蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

№639 時間の不思議

寒天の闇わたりきてすれ違うたましひの芯光り合うまで 竹山広 4月22日 アサイチで柔道整復のセンセイ(Raja Yogaの大先輩)のところへ伺う。月に数度のメンテナンスだが行けば何かしら見つかる。今回は首がヘンだったのでひさびさにグキっと直された。このま…

№638 ふたり一緒に

映すものの意味もわからずいつの日か蒸発してゆくすべての水たまり 井辻朱美 4月21日 早暁目が覚めて水を飲みに立つと、我が家の飼い猫ういろが窓外から「あけておくれ」とせがむ。寝室に戻るとあとをついてきたがなにやら様子がおかしい。なんとまあびしょ…

№637 意味を帯びる

たったいまきみがはずした腕時計その円周がぬくいうれしい 佐藤弓生 4月20日 みなさまこんにちは。フラフラしてますか? 東京に滞在していてもとっとりに帰ってきてもフラフラしている私は、本日一歩も外に出ず、片付けやら衣類をはじめとするモノの手入れを…

№636 アイシタヒト

かけがへのなき一日がかけかへるもののなきままかがやきてゐつ 小池純代 4月19日 ただいまー。 14時台の伯備線特急やくもに乗って米子に帰りついた。あんことういろ(うちのにゃんこ)も私の顔を見るなり駆け寄ってきて「ごはんおくれ」と鳴く。長い不在に完…

№635 まっすぐな柱

僕らお互い孤独を愛しあふれ出る喉のひかりは手で隠しあう 堂園昌彦 4月17日 今朝はずいぶん早く目が覚めた。どうも調子がイマイチなので長めに入浴してセルフケアをした。荷物の整理も片が付きチェックアウトまでゆっくりしているところ。 さて、昨晩は数か…

№634 意に添うように

バイオリンを顎で押さへて弾く見れば演奏は濃き愛撫に似たり 高野公彦 4月16日 今日がこの宿で過ごす最後の夜。 ここは軽症者の施設に指定されちゃったとのことで、日に日に人がいなくなる。はじめのころ客室清掃のために廊下がしっちゃかめっちゃかだったの…

№633 自分をすきでいること

かゆいとこありまひぇんか、といひながら猫の頭を撫でてをりたり 小池光 4月16日 昨晩は山陰の方とのセッションが二件。 なんぶちょうのクラスの皆様とは体操中心。でもたとえおそばにいても、目を閉じて声を聴いて頂いて行うレッスンだからだいじょうぶ。距…

№632 愛のインフラ整備

傘させば雨は明るさもちて降るさくらの青にけやきの青に 花山周子 4月15日 いけない。ぼんやりしていたらもうこんな時間(19時前)になってしまった。 昨日は池袋でぶーちーと会い、夜は新宿でFさんと1週間開けての女子トークをした。 池袋…LOFTに行きたか…

№631 海で暮らすわかめ

さくらばなおとなになればふんわりとわすれてしまふいくつかのこと 中山明 4月14日 昨日部屋清掃のためにJR品川駅ecute2階の書店で延々と立ち読みをして時間潰ししたのに、まさかの掃除は昨日じゃなかったという…部屋に戻って扉に貼られた「明日は清掃日です…

№630 健やかの指標

竜骨という名なつかしいずれの世に舟と呼ばれて海にかえらむ 井辻朱美 4月13日 今日はお部屋の掃除の日、だと思っていた。長期滞在のコンドミニアムみたいな宿だから、毎日清掃は入らない。掃除の時間にいったいどこにいるのかで相当頭を悩ますので、このシ…

№629 若返っちゃった

滝は暗き淵をもつなり激(たぎ)ちたるのちのさみしき淵をもつなり 馬場あき子 4月12日 週末、秘境田端の秘密の場所で仕事だった。毎日フラフラしているがときどきはちゃんと仕事もしている。この場所に通うようになって1年4か月、とはいえ感染症の影響で昨…

№628 石のキノコ

声もたぬ樹ならばもっときみのこと想うだろうか葉を繁らせて 小島なお 4月11日 数日前、JK剣士から「世界一大きい石のshowに来ている」とLINEがあった。石とはパワーストーンのことらしく、どうやらマスターマリコのお仕事かご興味に関連あるものだろう。sho…

№627 かなしみの満ちる

ゆっくりと悲哀は湧きて身に満ちるいずれむかしの青空となる 三枝昴之 4月10日 昨日は駒込の明翆園にてヤキニクの会だったが、せっかく緩和された時短営業がまた厳しくなることをうけての駆け込み需要で大入り満員。隣の席の方々の大声で、お向かいに座られ…

№626 ヤバいひと

すっきりとした立ち姿を見てってよこれがあなたがたの生んだものです 陣崎草子 4月9日 長女ぶーちーの新学期が始まったようである。履修を希望していた科目のすべてで抽選?が通ったとのことで、勉強するにも運が必要なんだねえと涙が流れそうだった。時間割…

№625 重いアタマ

予備のもの何も持たずに行くとする この先、未踏 この先、未明 早坂類 4月8日 JK剣士の通うガッコウで感染者が出たらしい。新学期早々、早速休校。留年すれすれ超低空飛行で渡米しているJK剣士にとっては、たった5日とはいえ猶予が生まれるのはラッキー。し…

