蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№411 もらったり、受けたり

「人々は、生来、身体に包まれたアートマンを身体と区別のないものであると理解している。この理解は無明(無知)に由来している。その理解があるかぎり、行為を行えという聖典の命令は有効である」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 16-21

 

 

先日とても不思議なご縁で、我が師匠(ヨーガ)の木村慧心師のご本の挿絵を描かれたという方と出会うことができた。「魂の科学」、初版は昭和60年。

この本は、慧心師の師であるスワミ・ヨーゲシヴァラナンダ大師の著作。
インドにおいて、グル(導師)の中の最高のグルと呼ばれていたラージャ・ヨーガ大師。

10代で出家後、八十四年間にわたりヒマラヤ山中でヨーガを行じ続け、悟りの境地に達し最高の智慧を得る。
多数の著書の内、邦訳は、本書と、『実践・ヨーガ大全』とがある。

大師様は1985年4月23日午後7時半、大涅槃に入る。御歳99歳。

 

ヨーガでは人間を五層構造で捉える「人間五蔵説」というものがあるが、この本にはなんと、この層構造を大師様が内的な目でご覧になられた図が示されているのである。
しっかり修行すれば必ず見えるようになるのだよ、と大師様は書籍を通じて励ましてくださるが、以前に比べて多少感覚が鋭敏になったくらいのことで、微細な内的器官の霊視にまではまるで至らない。
人間諦めなければ何事もなると思うので、死ぬまでにせめて生気鞘の霊視ぐらいは出来るようになるといいのになと願う。

ということで、この内的な(霊視による)挿絵を描いた人と出会ったのだった。
挿絵を依頼されるまでに至る過程がとても不思議で、若い頃のお師匠様のエピソードなども伺いながらヨーガの深遠さに改めて触れた心地がした。

ともあれ挿絵があっても摩訶不思議な世界なのに、絵がなかったらますます私たち凡人は途方に暮れただろうと思うので、この方に心から感謝である。

さて、この方がとても興味深い実験を体験させて下さった。
現代の人間は電気製品に囲まれて、大地から切り離されて生きているため、からだのなかに電気が溜まっているという。なので、裸足で土の上に立ったりするアーシングが健康にとって非常に重要なわけだが、電磁波と言えど人によって受ける影響がまったく違うということを体感させてもらった。

数値や単位など難しいことはわからず(覚えておらず)恐縮なのだが、裸足で道場の床を走り回っている娘は非常に低い。古い日本家屋(庭付)に住み、ヨーガや茶道をしている私もかなり低い方。ビルの4階に起居するレイキ・マスターはかなり高い、という感じである。

 

電磁波対策グッズやアーシンググッズなども売られているので、そういうものも活用すればいいのかもしれないが、最も大事なのは「自分は影響なんて受けないもんね!」という心持ちだと言うではないか。

腹の底から声を出すとか、悪い言葉を発しない、聴かない、ということも想像以上に重要である。たぶんあなたが思っている以上に。
悪口を言われると身体機能は不安定化(バランスが取れなくなる)し、力が入らなくなる(同じ重量のものの、主観的に感じる重さの程度が明らかに変わる)。体内の水の分子が関係しているということだったが、難しいことは知らなくてもいい。

自分にとってまずい状況にあるということを感じ取る感性がありさえすればいいと思う。

 

ヨーガ教室でポーズを修正されたり、身体が固いと注意を受けたりするという話を聴くことがあるが、そういうアプローチは間違いなく暴力である。
生徒さんに対して、この瞬間お会いしていなくても、常に愛の心で思いを向けたいという気持ちがますます強くなった。

良い氣は頂いて、悪い気は拒否する、という気持ちを改めて確かにして欲しい。
自分は大丈夫、という思いから、健やかさは生まれくるから。