蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

№314 ギックリ”道”  

武道館で腰が”ギックリ”してから、1週間が経った。発症の二日後にはレッスンを再開したが、レッスン後は全身の違和感が全く無くなるのは本当に感動的だ。その後、座っていたり、一晩寝たりすると固さが戻ってくるので、完全に回復するにはもう少し時間が必要…

№313 ぎっくり腰に対する考察

*ぎっくり腰になったときのアドバイス ・普段、足がつるとパニック気味になるなど、痛みを客観視できない方は、すぐに病院に行って鎮痛剤の投与(注射)を受けましょう。痛みの記憶が残ると、慢性痛へと移行してしまうことが予想されます ・ご自分の肉体に…

№312 生き残れる人は

長い春休み、子供たちが映画をたくさん見ている。主にホロコースト関連のものだ。フランスのヴェルディブ事件に関するものから始まり、フランクフルト裁判や生き延びた人たちの話へ。それを傍らで見ながら、私は映画の原作や「アイヒマン調書」を読んだ。「…

№311 世界と向き合うパターン②

トラウマ的な体験が人に与える影響や、そこから回復する方法としてのヨーガ実践について考察したい。 いつも言うとおり、ここではアメリカ的なフィットネスの“ヨガ”は含まない。 トラウマ・ケアの観点から言うと逆効果、もしくは更なるトラウマに繋がる可能…

№310 世界と向き合うパターン①

世の中はコロナウィルス対策のために大わらわである。多くの用が延期やキャンセルになって、思わぬ静かな時間を与えられた。ここのところ私は、幼少期からの「不安がる」パターンから解放され、物事をそのままに受け容れられるようになったので、のんびり過…

№309 しあわせを探さない

幸せってなんですか? 自信をもって定義を答えられる人は、どれくらいいるだろうか? ヨーガの思想では幸せに定義がある。すなわち「理由があってはならない」。 「〇〇だからシアワセ!」 だというのなら、その〇〇がないと私は不幸です、という宣言になる…

№308 なんとかしようとしない

カラダに痛みや不快感を感じている時や、心のなかにモヤモヤしたものを抱えている時、そのことを何とかしようとしないほうがよい。 ”嫌な感じ“はない方が良いと、多くのひとが思う。 でも、こういった、”人がネガティブと分類する感覚“を無いものにしようと…

№307 意識をする練習

先週は長い出張に行っていた。そして数年ぶりに、師匠と二人で会って話をしてきた。 お付き合いは10年を超えたが、この年月を振り返るとしみじみと自分が変わったのを感じて嬉しくなる。決して楽な道ではなかったが、間違いなく価値ある10年だった。 「10年…

№306 自分が好きですか

成長には上昇と下降の未知があるということについて、前回書いた。 下降の道は愛の道である。自分を許容し愛せるがゆえに、人のことも受け容れられるようになる。これは「頑張る」ことで到達できるところではなくて、脱力や挫折を通じて辿り着ける世界だ。 …

№305 自分のなかの信念②

「底の知れない沼のように、人間の意識は不気味なものだ。それは奇怪なものたちの生息する世界。」 井筒俊彦 ヨーガという言葉で想起されるものが、あまりよろしくない印象がある。 スタイルの良い半裸状態の人たちに取り囲まれて「フフッ、あなたって体がカ…

№304 自分の中にある信念①

かねがねトラウマケアは万人に必要なのではないかと思ってきたのだが、腸と脳に関する勉強をして、約4割の方が18歳までにトラウマ的な体験を持っており、そのために年齢を重ねたあとも心身の不調を感じているということを知った。 トラウマ的記憶はカラダに…

№303 瞑想は座って行うものなのか

“ヨガ”というものはまあまあ世間に認知されているので、「ヨガやりましょう!」というだけで、なんとなくクラスができたりする。しかし、そこが「だれのための、なんのための場なのか」ということは、あまり考えられていないことが多い。 資格を取ったので教…

№302 自分のなかにあって、最も力強いもの

ヨーガ的な世界観では、人間は五層構造でできていると言われる。 残念ながら私は「霊視」が出来ないので、肉体以外の五臓を霊の眼で見ることができない。なので、目を閉じて感じてみる。 一番外側が肉体。 食物鞘と呼ばれ、五種類の粗雑元素(地・水・火・風…

№301 待ってもらう教育

生きていれば人にガッカリされることもある。 もうちょっと違う自分だったら良かったのかと思うことも無くはないが、同時に、これまで気長に自分を育んで下さった方々のことが心に浮かぶ。 今より10-20年前、もっとずっとできないことが多かった。 先生方や…

№300 わたしとは何なのか②

自分の当たり前をぶち壊すつもりで、読書をしている。 案に相違して非常に面白い。 これまで手を取らなかったものを読んでみているのだが、文字数が少なく情報量は少ないとはいえ、真実(もしくはそのエッセンス)を示している。 が、そこから自分で思索を巡ら…