№624 インテグラルなかま

世中にたえてさくらのなかりせば春の心はのどけからまし 在原業平 4月6日の続き 昨日は美術館の勘違いから入谷で超絶おいしいカプチーノを飲み(ここにVITAはないのにこんなものが飲める至福…)、てくてく歩いて上野駅に戻った。 ぶーちーは上野駅のことを…

№623 ことば、孤独

夢の沖に鶴立ちまよふ ことばとはいのちを思ひ出づるよすが 塚本邦雄 4月6日 昨日、JK剣士から画像が送られてきた。洋梨が詰まれている光景である。「ぜんぶちがう洋梨」とひとことお言葉が。Organic Bosc Pear, Organic Bartlett pear, Flammingo Pear… お…

№622 逆らわない

逆らえぬ感情には従うがいい それが束の間のものであろうとも 谷川俊太郎 4月5日 海の向こうで元気にしているであろうJK剣士のことを、ハハは一応考えている。 昨日送られてきた画像を見ると顔がフクれてきていたので、デブ化が進行していることは間違いない…

№621 すべて愛の行為

とほく聴く四声のカノンいづこよりまじりきたれる一声ありき 中山明 4月4日マスターマリコから二枚の画像が送られてきた。JK剣士が写っている。数日前にハハがJK剣士に送ったスタンプにはいまだに既読がついていない。よしよし、あっぱれである。その調子で…

№620 香華を手向ける

人ひとり恋ふるかなしみならずとも夜ごとかすかにそよぐなよたけ 永井陽子 4月3日 JK剣士からの頼り(LINE)は、ない。昨日午後1時、LA時刻21時半、安否確認のために、というのは真っ赤なウソで、単に文章書きの気分転換に「これを送れば反応してしまうに相…

№619 以心伝心

チューリップの花咲くような明るさであなた私を拉致せよ二月 俵万智 4月2日 本日引用した歌は「2月に使おう」と思っていたのに気付いたらもう4月になっていた。でもまだチューリップは咲いているからいいってことで。 今朝は朝3時に目が覚めた。成田からロ…

№618 Departure

音荒く雨ふる夜明け胸という一まいの野を展げていたり 杉崎恒夫 4月1日 JK剣士がいよいよ出国。昼前に成田に向けて移動を開始した。 今回もハハは「これは言っとかないとマズいよな」と思うことだけ伝達し、後は丸投げである。そうしたら空港に到着してから…

№617 暗号

哀しみと愛しみはひとつ遠く夜の古木ま白き桜花を噴きぬ 川野里子 3月31日 JK剣士が米子空港から飛び立った。私もめったに乗らないJR境線の無人駅から、鬼太郎電車に乗りこんで一緒に出発。昨日食べられなかったうどんは米子空港内のお店で食べることができ…

№616 恩寵

泣くおまえ抱いだけば髪に降る雪のこんこんと わが腕に眠れ 佐佐木幸綱 3月30日 JK剣士は出発を明日に控えてあれこれ準備に余念がないというか、そもそも準備期間が短すぎたので大わらわである。今日はふたりで美容院に行ったのだが「え?明日インハイ予選だ…

№615 自由

息あつくわれをまく腕たへてきしかなしみをこそ抱かれたきを 沢口芙美 3月29日 二日前、JK剣士は久々の遠征に行った。広島県三次市へ。たぶん今年度の遠征は4回くらいしか行っていないと思う。本来であれば年間何十件もの遠征が予定されているのに。あまりに…

№614 そのまま

手のひらのはんぶんほどを貝にしてあなたの胸へあてる。潮騒 笹井宏之 3月28日 昨日、桜が満開だった。そして昨夜はげしい風が吹いて花は舞ってゆき、春が極まりつつあると思った。 今朝、K山さん宅にお邪魔してタイヤを交換して頂いた。K山家には自動車の一…

№613 すなおなカラダ

みづみづしき相聞の歌など持たず疲れしときは君に椅りゆく 石川不二子 3月27日 お茶仲間の某氏と久々にお会いし、亡きおにいちゃんに献杯した。おにいちゃんがどこまでも目の前のひとに寄り添おうとしてきたことのエピソードのひとつに、また触れさせてもら…

№612 印象にのこる春

とびはねている犬 こども 全世界共通語 ねえ、ひかりましょうよ 笹井宏之 3月26日 “一筆書き人生”を是としている私。行って帰ってクルっと一周しながら用を済ませたい。という抑えがたい欲求のために、ここ二日JK剣士を送って行って近くで読書をしながら待機…

№611 つらいことの価値

やむをえず私は春の質問としてみずうみへ素足をひたす 笹井宏之 3月24日 今日は亡きおにいちゃんの5回目の月命日だった。まだ5カ月しか経ってないんだと思うとほんとに驚いてしまう。すごく長い時間が経ったようなのに。 JK剣士の渡航準備でハハはほとんど介…

№610 モウソウこわい

あこがれがあまりに遠くある夜は風の浅瀬につばさをたたむ 笹井宏之 3月24日 いま、我が家にはJK剣士というトラップが張り巡らされていて、ただでさえ毎日ふらふらして仕事をしない母の稼働率をさらに下げようとしている。 春休み、めっちゃいそがしい。いつ…