蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

№416 「それ」の仕事

「賢者は、『私』と考えられているもののなかの『これ』の部分を、アートマンではないと理解して、捨てるべきである。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 7-6 先日、ある神社の境内で弓の稽古をしているのを目にした。 その様子を見ながら、オイゲン・ヘリゲル…

№415 どちらもまるごと

「前に生まれた理解を否定しなければ、その後に正しい思想は生まれない。見(=アートマン)は唯一であり、それだけで確立している。それは正しい知識根拠の結果であるから、否定されることはない。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 2-3 ヨーガはこの世を「迷…

№414 教え、教えられる

「アートマンは否定できないものであるから、『そうではない。そうではない』といって、アートマンを否定しないで残したのである。人は『私はこれではない。私はこれではない。』というような仕方でアートマンに到達する。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 2-…

№413 みずからを投げ出す

「それゆえに無知を除去するために、輪廻を止息するために、そしてブラフマンの知識を確立するために、このウパニシャッドが開始されたのである。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 2-25 2日間かけて動画の収録をさせて頂いた。 関わって下さる皆様方に心から…

№412 根底に流れるもの

「無明がひとたび正しい知識根拠によって除去されてしまったならば、どうして再び生ずることができようか。なぜなら無明は無差別・絶対の内我(内在するアートマン)には存在しないからである。」ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 1-8 昨晩から出張のため首都圏…

№411 もらったり、受けたり

「人々は、生来、身体に包まれたアートマンを身体と区別のないものであると理解している。この理解は無明(無知)に由来している。その理解があるかぎり、行為を行えという聖典の命令は有効である」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 16-21 先日とても不思議なご…

№410 呼吸は鼻で

「正しい知識根拠によると、外界の地は身体を構成している地と同じである。外界の水などの諸元素もまた、すべて身体を構成している元素と同じであると知られるべきである。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 9-2 今日は呼吸の話を。 深呼吸をしてはいけないと…

№409 動いてこそわかる

「地で始まり内我で終わる個人存在の構成要素の中で、先行の構成要素が棄てられるにつれ、後行の構成要素がより微細であり、より遍満していると知られるべきである。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 9-1 人間の中には、「ボディ」「マインド」「スピリット」…

№408 伝授

「人びとは原因と結果に執着していると考えて、私は人びとをその執着から自由にするために、各自の本性の真実の意味を理解させる原因となるこの対話を作った。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ9-5 昨日から二日間かけてレイキを伝授して頂いた。 私のマスター…

№407 自己の絶対的基盤

「そしてつねに私は、一切の生類に対して平等な絶対者である。一切に遍満し、不壊であり、吉祥でもあり、中断することなく、分割されず、行為しない最高ブラフマンである。それゆえに、お前の努力から起きるいかなる結果も、私には属さない。」 ウパデーシャ…

№406 昨日の自分ではなく

「幻影からなる活動を捨て、非存在を求める努力を止めて、つねに安らぎに到れ。私はつねに最高ブラフマンであり、解脱したもののように、不生にして唯一者であり、二元を欠いているから。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 8-2 自分というものを感じる時、その…

№405 解放をめざしている

「アートマンは変化することなく、不浄性もなく、物質的なものでもない。そしてすべての統覚機能の目撃者である、から統覚機能の認識とは異なって、その認識は限定されたものである。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 8-3 先週、ある方に、8カ月ぶりにお目に…

№404 そのままで

「統覚機能にのぼった一切のものは、すべての場合に、つねに私によってみられる。それゆえに、私は最高ブラフマンである。私は全知者であり、一切に遍在している。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 7-1 昨日に引き続き内観の話を。 内観療法とは、母をはじめ…

№403 見つめていなければ

「『これ』の部分が限定であるかぎりは、そのアートマンはアートマン自体とは異なっている。限定が滅したとき、認識主体はそれとは独立して確立している。斑の牛の所有者は牛とは独立して確立しているように。」ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 7-5 今日は少し…

№402 魂の冴えるまで

「この一切万物は、美しい装飾品のように、無明のためにアートマンに付託された限定である。それゆえにアートマンが知られたときには、一切万物は非存在となるであろう。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 6-3 暑さのせいか考え過ぎのせいか、図らずも断食修行…

№401 環境と内面と

「アートマンは時間をもたず、場所をもたず、方角をもたず、原因をもたないから、つねにアートマンを瞑想するものは、決して時間にたよることはない。」ウパデーシャ・サーハスリーⅠ14-39 連日のうだるような暑さで、まったく食欲が無い。 アーユルヴェーダ…

№400 たすけをかりて

「それ故に一切の限定は、非アートマンであるから、捨てられてしまった手と同じである。したがって認識主体(アートマン)は一切の限定から自由である。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 7-2 先日、岡山県出向き、土壌や水中の常在菌を活性化させる触媒につい…

№399 夢、そして目を閉じて聴くこと

「貪欲と嫌悪が滅していなければ、かならず行為が欠点から生ずる。それゆえに至福のために、この知識のみが述べられているのである。」ウパデーシャ・サーハスリーⅠ1-7 毎晩、夢を見ているだろうか? 見た夢を覚えているだろうか? 自分が夢を見ていることに…

№398 ふるまいの理由

「知識のみが無智を滅することが出来る。行為は無智と矛盾しないから、無智を滅することができない。無知を滅しなければ、貪欲と嫌悪を滅することは出来ないであろう。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ1-6 人間は何によって生きているのか、自分なりの仮説を…

№397 私をまもるための教え

「業は、身体との結合をもたらす。身体と結合すれば、好ましいことと好ましくないことが必ず起きる。好ましいことと好ましくないことから貪欲と嫌悪が起こり、貪欲と嫌悪から諸行為が起きる。」ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 1-3 前回、4大ヨーガについてお話…

№396 道はひとつではない

「一切に遍在し、一切万有であり、一切の存在物の心臓のうちに宿り、一切の認識の対象を超越している、この一切を知る純粋精神(アートマン)に敬礼する。」ウパデーシャ・サーハスリーⅠ第1章-1 ヨーガ究極の目的は moksha である。 これは捉われからの解放…

№395 信念を疑ってみる

「二二 アートマンを、未だ果たしあっていない義務をもたず、行為そのものをもたず、行為の結果をもたず、「私のもの」とか「私は」という観念をもたない、と見るその人は〔心理を〕見る。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 14章 ヨーガでは「五蔵説」という見…

№394 ほんものに触れる

「九 私は常に見を本性とし、常住であるから、私が見たり見なかったりすることが、どうしてありえようか。それゆえに、それとは異なる理解は認められない。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 第12章 数日間の上京を終え、昨日帰宅した。 品川駅を久々に利用し…