蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№828 低め安定

昨晩のリアルクラスで、パルスオキシメーターを使って実験をしてみました。


指にはめて、血中酸素濃度を測ってくれるアレです。
実にシンプルな機械ですが、指を上に向けていると計測不可になります。繊細です。

 

さて、こんなシロモノをお持ちの方は、もちろん必要があってこれを保持しておられる訳です。私の持ち物ではありません。

 

この方は、肺高血圧症という難病を患っておられます。難病指定されている病気です。

 

何が起こるかというと、息を吸っても入らない病気だそうです。聞くだけで息苦しくなりますよね…

 

通常、酸素ボンベを引きながら生活をなさるそうですが、私はその姿を見たことがありません。なぜか?Yogaクラスに出ると呼吸が楽になるので、ボンベが不要だからだそうです。

 

しかもYoga実習をしばらく続けた後、日中もボンベ不要になり、今は睡眠時だけ使用なさっておられるとか。嬉しい知らせです。

 

呼吸が楽になると、体が楽になります。体が楽になると人間何がしたくなるかというと、働きたくなります。ということでこの方も、難病の患者さんとしてだけ生きる人生を返上して、ご実家の柿農家を手伝ったり、介護予防のための施設で人に体操を教えたりするようになりました。私もびっくりしましたが、ご本人が一番びっくりしているそうです。

 


さて、酸素濃度計測実験について。


この肺高血圧症の方は、Yoga実習開始以前が86、現在93で安定だそうです。実習直後は一時的に99まで上昇。99以上ってあるんでしょうか?素朴な疑問。

しかしこの86って相当だよ?

 

かなり苦しかっただろうと思いますが、人間の持つホメオスタシスという超能力により、低め安定でも生存維持できるわけです。

 

ただしこの低め安定の状態で、改善、治癒、成長といった「いい方向への変化」は、すべて無理です。生き延びるのが最優先だからです。それしかできないエネルギーレベル。

 

酸素濃度という指標は、健康を推し量る一要因にしかすぎませんが、宇宙も私も人体も、絶対者ブラフマンの思し召しにより緻密に制御されているのですから、Yogaをやって酸素濃度が上がったら、他の健康要因も連動して変化していくことは容易に想像できます。

 

ならさー、病院も薬ばっか出すんじゃなくて、ちゃんと呼吸できる方法=生存状態を改善させられる可能性のある方法を、教えてほしいよね?なんだかめっちゃモヤモヤするよね。

 

ということで長くなりそうだから今日はモヤモヤしたまま終了、人体実験については明日またご報告します。