蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

2020-01-01から1年間の記事一覧

№527 短歌2020 

" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">【2020年 引用した短歌等の記録】 12月 31 元気だよ君はおっちょこちょいだから雲の上からのぞかないでね 西村湯呑 からっぽでよかったいつか充たされて溢れる日々のしあわせを知る 嶋田さくらこ 30…

№526 感謝と愛情と

" data-en-clipboard="true">元気だよ君はおっちょこちょいだから雲の上からのぞかないでね 西村湯呑 " data-en-clipboard="true">2020年がお仕舞になる。 今年はある出来事をきっかけとして、“もののあはれ”を表現する短歌の素晴らしさに目覚めた。 そのき…

№525 大晦日 近況

からっぽでよかったいつか充たされて溢れる日々のしあわせを知る 嶋田さくらこ 12月28日夜アヤシイ変装(赤いサングラス!)をしたおじさんと一緒に、赤坂見附駅そばの「スナックひきだし」へ。内緒だけど、この方実はすごくエライ人。S田さんもご一緒。この…

№524 身代わり その2

空っぽの病室 君はここにいた まぶしいくらいここにいたのに 木下龍也 マキシミリアノ・マリア・コルベ Maksymilian Maria Kolbe (1894年1月8日 - 1941年8月14日) ポーランドのズドゥニスカ・ヴォラで生まれ、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で餓…

№523 身代わり その1

ゆうぐれの森に溺れる無数の木つよく愛したほうがくるしむ 木下龍也 今日はまず初めに。ここしばらく自らに”2000字超えルール””を課したゆえに、結果的に4000字くらいになってしまうという事態に陥っていましたが、「その気になればちゃんと文章書けるんだ!…

№522 出し袱紗、歌集

君という特殊部隊が突き破る施錠してない僕の扉を 木下龍也 12月27日 大崎滞在中。連日、ゲートシティの成城石井さんにお世話になっている。大好きな杏仁豆腐はジャンクなスイーツなので、次(1月)の出張までお預け。月に一回だけの逸脱。キノコのマリネと…

№521 釜を懸ける

鳥の見しものは見えねばただ青き海のひかりを胸に入れたり 吉川宏志 12月26日 「聖地・ゲートシティ大崎のスタバ」で残念なコーヒーを飲んでいる。昨日午後、上京した。米子空港で預けた荷物には「メリークリスマス!お気をつけていってらっしゃい」的なメッ…

№520 ともだち

人生に付箋をはさむやうに逢ひまた次に逢ふまでの草の葉 大口玲子 12月24日 クリスマスイブらしい。それよりも何よりも、お兄ちゃんの月命日。まだたった二カ月しかたっていないのが信じられない。永遠のような時間が過ぎた気がする。 いつもどおりの平常運…

№519 ふゆやすみ

蛇行する川には蛇行の理由あり急げばいいってもんじゃないよと 俵万智 12月23日 本日、JK剣士は終業式だった。 さてさて、ということは今日から送迎の日々である。明日の朝8時出発で武道館まで行かないといけないって。それは早いな…また忙しくなっちゃう。…

№518 成人の節目

遠くからみてもあなたがあなたとわかるのはあなたがあなたしかいないから萩原慎一郎 12月22日 長女の前撮り撮影。成人式の前撮りなんてするんだね、今どきは。でも本人が「本番の式には出ないかも」というし、その日にバタバタ慌ただしくするのもイヤなので…

№517 稽古納め

みずたまもなにかこらえて丸くいる清らかなひかり湛える力 柳谷あゆみ 12月21日 出張が長く、年末恒例の予定が押しているような気がする。 しかもこんなときに、長女の成人式前撮りが明日に控えている。 JK剣士の許状(お花)の件でも、先生にご挨拶に上がら…

№516 ひきかえに喪うもの

みつばちが君の肉体を飛ぶような半音階を上がるくちづけ 梅内美華子 「2019冬 ゼミナールのための覚書②」いう文章が出てきた。せっかくなので加筆修正し、残しておく。【音楽に関わることで受けた恩恵、演奏することで失われたような気がするもの】小学生~…

№515 無事

" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">君の手の甲にほくろがあるでしょうそれは私が飛び込んだ痕 鈴木晴香 12月19日 お茶の稽古納め。 堀之内宗心宗匠の筆による「無事」のお軸。古染付の花器に、蓮の枯葉と南天。今この国を覆う難を転じ…

№514 初雪、悔恨

こちらは雪になっているのを知らぬままひかりを放つ遠雷あなた 小林久美子 雪も無事溶けた。よかった。 来週は少し暖かくなるらしい。鳥取や岐阜という積雪地帯に住むようになって18年になるが、こんな時期まで冬タイヤに交換していなかったのは初めてである…

№513 安心して

ゆめにあふひとのまなじりわたくしがゆめよりほかの何であらうか 紀野 恵 12月17日 米子駅に降り立ったとき、寒くてびっくりした。やはり山陰の寒さは質が違う。 家に戻り、おみやげを食べる長女とあれこれ話をする。なにごともなく元気に過ごしていたようで…

