蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

№558 ふりつもる印象を

だいじょうぶ 急ぐ旅ではないのだし 急いでないし 旅でもないし 宇都宮敦 1月31日 この度の滞在場所だった五反田駅徒歩6分の宿を後にして、品川駅に向かう。 昨夜飲もうとした銀河高原ビールが1本残っていたので、よっしゃ名古屋に向かう新幹線のなかで昼か…

№557 最高のおいしゃさん

鳥の見しものは見えねばただ青き海のひかりを胸に入れたり 吉川宏志 1月29日 五反田駅のカフェ。扉から入ってくる隙間風が寒い窓際の席で文章を書く。ふだん鳥取というイナカに住む私は、世界中の人たちが白バラ牛乳のようなおいしい牛乳をいつでも入手でき…

№556 慎重に言葉を

雪まみれの頭をふってきみはもう絶対泣かない機械となりぬ 飯田有子 1月29日 留守宅は積雪らしい。昨日、東京も雪が降っているんでしょと長女が案じてくれたが、降っていることにも気付かなかった。積もらない雪は降ってるんじゃなくて舞ってるだけだよね?…

№555 凄い男の活用、そして世界の可逆性

君が行く道の長手を繰り畳ね焼き滅ぼさむ天の火もがも 狭野弟上娘子 1月28日 昨晩は日本橋で秘密の会談だった。まあただの女子会ではある。しかしお相手が色んな意味でタダモノではない。三つのお店を提示され選ばせて頂いたのだが、その三つのなかにズバリ…

№554 ちゃかさずまじめに

しあきたし、ぜつぼうごっこはやめにしておとといからの食器を洗う 笹井宏之 1月27日 昨日JK剣士とある約束をしてしまったので、母はちょっと気合が入っている。でもものごとを焦ってやったり急いで何か形にすることを迫られると、そのときは強引にやって見…

№553 ゆくてをしめす星

ひとたびのひかりのなかでわたくしはいたみをわけるステーキナイフ 笹井宏之 1月26日 JK剣士が昨日から腹痛で休んでいる。心の腹痛かと思ったらほんとにお腹が痛いらしい。 しかしママの専門領域の世界の見方によると、純粋に肉体としての「おなか」はこの世…

№552 

一様に屈折をする声、言葉、ひかり わたしはゆめをみるみず 笹井宏之 1月25日 S田さんと会食。昼から日本酒。山形のお酒、魔斬。 「魔斬」とは、酒田に伝わる主に漁師などが使う切れ味の鋭い小刀のことらしい。魔を斬ることから、魔除けの縁起物とされている…

№551 つなぎたいから

1月24日 特急やくも号に乗り込み、伯耆大山駅を通過したところ。列車はここから南に進路を変え、岡山へ向かっていく。 ちなみに始発。米子駅発5時32分。今朝は3時起き、寝たのが1時。そろそろ眠たくなってきた。 昨晩、YouTube対談でお世話になっているさと…

№550 今のままですき

だしぬけに僕が抱いても雨が降りはじめたときの顔をしている 加藤治郎 1月23日 明日、愛知県岡崎市のイケメン男子と会う。癒し系のO先生とも会う。とっても楽しみ。でも今日は朝から予定が立て込んでいて準備がまだ完了していない。ヤバい。がんばらなくては…

№549 若さなんてなあ

夢の沖に鶴立ちまよふ ことばとはいのちを思ひ出ずるよすが 塚本邦雄 1月22日 20日夜から異様にテンション低め。「アンナ・カレーニナ」起因で心素のなかの塵が激しく舞い上がった。最近課題に取り組んでおり夜更かし中の長女によると、寝ているときに何かか…

№548 アンナのせい

終止符を打ちましょう そう、ゆっくりとゆめのすべてを消さないように 笹井宏之 1月20日 結膜炎になった。三カ月ほど前にもやっちゃったので再発である。受診中に「あー、もしかしてあれかぁ」と思いついた原因がある。よいこにマネされると困るから書かない…

№547 だれも逃れられない

野ざらしで吹きっさらしの肺である戦って勝つために生まれた 服部真理子 1月19日 なぜかJK剣士が休みだった。予定表は届いているはずだがまったく把握していない。いったいなんで休みだったんだろう? とにかく「部活に送って」と言われて朝のルーティンが崩…

№546 ものごとの基盤

イヌネコと蔑(なみ)して言ふがイヌネコは一切無所有の生を完(まつた)うす 奥村晃作 1月17日 新年SPICE始め。CAFFE VITAさんの近くにあるインドカレー屋さん。 ここの「全部乗せターリ(定食)」を食したいという長女の夢2021を叶えるため、松江まで行っ…

№545 酷さに導かれるもの

ゆっくりと悲哀は湧きて身に満ちるいずれむかしの青空となる 三枝昴之 1月16日 世界でたった一人のママ友Fさんが我が家の近くに転居して来られた。 勝手気ままに生きている私には、ママ友と言える存在がこの方以外には皆無である。この友情は以前も書いたよ…

№544 経糸(たていと)

わたくしはわたくしだけの河にいく ゆめのほとりのきみに逢ふため 中山明 1月15日 最近夢の持つパワーに圧倒されているので、すぐ記録できるようノートを枕元に置いて眠る。 日常での懸念事項に対して、間違いなく内的な示唆を与えてくれている気がする。ど…