№299 わたしとは何なのか①

今日は、心に関する、簡単でわかりやすい、そして面白い本を2冊購入して読んだ。 その本を読んで思ったこと。 “わたし”というものが何なのかを、“わかる”ことが大事だな、ということ。 ヨーガの世界でとても大事に扱われる聖典バガヴァット・ギーターという…

№298 思っていることを聴いている小さな生きもの②

前回、ヨーガ療法で思いもよらない疾患にも改善がみられるということを書いた。 西洋医学において治療法がない、とされている疾患は多々あるわけだが、慢性疲労症候群という病気もその一つだ。この疾患にヨーガ療法が効果を上げ、2018年の「世界を変える論文…

№297 思っていることを聴いている小さな生きもの①

1週間ほど更新をお休みした。理由は二つあり、1つは東京出張。長かった…。2つ目は、これまでの学びに疑問を覚え、そのことにして考えていた。出張中に、学びの仲間と対話する機会に何度も恵まれたこともあって、自分自身の考えも整理されてきた。同じ思いを…

№296 微細な動きってなんだ

" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 痛みの原因についてお話する前に、”微細な”動きについてもう少し語っておきたい。 Sukshma Vyayama スークシュマ・ヴィヤヤーマ というヨーガの体操があることを以前書いた。ヨーガの動きと言えば…

№295 微細な運動、再び

神経可塑的な動きによって、脳内の変化が呼び起こされ、結果として慢性的な痛みの解消に繋がる、ということについて語ってきた。 具体的な動きについて、もう少し詳しく知りたいという方もおられると思うが、理想的には、教師によるインストラクションに従っ…

№294 神経と私のあいだに生じている誤解について

さて、前回、目の玉をゆっくり動かしてみるという実験をしてみた。 目の玉をゆっくり動かそうとする時、あなたは何を考えていただろうか。 目の玉を動かすことしか考えていなかったと思う。 治癒へのヒントはここにある。そしてここにしかない。 これは、何…

№293 「神経可塑的な動き」とは何か

目の前に人差し指を一本立てて、可能な限りゆっくりと動かしてみて頂きたい。 大事なポイントは「ゆっくりであること」だ。自分ではゆっくり動かそうとしてみても、ワープするように移動してしまうことがある。 指なら上手くいくという場合は、目の玉でやっ…

№292 慢性痛は治らないのか②

事故してけがをしたとか、転んで骨折したとかいう時には、即座に病院に駆け込んで医療技術によって助けてもらおう。 こういう待ったなし!のものに関しては、西洋医療は素晴らしい力を発揮してくれる。これまでに間違いなく多くの人々の命を救ってきた。 怪…

№291 慢性痛は治らないのか①

とある新年の昼食会にお招き頂いた。 そこでお二人の「腰が痛い」話をお聞きした。 その場に、私はヨガ教師として参加している訳ではないので、ただ黙って伺った。 一例目。30代前半の方。若い頃から腰痛持ち。動くだけで痛みがある。通院してブロック注射を…

№290

1月11日今日は初釜だった。 床の間の掛物は、表千家十三代・即中斎宗匠の筆による「松樹千歳翠(しょうじゅ せんざいのみどり)」。如何にも目出度い!というお軸だ。 茶席では、季節やその会の目的に応じて道具が選ばれるわけだが、お正月にこのお軸を見る…

№289 影の仕事

明日は初釜である。 初釜というのは、今年の稽古始だと思って頂けばよい。 先生が今年初めて、弟子のために釜を掛け、茶を点てて下さる日である。 普段の稽古で、先生の点てて下さった茶を頂く機会はない。 1年で唯一、この日だけである。なので、弟子にとっ…

№288 物事を丁寧に行う

ゼミナールの補助教材録音を、少しずつ聴いている。何かをしながら聴くと効率よく聴けそうなのだが、この「効率よく」というのが曲者である。何かをしながら、別の何かをする、ということがそもそも私は苦手である。昔は、そういうことは可能だと思っていた…

№287 感情と内臓の関係

襖に、ガリガリと猫の爪痕が刻まれて、私の心は悲しみでいっぱいである…。 さて、漢方では「七情」ということを仰る。腹に据えかねることがあると「肝」に影響が及び、目がずーんと重苦しくなったり、片目だけがおかしな瞬きを繰り返したりする。ストレスが…

№286 「ブッダ」再読

早朝、襖の破壊に高度な技術力を発揮する我が家の猫・あんこちゃん(3歳サビ猫)が、襖をカリカリと爪でひっかく音がしたため、飛び起きて襖をあけて睨み合う、ということが三度にわたって繰り返された。年末にようやく、大穴を修繕したところなのでまたやら…

№285 無理をせず、考えない

こんな夢を見た。①ゼミナールの音声ファイルで、先生からお金のことで叱られた。②企業さまでのお仕事で、セミナー終了後にお弁当が出るという。使用済み封筒を使ったカラフルな袋に、「お弁当引き換えチケット」が入っているという。別室で引き換えを行いま…