№512 遠いところにいるひと

白銀の街がきらめく朝が来て君が何処かにいるだけでいい 山田水玉 12月16日 予定を早めて帰宅することになった。新神戸から新幹線に乗る。 九州新幹線の“さくら”という列車が大好き。広島出張時に乗った時から大ファンである。さくらは、伯備線特急やくもの…

№511 泣きそうだった

名を呼ばれしもののごとくにやはらかく朴の大樹も星も動きぬ 米川千嘉子 12月15日昨日、さとちゃんと一緒に岐阜城へ向かった。 ロープウェイで上がる岐阜城と、車で上がる金華山ドライブウェイがある。後者は有名なデートスポットである。私も20代の頃なんど…

№510 自信なかったな

空よそらよわたしはじまる沸点に達するまでの淡い逡巡 東直子 12月14日 金山駅から、名鉄で岐阜方面へ向かう。 午後は三宮に移動。マグロで有名なあの大学の先生と、三宮の割烹・江川さんにて会食。その後、いつもの鉄板食堂へ。昨年11月に開催した「木次酒…

№509 狭いこころ

輪になってみんな仲良くせよただし円周率は約3とする 松木秀 12月13日 名古屋に向かう。明日は岐阜、そして夜は神戸へ。旅も後半に入った。 現在数名の方に対して、O先生とのコラボセッションをさせて頂いているのだが、これが実に面白い。ひとりの方のご指…

№508 すぐに立ち上がれるように

われの生まれる前のひかりが雪に差す七つの冬が君にはありき 大森静佳 12月12日 O先生とのZoomミーティングを失礼して(先生、ごめんなさい!)、久々に根津美術館に行った。国宝、重文の展示がされているという。 イナカ者なので何も考えずフラフラと出かけ…

№507 ビキニ、そして前鋸筋

想うとは水ににじんでふるえる声紋 けばだちながら積まれゆく雲 井辻朱美 12月11日 感染症の絡みで、O先生の上京が予定通りではなくなってしまった。昨日は休養日としていたのだが、今日もぽっかり休みとなった。 昨日は、某所で数年ぶりに泳ぐことができた…

№506 後天的親子関係

冬のひかりに覆われていく陸橋よ だれかのてのひらへ帰りたし 内山晶太 12月10日は、恩師・菊洋晶子師匠のご誕辰である。 めでたく80代半ばの歳を迎えられた。 茶道、華道、筝曲(箏・三絃)のすべてで教えを受け、人生の折節でたまらなく苦しかったときにも…

№505 その道

おごそかに隔つるもののあるをおぼゆ愛すといへど恋ひすといへど 前田夕暮 助産師のたつのゆりこさんの施術を受けた。今回で3回目となる。 心身に取り組む一領域の専門家として、他領域の方に身を委ねるのはとても重要な体験であると感じる。施術のなかでシ…

№504 いいこにはなりたくない

約束の果たされぬ故につながれる君との距離をいつくしみおり 辻 敦子 12月9日 新しい方とのセッションが始まった。初めてのリアルセッション後、赤坂見附へ移動し”よなよなエール”で乾杯。何冊もご本を出しておられる方なので、「第7章辺りで、今一番の興味…

№503 怖くても、逃げずに

肌の内に白鳥を飼うこの人は押さえられしかしおりおり羽ぶく 佐々木幸綱 12月8日 出発前、長女から、出張中の安否確認にブログは最適であると言われた。 なので、出張中に更新がされないと「いったいどうしたのか?!」と心配するという。大変なプレッシャ…

№502 愛を語る踊り

わがこころ君に知らればうつせみの恋の籬よ超えずともよし 伊藤佐千夫 12月7日 昨日、無事上京。羽田空港第2ビル内のカフェでブログの仕込みをした後、鎌倉へ向う。「吾妻鏡」が好きなので、鎌倉と修善寺は一度行ってみたいとは思って来た。 「湘南の海を見…

№501 やらずにおれない

あひ見てののちの心にくらぶれば昔はものを思はざりけり 藤原敦忠 12月6日今月も上京。 本日は午後から鎌倉に出向き、インテグラル理論中級講座のオフ会「インテグラルビーチワイン会」に参加。いや、乱入?別名「湘南の海を見ながらインテグラル理論を語り…

№500 顕れをそのまま

形なきものを分け合ひ二人ゐるこの沈黙を育てゆくべし 小島ゆかり 12月に入って初めてのお茶の稽古。 師走らしいしつらえ。 床には墨絵の短冊。先代の師匠のために墨絵の先生がお描きくださったという。鶴首の花器に侘助。柚子肌の釜。山里棚と調和する詫び…

№499 おそれを超えて

ためらひもなく花季(はなどき)となる黄薔薇何を怖れつつ吾は生き来し 松田さえこ 寒い。 大山が冠雪している。そろそろ初雪が降ってもおかしくない。 山~雪、とくるとスキーである。スキー、とくるとゲレンデ。ということで突然、広瀬香美が聴きたくなっ…

№498 求めること

月に立つ君のそびらのひとつほくろ告げざれば永久にわれのみのもの 青井 史 叱られた。ラージャ・ヨーガの大先輩に。 数日前から左胸の下部(肝臓のあたり)が痛み、呼吸をするときにも違和感がある。やたらとため息が出る。ああ、いったい何の心労だろうと…