№543 傷口がひらいて

" data-en-clipboard="true">われはつねけものであれば全身に炎のように雨は匂へり 笹井宏之 1月15日夜 新年萬龍軒初め。JK剣士が、「今年萬龍軒行ってない」って。 まだ15日だし雪で何日も籠ってたし、しょうがないよね? でも思い付きでフラッと夜の定食を…

№542 笑っていて

わがうではまうすぐみずに変はるゆゑそれまでじつと抱かれていよ 笹井宏之 1月14日 昨日リアルレッスンの帰りに渋々食料品等の買い物に出向いたのだが、家に帰ってくるとブタニクがない。JK剣士が「カレーカレー」と言っていたので“ママのではない”一般的日…

№541 感情って大変

" data-en-clipboard="true">汝に照らされて見つける吾のうすあおい卵の殻のようなもの 小林久美子 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 1月13日 昨夜ブログの下書きを終え、さて三絃の稽古でも…と思って…

№540 この世は実に”不審”

一様に屈折をする声、言葉、ひかり わたしはゆめをみるみず 笹井宏之 1月12日 数日前から不調だったのだが、今朝は回復した感がある。 先週の木曜から積雪、気温もマイナス3℃になったのだが、アホな私は1日中暖房の利いた室内でぬくぬく生きているくせに朝…

№539 無理っていわないの

五線紙にのりさうだなと聞いてゐる遠い電話に弾む君の声 小野茂樹 1月11日 「もうこの人とわかりあうのは無理です。距離を置かせて下さい!」絶望的な破局がもたらされそうになった。ヤバかった。 はい、2日しか経ってないのにお稽古(筝曲)でした。朝イチ…

№538 用を満たすように

頑丈な佐藤の群れを砕くのは高橋鈴木井上田中 木下龍也 1月10日最近毎日、ここで現代短歌をご紹介しているではないですか。大概それをFacebookでシェアするようにしているわけですが、ななななんと!1月3日に、「ゆるやかな傾斜に水が細長く奪われていくよう…

№537 This one‘s for you.

ああ斧のようにあなたを抱きたいよ 夕焼け、盲、ひかりを掻いて 大森静佳 1月9日 今年初めての C.T.Smith “Festival Variations” を聴きながらこれを書いている。 アメリカ空軍軍楽隊委嘱による作曲、非常に難度の高いホルンのパッセージが有名。お気に入り…

№536 リアルに触れたい

" data-en-clipboard="true"> ここにいてここにはいない読書家をここに連行するためのキス 木下龍也 1月8日 朝方雪が止んでいたので、猛烈に外に出たくなった。 我が家はお師匠様のお宅に非常に近いが、壺井家御用達の今井書店にも近い。そして米子市の飲み…

№535 わたしができること

ひとを抱きたましひを抱かぬさびしさもあるべしその逆もあるべし 真中朋久 1月7日 降ったよ。暴風雪警報出てる。 我が家みたいな古い家だと、外気温がダイレクトに感知できる。今マイナス3℃らしい。ときどきどーんと雪は降るけれど気温がそんなに下がること…

№534 曖昧さに耐えて

" data-en-clipboard="true">衛星になろう あなたに堕ちないでいられる距離をやっとみつけた 田中ましろ " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 1月6日 明日から寒波が来るからと、しっかり者の長女に「買い…

№533 最高の恋人

不逢恋(あはぬこひ)逢恋(あふこひ)逢不逢恋(あふてあはぬこひ) ゆめゆめわれをゆめなわすれそ 紀野恵 1月4日 帰ってきたよ。 米子空港のエプロンに雪山ができていた。あれは完全に凍みている。今週また、前回を超える寒波がやってくるというから、きっ…

№532 猛獣使い

肌の内に白鳥を飼うこの人は押さえられしかしおりおり羽ぶく 佐々木幸綱 1月3日 新年オンラインセッション初め。 山陰で炬燵に「刺さっている」というクライエントさんとダルシャナ。楽しく盛り上がったが、最後は真剣な話。家族、職場以外における意識的な…

№531 胸を借りて

一生の暗きおもひとするなかれ わが面の下にひらくくちびる 篠 弘 1月3日 子供たちが先に帰っていった。 JK剣士の稽古始が延期、冬休みも延長されたので「なんだよぅ、もっとゆっくりできたのにー」とみんなで文句を言っていたが、残念ながらJRの往復割引切…

№530 空、そして打撃

ゆるやかな傾斜に水が細長く奪われていくようなはじまり 木下龍也 1月2日。 仕事始めで都内の秘密の場所へ。 元旦の昨日は一歩も外に出ず、ぬくぬくした室内から青空を見上げていた。 娘たちはお散歩がてら恵比寿方面に出かけたが、どこも休みだったそうであ…

№529 ひとり、ここに

現世まず縁にしたがうほかなくて人に逢うため坂上りゆく 大下一真 新年2日、仕事始めである。 元旦の昨日は、アルコールが入って常以上にぼんやりした頭で企画書をこねくり回していた。息抜きにリフレクション・ジャーナルを書いたり、小高賢編著「現代の歌…