蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

№393 行く道を照らしてくれるひと

「二 それゆえに一切の限定は、非アートマンであるから、捨てられてしまった手と同じである。したがって認識主体(=アートマン)は一切の限定から自由である。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 6章 人間存在には必ず影が生まれる。 陰影は人や物事に深みを与…

№392 嫌だ!と思う能力

「虚空が一切のもののなかにあるように、私は、実に、その虚空の中にすら存在している。私は不変であり、不動であり、清浄である。不老であり、解脱しており、つねに不二である。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 13章19 昨晩、理学療法士O先生との打ち合わせ…

№391 生きるための行

「アートマンは変化することなく、不浄性もなく、物質的なものでもない。そしてすべての統覚機能の目撃者であるから、統覚機能の認識とは異なって、その認識は限定されたものではない。」 ウパデーシャ・サーハスリーⅠ 7章の三 アマンダ・リプリー著「生き残…

№390 配線替え

「万生の内に等しきものを見る者は、この世界にあっても生死の輪廻を克服している。というのも、絶対者ブラーフマンは汚れがなく、(万生に)等しきものであるが故に、斯くなる者は絶対者ブラーフマンのうちに安住しているからである。」 バガヴァッド・ギー…

№389 目に見えない部分

「万処にある風(वायु Vāyu)が空間(आकाश Ākāśa)に永遠にあり続けるように、万物もまた我の内にあると知れ。」バガヴァッド・ギーターⅨ-6 先日、アメリカでレイキ・マスターの資格を取得したMさんと一緒にワークショップを開催した。参加者の皆さんには“目…

388 観る者でいるために

「すべてのものに対し自己中心の愛着がなく、種々の善悪に出合うとも喜びも憎しみもない者、その人物の智慧は不動のものとなっているのだ。」バガヴァッド・ギーターⅡ-57 数日更新をサボっていた。 理由は、今読んでいる本の内容を咀嚼するのにエネルギーを…

№386 避難場所を探す

「万処偏在なるお方は、誰の罪も功徳も受け取らないのだ。だが人の内なる智慧は無智さによって覆われており、そのために人は混乱しているのだ」 バガヴァットギーターⅤ-15 さっきまで何を考えていましたか? 途方もない哀しみと悼み、被害者意識、苦悩、罪悪…

№385 もってないひとはいない

「我は究極目標であり維持者であり、主なる存在であり観照者であり、住処であり避難所であり、共であり本源であり、維持であり帰滅であり、倉庫であり不滅の種子である。」 バガヴァットギーターⅨ-18 「もってる」という表現を生徒さんから聞くことがある。 …

№384 どちらかなんてない

「万処に遍在する空間が微細である故に汚されないように、体中の万処に存在する真我(アートマン)もまた汚されることはないのだ。」 バガヴァッド・ギーターⅩⅢ-32 現代では健康を目的にヨーガを始めることが多いが、不調という片方の極から、健康というもう…

№383 無駄に考えないほうがよさそう

「アルジュナよ。我を超えるものはないのだ。宝珠の列が糸に繋がれているように、この全宇宙は我に繋がれているのだ。」 バガヴァッド・ギーターⅦ-7 身体的な実践を行っている人は多いと思うが、その活動が心を制御する目的と共に行われているだろうか。 自…

№382 私がそうだと思うことのちから

「不滅と言われるその未顕現は究極の境地と呼ばれる。そこが我が居所であり、そこに達した者たちは再生することがないのだ。」バガヴァッド・ギーターⅧ-21 皆さんは、自分の健康を決めているのは何だとお考えだろうか? ヨーガの道に入るきっかけとなったの…

№381 からだを虐めない

「汝が自分中心の執着から生ずる迷妄を克服した時、汝はこれまで聞いたことと、これから聞くであろうこととを区別しない無執着の境地に達するのだ。」 バガヴァッド・ギーターⅡ-52 昨晩、子供の出稽古の付き添いをした。 稽古の前に1時間かけて「体幹トレー…

№380 楽な方の私にしようっと

「アルジュナよ。我は万物の心臓内に宿る真我(アートマン)である。我は万物の始まりであり、中間であり終末なのだ。」 バガヴァッド・ギーターⅩ―20 意識することで人は“自分というもの”に気付いていく。 気づいてしまうと、人はなかなか賢いのでなんとかで…

№379 あなただけの「良い姿勢」

「クリシュナ神が告げられました。 アルジュナよ、我の数百、数千という多種多様な姿を見よ。種々の色や形を持つ我が姿を見よ。」 バガヴァッド・ギーターⅩⅠ-5 姿勢を癒すのにてっとり早い解決法は、残念ながら、ない。 従来のプログラムでは、からだの外形…

№378 リラクゼーションが気持ちいいのは

「生まれたものに死は必定であり、死んだ者にも生は必定である。それ故に、不可避の事柄について汝は嘆くべきではない。」 バガヴァッド・ギーターⅡ-27 姿勢を確立する手段には二つある。 空間の中で自分のからだの位置を認識すること(定位)と、倒れずに動…

№377 姿勢には訳があるから

「結果と名誉と敬意とを期待する偽善的苦行は、不安定で移ろいやすく動性優位の苦行と呼ばれている。」 バガヴァッド・ギーターⅩⅦ-18 今のあなたの姿勢は、これまでどんなふうに振る舞うか決めてきたさまざまな経験に由来する。 目立たないように縮こまって…

№376 自分の声を聴く練習

「至高の主は万物中に等しく存在し、万物が滅びても滅びることはないと見る者は真に見る者なのだ。」 バガヴァッド・ギーターⅩⅢ-27 オンライン・アグニホトラ、無事終了。 ノートパソコンの前で、掌を火(の写っている画像)にかざす姿は傍から見ると滑稽か…

№375 儀式をまえに

明日は、年に一度のグルプージャ祭に参加する。 日本の真言宗(別名・瑜伽宗)の護摩炊きの元になったのだろう“ホーマ”という火祭りをおこなって、この1年の御礼と、またこれからの1年の御加護を師と共に祈念する。 ヨーガは、人から人へと伝えられてきた。 …

№374 姿勢と呼吸

「アルジュナよ。それらの行為は我を束縛しない。というのも我はそれらの行為の中にあっても、何事にも執着せずに中立者のように座しているからである。」 バガヴァッド・ギーターⅨ-9 アサナ(体操)で「ポーズをとる」ということは、ある姿勢でしばらく過ご…

№373 呼吸が先生

「喜ばず憎まず、嘆かず求めず、善悪の思いを捨てて我を信愛するものは我にとっても愛しいのだ。」 バガヴァッド・ギーターⅩⅡ-17 今日の山陰は雨。 雨の朝の空気は実に美味しくて、生命が滋養されていると感じる。 さて、過呼吸が慣れっこになってしまうと、…