この前リアルのクラスで、生徒さんが泣いた。
ときどきこういうことがある。みんなギリギリいっぱいで頑張っているんだよ。
人が食べることが好きだったり、甘いものが食べたくなるのは、そうすると一瞬でもココロとカラダが緩むのを本能的に知っているから。
でもうっかり不適切なタイミングでものを食べちゃったりすることが続くと、長期的にはハッピーになれない。今、DM=糖尿病の患者さんがどんどん増えているんだけど、この病気はそもそもネーミングがおかしいよね。重大な代謝異常を引き起こす病気なのに、なんだか長閑な名前をつけているせいで危機感が薄れてるような気がします。
人間が生きていく上で、酸素をいっぱい使って糖質でエネルギーを生み出すサイクルは、ものすごく非効率だということを私たちは教えられていない。
現代社会の人間はみんなが過呼吸で、そのせいでますます糖質を欲する身体になってる。
ホントのところカギはCO2にある。排出したらダメって言われてるアレ。よく考えると人間もCO2出してるじゃん。じゃあいっぱいいる過呼吸気味の人間を減らしたら、世界はどうなるのかなあ。
Yogaを(うまく)やるとまったりして気持ち良くなる。気が遠くなって、「はっ!今、先生なんて言った?!」という体験をしたことはみんなあると思います。
呼吸を上手に使っていくと、呼吸数が減る。呼吸数が減ると、体内の二酸化炭素濃度が上がる=過呼吸じゃなくなる。
過呼吸で苦しくなっている人を見たことありますか?
たい焼き入れるような茶色い紙袋を口にあてがってハアハア息をさせると、だんだん落ち着いてくるでしょ? あれと同じことをYogaはやってる。
酸素濃度っていうのは、酸素が超薄い高地か重病人以外、ほとんど変わらないんだそうです。だって減ったら死んじゃうから。生命にとって絶対大事なものはなんとしてでもギリギリまで守り抜いてくれるのが、私たちの体だから。
常時一定の酸素濃度を保っているのに、過呼吸気味でさらに吸おうとするから、二酸化炭素濃度が下がってしまって、それで息を充分に吸いきれない息苦しさが生まれてくるらしいです。
過呼吸状態でリラックスできる人はいない。苦しいから。
現代の人たちの多くは、完全にリラックスできることがないという病を抱えてる。
昼間なのにうとうとしてなんとか働いて、夜なのに深く眠れず半ば覚醒しているという、グレーゾーンでなんとかやってる。
この時全身の臓器は仮死状態。半分死んでる感じ。
血流が減って、脳と臓器の対話が電波状態の悪い電話みたいに切れ切れになるから、調和して働くことができない。そこにアンバランスが生まれる。ちゃんと助けてあげられない時、内臓も悔しい思いをしてるんじゃないのかな。
人間はかなり頑丈にできているから、しばらくの間はこれでもやれる。でも命をギリギリで保てるのと、健康になったり病気や症状を改善したりすることはまるで次元が違うんだよ。
あなたに必要なのはリラックス。
ほんとうに休めたと感じられたとき、あなたの目にもきっと涙がにじむ。
だいじょうぶだから、泣いていいんだよ。
また明日会おうね。