2024年1月1日 23:07
一晩眠ったら新しい年ということになっていました。
それっていったいなんなのか。なにか壮大な方便なのか?
そもそもそういう区分に何か意味はあるのか?
意味もないことに合意の上で大仰な意味を持たせることは私たちが得意とするところなので、ぶっちゃけ言うと昨日と今日にはなんの差もなく、まあそういうことにしてで盛り上がったり、昨日や今日の私のように、そのためと称してわざわざワインを買って飲むくらいのこと。たぶん。
今日は仕事始めで、元旦から早々に個人セッションを行いました。
「元旦空いてるけど」と言う私も私ですが、「じゃあお願い」と言うあなたもあなた。
それでも「新年」という合意の上で、新しいけじめをつけ、新しい決心をする時間になりました。
本日をもって「昨年」と化した年に、私はかなり自分の内面に切り込めたと感じています。意図的にそうしたわけじゃない、やむなく、泣く泣くそうせざるを得なかった。でも思えばしっかりガイドが与えられていたなあと感じ、これまで生きてきて最も低次の自己に肉薄できたのではないかと感じます。
醜く愚かな自分が確かに存在していて、それから目を背けないで「それが私そのものだ」と断言することができないと、同時に確かに自分のなかに存在する高次のものも認められない。低次の自分を認めていないと、それを外に見ることになるから、この世界は地獄になる。
誰のことも悪く言わない世界に生きると決めたい。その時、自分の内側のあらゆる側面を許し赦し受け容れることができるだろうと思います。
容易に人を批判する世界において、それをしないという決意は簡単ではありません。それは私の心がまだ幼稚だからでもあるのですが、でもしょうがない、今いるここから始めるしかないから。
今私が見ている世界に、私は責任がある。なぜこんな世界に、自分の最高最善とは言えない世界に私はいるのか?
私が見えていない自分の側面はなにか?
いったい何を私はこの「見える」世界に放射しているのか?
しっかり見たい。怖いけれど、それでも。
苦しかったと思う年を経て、人を愛するということについて何度も繰り返し考えました。愛することは時につらく、痛い。見返りが欲しくなるときもある。
たとえ憎まれていたとしても、無条件に、恐れなく人を愛することができますように。それができる自分になっていけますように。
この新しい年を終えるとき、自分は愛することについて前よりも強くなったと、思えていますように。
きつく抱きしめて私の胸に吹く吹くつめたいすきま風をとめてよ 木下龍也
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