蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

№519 ふゆやすみ

蛇行する川には蛇行の理由あり急げばいいってもんじゃないよと  俵万智

 

 

 

12月23日

本日、JK剣士は終業式だった。
さてさて、ということは今日から送迎の日々である。明日の朝8時出発で武道館まで行かないといけないって。それは早いな…また忙しくなっちゃう。私もどこかに出勤して家事とママ業から離れてしまいたい気分。

剣道は感染症対策がとても厳しくて、28日に予定されていた岡山県立玉島東高校への遠征も中止になってしまった。ところがバレーボールはとても緩いらしく、冬休み中の三日間他校との練習試合が続くらしい。いいなあ。
なぜ剣道はこのように厳しい扱いを受けているかというと、それはもうあれです、某愛知県県警のクラスター発生のせいですね。あれですっかり印象が悪くなっちゃって。子供たちはかわいそうなこと。

子供たちが幼い頃、山の小さな学校に通わせたくて、鳥取県の霊峰大山が目の前に見える山の町に住んでいたことがあった。当時の学童数10数名であったと記憶している。1年から6年まで合わせての人数で、長女のクラスはたったの4名。
標高が高くて冷え込みも積雪も厳しい土地だった。その小学校の校庭に、小ぶりのジャングルジムがあった。小さな学校なので、人間関係がなかなか難しい。喧嘩しても人数が少ないので関わり合いを継続し続けることが要求される。非常に良い鍛錬をさせてもらったとは思うが、子供心には大変であったと思う。

そのとき私が子供と向き合うためにとった方法は今でも同じで、子供に対して「なにがあってもあなたの味方」という姿勢を崩さないということ。現実的には片方だけが悪いなんてことはないし、我が子たちも未熟なところだらけなのだから、責められるべき点は山とある。それでも、嘆く我が子を前にして「ママは絶対あなたの味方だから!」という態度を見せたかったし、それが建前だけの嘘であってはならないと今も思っている。

なので、「ママ、〇〇ちゃんに△△されたー!」と子供が泣いて帰ってきたら、「なに?!じゃあママが〇〇ちゃんを、校庭のジャングルジムにぶら下げておしりをペンペンしちゃうから!今すぐ行こうよ!!」と言ってやると、「やーめーてー!!」と子供が止める。ママならやりかねないと思っているのであろう。そしてそんなことをされたら、今後の自分の生活がマズいことになるとは想像できるらしい。
「あなたが止めるんじゃしょうがないな。今日のところは勘弁してやろうか。」と言って、そこから何があったのか、どうしたらいいのかを話し合っていた。

その頃の記憶が未だにあって、JK剣士が学校でイヤな思いをした話がでると、「む、じゃあジャングルジムにぶら下げて…」と私が言うと、彼女はフッと笑ってガスが抜けるようなのだった。
なかなか遠征も行けない現状に胸塞ぐだろうが、某愛知県警の剣士の方をジャングルジムにぶら下げてみる光景を一緒になって想像すると、なんだか暑苦しくって可笑しくて、「ま、許してやるかな」という気持ちになる。
幻の1年のようだけど、この渦中にあなたは間違いなく成長してる。いつもやっていたことが今できないからって焦ることないよ。これもすべて絶対者ブラフマンのお仕事だからね。

 

 

さて、明日はクリスマス・イブっていう日。
私は南部町という街でのレッスンがあるのだが、会場管理をしている担当者さんに「先生、イブですよ。皆来なくて、先生ひとりぼっちになるかもしれませんよ?!大丈夫ですか!」と心配された。いや、でもたぶん大丈夫。みんな1時間くらい私に付き合ってくれるって。独身の人もいないしね。レッスン後に、レイキでエネルギーをプレゼントすると約束しているし。

 

今日、防具とJK剣士を回収して帰宅途中、「ママ、うちにはまだサンタさん来るんかな」と聞かれた。うーん、どうだろうなあ。
以前はサンタさんに手紙を書くことになっていた。まあそれを私が読んで采配していることはさすがに理解しているのであろうから、この言葉は直訳すると「ねえママ、プレゼントくれるの?」ということなんだろう。そういうことなら、ママのところにもサンタさん来て欲しいな。

 

剣道部監督が、このシーズンに必ずする定番の話があるらしい。
「いいか、サンタっていうのは小学校3年生までしか来ないんだ」というネタ。
監督が子供の頃、親御さんにはっきりそう言われてしまったという。監督が小3の時、12月25日の朝、ベッドにつるしてあった例の大きな靴下(プレゼントここに頼むよっていう)には、お兄ちゃんが鼻をかんだティッシュが丸めて捨てられてたって。監督のトラウマ。ご自身の子供さんにも、同じルールを採用するのだろうか。

 

同級生のいくちゃんは「え、サンタさんはいるよ!」と断言するそうだ。
いくちゃんは「タイマー付きの南京錠」をお願いしようと思ったんだけど、みんなに止められたから、ふとんのなかでも勉強できる小さな机をお願いしたそうである。

タイマー付きの南京錠って、ほんとうにこの世に存在しているんですか?
いくちゃんはそれを何に使いたいかというと、試験期間中勉強に没頭するために、スマホを箱に入れてカギをかけておきたいと。試験が終わったら「ガチャっ!!」といって解錠されるということなのかな? いくちゃんは勉強が大好きで、やることないから勉強してる子らしい。だから代替案が布団の中よう小机なのである。

JK剣士とは真逆な感じで、隙あらば代わりに問題集やプリントをやってくれようとするらしい。いいお友達である。
いくちゃんが跳躍素振りをしないといけない破目になったら、JK剣士が代わりにやってあげるとちょうど良い。正に友情である。

でもJK剣士もおもしろくて、先日は教科書に載っていた中島敦の「山月記」に猛烈に感動したと言い、このお話の元ネタになった「人虎伝」と「山月記」を比較して延々と語ってくれた。その斬り込み方がなんだかすごくって、聞いてる母さんは意識が遠のいてきて、唐代の中国にワープしてしまいそうになった。

この没頭ぶり、いったい誰に似たんだろうねえ。
クリスマスプレゼントは、Amazonで手に入るいちばん豪華な「山月記」の本っていうのはどうかな?