蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№883 パパイヤマンゴーだよ

8月5日

昨日はお友達と会食でした。

某大学の先生で、美味しいものアンテナを持っている友人とで、このアンテナには絶大なる信頼があります。が、ほとんどものを食べずにワインを飲んだせいか、帰宅して玄関で気を喪っていました。どうりでお勘定が安いと思ったよ。話で盛り上がって、食べるの忘れちゃうんだよね。お酒を頂くときには、一緒にちゃんとご飯を食べないとですよ。

 

さて、なぜかこの夏、狂ったようにエンドレスで聴いてしまう曲があります。

「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね」

もちろんご存知ですよね?
本家本元ではなく、BENIちゃんという非常にかわいい女性のカヴァーバージョンで聴いております。

 

この曲には暗い?思い出があります。

かつて私が某国営企業に入社したばかりの頃のことです。あれはバブルが弾けたばかりの頃だった。働く職場で「開庁記念日」というものがありまして、1日かけて大イベントが行われます。近隣住民やそこで学ぶ学生の家族がやってきます。そこに飛行機があれば、みんなの気持ちは空飛ぶのりものに惹きつけられて、上ばっかり見ているうちに日は暮れて行くのですが、当時いたそこには飛行機がなく、学生しかいなかった。

 

となると、出し物は学生がやる何か、ということになります。
航空学生によるドリル。これはかなり水準が高い。他にも男子学生の「筋肉増強運動」っていう暑苦しい出し物に、女子学生は北朝鮮のようなマスゲームで対抗します。

 

女子のマスゲーム
これ、思いますに、今はやられていないと思う。そうであることを祈る。

 

なんで女子だからって曲に合わせて踊んないといけないわけ?男子も踊っていいやんか。女子が筋肉増強運動してもいいやんか。さっきまで昭和だった名残だなあと思います。

そこで当時学生だった私が合わせて舞い踊ったのが、この「パパイヤ・マンゴー」だったわけです。あと、ちびまる子ちゃんのテーマソングも。考えれば考えるほどアホらしい。

しかし、毎日のようにテッポウ持って走り回って、泥水にダイブしたりしている日々を送っているとき、「パパイヤ・マンゴーだね!」と歌う誰かの声に合わせて至極単純な踊りをみんないっしょにやっているとゾーンに入るっていうか? なんていうか涼しげだしなあ。

みんなお揃いのダサいジャージで、100人からの人がおんなじ動きを繰り返していたことを今になって思い出し、鳥の目線で俯瞰してみるとほんと平和だなあって思う。自分たちの仕事のすべてが無駄だってことが即ち平和だってことなんだと、あの頃若い私にはわかってなかったけれど、今はわかります。

ここからちょっと真面目な話になります。
被爆地で学生生活を送りましたので、平和教育をきっちり受けました。先日、友人から、被爆地に育って教育を受けた人からすると原発についてはどう思うの?と尋ねられました。

 

小学生の頃から、放射線による人体への影響ということを学んだので、原発に何かあればどういうことになるかはわかります。東日本大震災の時に、日本人の多くがそのことを知らないという事実に、被爆地で教育を受けた人の多くは背筋が凍る思いをしたのではないでしょうか。なぜ今更そんなことを、と。知っていたんじゃなかったの?と。

 

ドイツの秀逸なコミックに「見えない雲」という作品があります。映画にもなってます。あとはブリッグスの名作絵本「風が吹くとき」。こういうものを読み継いでいかなければと本当に思います。広島の記念日もやってきますので、パパイヤマンゴーからここまで思考が膨らんでいきました。

 

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