蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

今年最初(学んでいる東洋哲理から言うと、戌年最後)の出張を終えて帰宅し、しばし低空飛行モードに入っています。
この度は、神戸、加古川での体験会、また大阪、名古屋でも新しい出会いや再会があり充実した5日間でした。

初めてお目に掛かる方に対して、当然、私の専門であるヨーガについてお話することになるのですが、まず間違いなく身体的な実践との認識から話が始まっていくこととなります。「ヨガ=体操」とのご認識は、とてつもなく強い!
もちろん認定ヨーガ療法士として如何様にもその方面のお悩みに寄り添わせて頂きますが、単なる体操のような認識が余りにも多いことに、アメリカを経由してやって来た、もしくは欧米の目を強く意識したインド周辺のヨーガ文化の影響をひしひしと感じ、少し落ち込みます。

この度、大事な友人からのご紹介で、新しく出会うことができた方があります。
この方はヨーガの話題に対し、中村天風さんのお名前を出され、身体的なものだけではないヨーガのことをご理解くださっている方でした。
以前も、「中村天風さんの本を読んで感動した!」と言って教室に来て下さった方がおいでになりまして、この方は、共に活動をするヨーガの先生になられました。

かつて私もヨーガ初心者であった頃、天風さんの本を読んだ覚えがあります。
インド・ヒマラヤ山中で師に出会い、奔馬結核を治した、というエピソードに感動したものでした。今、改めてwikiで見てみますと、2年半ヒマラヤで修行されたとのことですね。
現在私は、ヒマラヤで10年修行された師に指示させて頂いています。現代インドにおいて、導師の中の導師と呼ばれたスワミ・ヨーゲシュバラナンダ大師に直接教えを受けた日本人は、私の師・木村慧心師だけです。
天風さんはカリアッパ師という方に教えを受けられたそうです。何方から教えを授かったということを、公にし続けられた天風さんに強い共感を覚えます。
『受けた教えを曲げることなく、大きな河の流れに従うように、「自分が考えついた!」というようなことは決して言わない』という、師の教え通りの教師であり続けたいと思います。
伝統的な教えの世界では、良い師に出会えるか否かが自分の学びの質を決めていきます。その点、私は間違いなく幸せでした。ヨーガ以外の実践でも、師に恵まれました。そのことに改めて感謝するとともに、人を助ける智慧をお繋ぎする大我の一滴のように、自我を排して教え続けられますようにと、改めて心に誓った出会いでした。

 

f:id:Yoga_Lotus:20190123175721j:plain

名古屋駅 JRセントラルタワーズからの夜景です。