先日、Oasis Forum2020・透析患者サミットに、ゲストスピーカーとしてお招き頂いたことについてはここでもご報告させてもらいましたが、実をいうとその日は数ヶ月ぶりにO先生とリアルで会えるはずだったのでした。
ところがよんどころない事情というか、流行病が社会に与える広範な影響により、O先生が上京できなくなったのです。ガーン!
ここのところ、O先生やA子ちゃんとは「メディカルヨーガ研究会」という怪しい勉強会を行っており、週末の夜にZoomで顔を突き合わせて体と呼吸、そしてその関連についてああだこうだと語り合っていたので、これをリアルでやるのをものすごく楽しみにしていました。もう「その場に伏せ!」で号泣したいくらい哀しかった(大袈裟)。
とはいえ、O先生はこの日のために体を空けていて下さっていたので、Zoomで長時間にわたりやりとりすることができました。結果的にはリアルに会ってついつい無駄話(私の得意技)を繰り広げてしまうより、効率よく人の役に立てそうな対話ができたのでよかったよかった。
しかもこの時、超エキスパート臨床工学技士・Oさんとも呼吸をめぐる深すぎる対話ができて、もうあたまのなかをはてな???が駆け巡りました。
そして思った。
呼吸、マジですごい。
今さらなんなの?
って感じですが、自分が学んできたPranayama(調気法)を、私たちヨーガ教師は西洋医学的にも、解剖学的にも生理学的にも、ぜんぜんちゃんと説明ができていないのです。
この事実に直面してもうほんと、ガーン!(絶句)、という感じ。
理学療法士さんが知っていること、臨床工学技士さんが知っていること、そして吹けば飛ぶよなヨーガ教師(私)が知っていることを掛け合わせると、もうこれを知ってれば呼吸をなんとかしないといけないこと、それを人に大きな声で知らせなければならないことは明々白々なのに、全然ダメやん今の自分、という気持ちになりましたね。
呼吸の鍵を握ってるのはCO2。このことは前も書いた気がします。
皆さんの細胞(特に端っこ)にはたぶんきっと、間違いなく酸素が足りてない。
ではですね、酸素と二酸化炭素ってどうやって回してるか知ってますか?
全身の細胞に、です。
それってね、「落差」を使ってるんですって。
よく考えりゃそりゃそうよね。ガス「交換」なんだからさ。
だからですね、酸素を多くしたかったら、二酸化炭素を体内に多くして、酸素がどーん!と入ってこれるような「落差」をなんとしても作らねばならないということなのです。
この落差が生み出せていない場合、あなたの肉体の細胞たちは息も絶え絶えでヨレヨレになっており、この細胞の中の発電装置(ミトコンドリアってやつ)も燃料不足で発電ができないという非常事態になっているのです。
ああつらい!しんどい!
だるくて疲れがとれないって、まさにこの状態の結果です。
呼吸数を減らすことや止息(クンバカ)の健康効果が大な理由が、ここにあります。
それと脳内の大事なところは、二酸化炭素濃度と密接に関わって機能してるらしい。これも知らへんかった。
だからYogaが心理的な症状にも機能するんやな。
これは単に心の問題や気のせいではなかったんだな。
ちゃんと肉体レベルにも影響を生んだ結果の改善だったわけです。ほんと勉強不足。
でもこんなこと、ヨーガ療法士養成講座でも教えてもらってないから。ヨーガ療法士養成講座で教わってないなら、たぶん日本中のどんなヨーガ教師養成クラスでも教えてないと思う。
で、今日の話は専門的すぎてわけわからんですよね。すみません。
この専門的すぎる話を「へ〜、よくわかった!絶対やってみるー」と言わせるために、また新たな怪しい勉強会を始めようと思っています。がんばろう。