蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

№352 心が悪の行為の住処ならば

「我は水における味であり月と太陽における輝きである。すべてのヴェーダ聖典の中の聖音アウンであり、空間の中の音であり人間の中の雄々しさなのである。」 バガヴァッド・ギーターⅦ-8 先日届いた本を読んでいる。 大戦中、仏教者が戦争協力をしたという事…

№351 波に乗るように

「風から守られた場所では灯火の日は揺れない。これは、その心素の働きがよく制御され、真我と合一しているヨーガ行者の心素についての比喩なのである。」 バガヴァッド・ギーターⅥ-17 現代社会では、ある一つの状態や“なにか”を、それだけが素晴らしいもの…

№350 ストレス時の脳波

「運動器官を制御しても、意思が感覚器官の対象物を捉えつつ座している心迷える者は、ニセ行者と言われるのだ。」 バガヴァッド・ギーター Ⅲ-6 目を覚まして活動しているとき、脳にはベータ波が出ている。 高い時と低い時では、心身に与える影響が異なる。…

№349 しあわせホルモン増産

「それを知れば二度と再び迷妄の中に陥ることはない聖なる真理を、賢者たちは汝に伝えてくれるであろう。」 バガヴァッド・ギーターⅣ-35 今日はアルファ波について。 8~13㎐。アルファ波は重要な鍵を握る。 ベータ波(目覚めているとき)と、シータ波(夢を見…

№348 シータ波について

「また我は大地に入り、我の力によって一切を支え、霊草ソーマの液汁(甘露)となってすべての植物を育てているのだ。」 バガヴァッド・ギーターⅩⅤ-13 昨日のデルタ波に引き続き、今日も脳波のお話。 4~8㎐:シータ波 これは夢を見ているときや、瞑想をし…

№347 治癒が起こる脳波

「高次の自己で低次の自己を制圧した者にとっては、自己は友である。しかし、低次の自己を制圧していない者にとっては、自己は常に敵の如くに振る舞うのだ」 バガヴァッド・ギーターⅥ-6 昨日から引き続いて、脳波について。 今日はデルタ波についてお話した…

№346 なにが変わるのか

「この世を遍く満たすものは不滅であると知れ。この不滅なるものを滅ぼすことは、誰にもできないのだ。」 バガヴァッド・ギーターⅡ-17 この春から仏教学部で学ぶことになった長女。なんとサンスクリット語が必修だそうである。アーユルヴェーダの専門家教育…

№345 からだに宿る智慧

「愚者たちはヴェーダ聖典の言葉に学び、ヴェーダ聖典の目的とするもの以外になにもありはしないと主張する」 バガヴァッド・ギーターⅡ-42 インドに「パンチャタントラ」という書物がある。 何百年も前のこと、インドの南の国に三人の息子を持つ王がいた。 …

№344  がんばらないどころ

「執着することなく常になすべき行為をなせ。というのも、執着なしに行為を行えば人は究極存在に達するからである。」バガヴァット・ギーターⅢ-19 生きていれば状態は日々変化するし、数か月というスパンでも上下する。 いい時は喜んで、悪い時はがっかりし…

№343 ヨーガの対話技法・ダルシャナ

先日、とある打ち合わせで、「ヨーガはカウンセリングみたいですね」と言われたのだが、まさにそのとおり。 ただし、カウンセリングという言葉は使わず、ダルシャナという。 サンスクリット語で、師と弟子の間で行われる1対1の対話のことを言う。 疑問や相…

№342 がんばるのは禁止

「そうした苦悩との関係の断ち切り方がヨーガと呼ばれるものであると知れ。」 バガヴァット・ギーター Ⅵ-23 東京・田端の透析専門クリニックが発行しているニューズレターに寄稿させて頂くことになった。初めての打ち合わせを可愛いお嬢さんとさせて頂いたの…

№341 安心を取り戻す

昨日筝曲の稽古も再開した。普段どおりのことがなにごともなくできる日常の価値を、改めて感じさせられる。 先週末に再開したお茶の稽古では、濃茶の点前は行わなかった。濃茶とは「一味同心」と言って、同じ茶碗からお茶を頂く点前だ。要するに「回し飲み」…

№340 どこにいても安心

自分がどうみられているか気になるだろうか? 初めての方が教室に来られてレッスンに参加するとき、当然ながら勝手がわからず戸惑われる。 ヨーガの役目は「人に打撃を与えること」であり、ある状況の中で自分がどうふるまうか、冷静に見つめることができる…

№339 ポジティブなふりをしない

ストレスを受けたとき、からだのなかでなにが起こっているのだろうか? ストレスには、自分にとって良いものと悪いものがある。 実を言うと、一見悪いことのように見えるストレスでも、結果的におおきな気付きを与え、人格を成長させてくれることがあるので…

№338 自分を観る洞察力  

「自分の恐怖や痛みを自覚し、同時に、自分の奥深くにある”何か“と結びつくことによって、安定と力を得る方法を学ばなければなりません。この”何か“とは、”洞察力“のことです。」 J・カバットジン からだを通じて自分というものに取り組もうとするとき、なに…

№337 感情の抑圧

「抑圧の力は私たちすべての中に働いている。 私たちはみな、程度の差こそあれ自分を否定したり、裏切ったりするものだ。」 からだから始める、というとどうしても筋肉や骨(関節)のことを想像してしまう人が多い。これは、現代社会でヨーガがフィットネス…

№336 からだはなにを言っているか?

多くの人は「自動操縦」で生きている。 エマージェンシーが起こったら、すぐに自分で操縦桿を握り直してオートパイロットを解除し、状況に対処しなければならないのだがそれができない。 自動操縦状態に陥ると、私たちは非常に大事なものを見失ったり、無視…

№335 心ここに在らず、から始める

以前、10カ月間のワークを行った時、よく言われたのが「正気に戻れ」ということだった。 多くの人は「自分というもの」と心の働きが同化してしまっている。 折々に生じてくる印象や、自分にまつわる考え、過去の記憶などが混然となって次から次に意識に上っ…

№334 苦しい人のために怒る

鳥取県は今日から学校が再開された。 我が家の剣士は今春から高校に進み、尊敬する先輩たちと共にインハイを目指して頑張っていたのだが、今年の試合はすべて中止となったそうだ。 部活動も再開したとはいえ、某県の警察官の方々が強化練習でクラスター発生…

№333 免疫力を上げたい

「疫」という字は、悪性の流行病を意味するそうだ。 免疫力とは文字通り「疫を免れる力」、からだを守る防衛機能。 免疫システムは、基本的に2つの仕組みから成り立つ。 1つ目が「自然免疫」、2つ目が「獲得免疫」。 後者は高度な生命体のみに備わったシス…