蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

ヨーガにおける体操の意味について

出張後の休息として色々と本を読みました。
20代前半からW・S・モームの愛読者ですが、「呪いをかけられてしゃっくりが止まらなくなった男の話」(原題 ”P&O")を読み返し、やはり以前より少しは深く読み込めたように感じ、そのことを嬉しく思いました。
ヨーガを日々行じる者として、意識が少しずつ深まり発達していると感じることのできる「読書」という経験は、非常に価値のあることだと思っています。これからも、今手元にある本から、日々新たな意味を汲み取れるような生き方を重ねていきたいものです。

さて、本日の標題について。
「ヨーガ=体操」と思っておいでの方はとても多く、それに対抗するために多大な力を振り絞っています。もちろんヨーガの実践において、体を動かすことはとても大事です。しかしそれは、心身が相関関係にあるからこそであって、存在の核に作用させるために体という外側に対して刺激を与えることが有効だからです。もちろん、肉体そのものの健やかさを保っていなければ、内面の問題に取り組むことはできませんので、その点は「生命の科学」と言われるアーユルヴェーダでアプローチしていきます。なので、ヨーガ教師はアーユルヴェーダの知識も有していることが求められます。まず肉体を健やかにして、内面にも取りくんでいくのです。

「ヨーガの体操=静止するポーズ」と思っておられる方もとても多いです。
これも大きな誤解です。ヨーガの伝統で繋がれてきた体操の文化は、そんなに浅く狭いものではありません。スークシュマ・ヴィヤヤーマ、ブリージング・エクササイズ、ラウジング・エクササイズ、そしてアーサナ、リラクゼーションと多岐にわたります。また、体操については、個々のお師匠様方がそれぞれ伝承されてきたものであり、どの師の下で学んだのかで差があるようです。

ヨーガは人間を五層構造で捉えています(人間五蔵説)。
体操に関して言うと、多彩な動きを通じて、肉体のみならず人間存在そのものに働きかけ、対症療法ではない問題解決を図ります。肉体に症状が現れているからと言って、原因が肉体にあるとはほとんど考えません。ヨーガ教師は、ヨーガの智慧を基にした「見立て」を行って指導に当たります。なぜ、今、この方はこのことでお悩みなのか、その悩みは何処から生じているのかを考え、それにふさわしい指導を組み立てます。
悩みの多くは「理知鞘」の障害です。
ヨーガは「本来の自分とは何なのか、その自分にとって真に楽な生き方とは何なのか」を教えてくれますが、そのことを知らないからこそ生じるのが理知鞘の障害です。4000年ともいわれる歴史を有するヨーガですが、長い年月、常に人の悩みに寄り添ってきたのです。

お師匠様方は「皆、生き方が自己流なので苦しむ」と仰います。
人の悩みの多くは「既に嘆きつくされた悩み」です。
では、今の苦しみを逃れるにはどう生きるか?
ヨーガ教師は、その語る言葉に伝統的な智慧という土台を持ち、そしてその智慧で救われた体験を持っているものです。その智慧でその方が真の「楽」に近づく方法をお伝えします。得た知識を基に自分で実践し、その智慧が嘘でないことを証明していく。それがヨーガの勉強法です。あなたがご自身でやってみなければ分からない、それがヨーガです。

どんな行法をお伝えするときにも、その方の存在すべてに働きかけるものであるように、そして指導が高い次元で役に立つものであるように、教師もまた常に師の下で自分の生き方について振り返り続けねばなりません。修行半ばの身で人として未熟なことこの上ないのですが、「自未得度先度他」の言葉を胸に少しでも今知っていることをお伝えし続けたいと思います。

最後に復習。
ヨーガは、人を「真の楽」に導く壮大な自制法です。
本来の自分とのつながりを取り戻すことを「ヨーガする」というのですから。


【2月のレッスンのご案内】
お問い合わせ、お申し込みは yujlotus@gmail.com へお気軽にどうぞ!

2月2日(土)14~15:30 島根県松江市 サンライフ松江 3月まで1000円で体験OK
2月7日(木)18~19時 米子市夜見町 大山ハム内 レッスン料2000円
2月15日(金)午前・午後 神戸市 御影公会堂 体験料2000円
2月16日(土)時間未定 加古川市
2月17日(日)14-16時 名古屋市中区丸の内  講義料10000円(初回5000円)
2月21日(木)18~19時 米子市夜見町 大山ハム内 レッスン料2000円
2月25日(月)19-21時 米子市 M3カルチャースクエア レッスン料5000円 

☆個人レッスン、出張レッスン受付しています。お気軽にお問い合わせください。  
■「瞑想講座」開講中(山陰・名古屋) 詳細はお問い合わせください。