蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№873 愛が止まらへん

7月26日

今日も朝から交換セッション。LA夕方16時、こちら8時。

数年前にIHヒーリングと出会い、昨冬幸いなことにサンディエゴでの講習を受けることもできました。Yogaの世界に長くいて、Veda瞑想を使って自分でぜんぶ掃除しなければならないと思い込んできたので、ヒーリングのことなど考えたこともありませんでした。でも人からやってもらうヒーリングで、子供の頃からのクソみたいな観念のあれこれが次々に浮上してきて、次第にさっぱりしてきているのを感じます。

先日、加藤ゼミで初めて出会った方の自己紹介を聞いていて、普通に平和な家庭で育ったという語りに対して、自分は一見普通にも平和にも見えながら、内的心理的には地獄だったぜと思いました。

これまでたくさんクライアントさんのお話を伺ってきましたが、「普通の家庭でした」と自ら仰る方で普通の家庭だった試しは、Yogaセラピーのクラスにおいてはまずないので、実のところ「自分が思っている普通」というものそのものが「観念化」している可能性を問うのは、シャドウワークとして重要かと思います。

普通に幸せだと思っていたが、びっくりするほど幸福であることに気づくのも重要だし、自分がナチュラルに適応して生き延びてきたが実は地獄だったということもあります。ちなみに私は一見普通に穏やかでありながら、関与する当事者にとっては地獄だったと思っており、その体験が私をこんなところまで引っ張ってきているわけなので、絶対者ブラフマンの緻密なお仕事に感服するわけです。

なので私は一瞬たりとも、そしてこれっぽっちも「若い頃はよかったなあ」などとは思わないし、今が断然幸せ。地獄から救われるには智慧が必要。地獄は自分の心の中にある。それ以外の場所には断じてない無い。やっぱり人間を救うのは智慧智慧を受け取るには自分という容器(人格)を大きくするしかない。もうそれに尽きます。やってもなかなかうまくいかんけれども。私が懲りずにYogaとその延長線上にあるものを生業とし続けているのは、昔があまりにもしんどくて、その影響が現在までも連綿と続いてきているお蔭なのであります。

そしてその影響を、今はヒーリング手法が濯ぐ手伝いをしてくれるわけですので、ここに至るためにお力を貸してくださった方々にいつも深い感謝を覚えながらセッションを受け、そして提供させて頂いています。ほんとうにありがとう。

 

人間いつからでも楽になれるよ。
イマココでそうしようと思った時がその時です。

 

私はこの世界は実のところそんなに酷いところではないと思っています(今は)。それを思い出すために、かつてお互い約束してごっこ遊びをしてきたのです。そう信じます。登場人物のみなに必要があったのです。これも神の仕事です。

 


さて、私の生きる世界の他に、この世にはセ界なるものがあったのです。全然知りませんでした。「野球短歌 さっきまでセ界が全滅したことを私はぜんぜん知らなかった」という歌集を手にして、初めて知ったわけです。

長年のお茶仲間に阪神ファンの方がいます。たまに甲子園まで遠征なさった時には、トラの手の?キーホルダーをお土産に頂戴したりしていました。この私は野球はさっぱりわかりません。かつて岐阜に住んでいた頃に、ドラゴンズが優勝したような記憶が。あの時の監督は星野仙一さんだったような。高校生の時、松井秀喜がひたすら敬遠されて敗退したのを友人宅のお茶の間で見て、野球など全然わからんくせにひどく憤慨した(後々それに関する本まで読んだ)。某国営企業の仕事がしんどくて毎朝SMAPの「がんばりましょう」を聞きながら通勤していた頃、野茂が大リーグに挑戦してマジでかっこいいと思った。私の野球にまつわる思い出って、たかがそれくらい。

詩歌大好きだけど野球偏差値はサッパリな私にこの本を手に取らせたのは、「三度の飯より阪神が好き」と歌で詠むこの作者の熱量でした。マジで? 私、いくらニコが好きだからって三度の飯より好きって言えるだろうか?ファンとして恥ずかしい...

1年間、阪神の試合の直後に読む、嘘はつかない。短歌のことは57577ってことしかわからんが、まあいい。そういうルールで1年間やり切ったこの詠み人さん、そうまでしてしまった当初の理由は「いつまでたっても阪神が勝たないから」だって。

うーむ...

でもね、マジで素晴らしいのよ!この歌集。
先日も手の手入れをして頂きながら「かなりな野球ファンです」と仰るセラピストさん相手に、熱く語ってしまいました。愛、愛です。これが愛なのです。

半日かかってもホームにたどり着けないとか、犠牲フライと牡蠣フライが似てるからもう食べないとか、覇気が売ってるなら買い占めてトラの口に詰めたいとか、沸々と怒りをたぎらせながらも、勝ったら「すごかった、見て!」と天にも昇る喜びの思いを詠む。実に素晴らしい。


一番好きな作品をシェアしますね。

 人間は野球一つで気が狂うたとえばこうして短歌詠んだり

この「野球」のところに別の言葉を当てこんで、狂うほどの気持ちと共に生きたい...
そんな気持ちになるではないですか。私だってちゃんとあるけどね、気が狂うほど好きなもの。ま、内緒だけど。


スポーツ全般に対する造詣の深い元JK剣士によりますと、阪神のファンは何があっても決して離れないそうです。ほんとに?それってすごくない?! この歌を読んだ方もまさにそうなのですね。怒り、打ちのめされながらも、励まし、勝てば大いに喜ぶ。いいなあ、私も生徒さんにそんなふうに愛されたいなあ、って、もう愛されてました。



今季の成績などについてもまるで存じ上げませんが、この私までもが「そうだ、甲子園行こう」と思いましたよ。阪神かどうかはともかく、野球ファンがいるところに私も行ってみよう。


 すみませんすみませんもう帰ります野球を見なくちゃ死んじゃうんです

 

 

 


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