蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

№599 スパイスはクスリ

くちびるのふるえはたぶん宝石をくわえて旅をしていたからだ  笹井宏之

 

 

 

3月11日
出張7日目。

東日本大震災から10年。あの日東京にいた。羽田空港国際線ターミナルで友達のますおちゃんとランチをした。その日の朝にはだいちゃんと飯田橋モスバーガーでモーニングを食べた。前日には聖地大崎のスタバで規夫師匠とセッションをしていた。14時過ぎのフライトで飛び、米子空港に降り立ったらみんながテレビの画面に見入っているから何事かと思い、映し出された光景を見て声を喪った。規夫師匠もしげにいちゃんも、その日会っていた友達もみんな無事だったので本当に安心した。震災直後でも米子からだと普通に電話が通じたので、しげにいちゃんの奥さんに安否をお伝えしたりしたことを思い出す。

急ぎ帰宅し、我が家にはテレビがないから、震災のことをまだ知らなかった家族に出勤を促し(現役自衛官は呼び出しがかかるまでぼんやり待っていたりしない)、ずっとラジオでニュースを聴いていた。こどもたちと一緒に。

その前の週には慧心師にお目にかかって8月のキエフ出張への希望を申し出、被爆地で平和教育を受けて育ったので被爆者の方には強い思い入れがありますという話をした。チェルノブイリで起きたようなこと(もっと悪いこと)が日本で起きようなんてそのときはまったく思ってもみなかったが、モノは(多彩な理由により)壊れ、人はミスをするということはなんの不思議もないのだった。

震災直後、支援物資を米子港に集めよう!という声が高まって、みなが色んなもの(毛布とか衣類とか食品とか)をもって殺到したが案の定大変なことになっていた。かつて膨大な量と種類の”モノ”を保管管理する専門職として働いていたので、ただモノだけがあってもどうにもなりはしないこと、モノには質が伴ってなければならないこと、保管や物流は人が想像するよりずっと緻密な仕事であることを知っている者として、この動きをものすごく批判的な目で見ていた。

人を助けたいとき、忸怩たる思いでそこにただじっとしていることが必要なときがある。動くべきときに動かないのはマズいけれど、動くべき時機の見極めは内的な感覚に従うのが良いのではないか。安っぽい罪悪感からドタバタしない方がいい。それはきっと目の前のひとのためじゃなくて自分のためだから。カオティックな状況で外の世界の事象に惑わされたらロクなことにならない。ただこのじっとしているというのがなかなか大変なので、こういうとき自己とともに今ここに座すことができる修行が、人には必要だと信じている。
というか、せめてなにかのためになるかもしれないと信じてYogaすることしか、できない。

 

 

 

さてさて、今日はホテルで事務作業の日。ずっと部屋にいるよ、と伝えるとぶーちーが遊びにやってきた。寮の食事はボリューミーだから普段は昼食を取らないそうだが、ママと一緒なら、というのでスリランカ料理のお店に行った。バナナの皮?に包まれた不思議なカレーだった。でもご飯は私の大好きなバスマティ米。現地のアーユルヴェーダ施設と関連があるらしく、かなり気合が入ったスパイシーなものを食すことができた。からい、というわけではない真っ当なスパイシーさ。

日替わりのアーユルヴェーダ茶がつくとのことで、今日はカルダモンのお茶だった。清々しいしい香りを持つショウガ科のスパイス。胃を健やかにし消化を助けてくれる。こういうお茶がちゃんと食膳に供される点も素晴らしい。

 

 

スパイスって薬だから。
アーユルヴェーダの専門家教育を受けていた数年間は、毎朝チャイを淹れて飲んでいた。前夜から仕込んで。今はあまり牛乳を飲まないので毎日チャイを飲むことはないけれど、生姜、シナモン、クローブ、ブラックペッパー、クミン、フェンネルくらいは常備して体調に合わせて使っている。手軽なのはフェンネルがいいよ!食後に一つまみをそのまま嚙む。消化促進になるし口のなかがサッパリする。神戸のインドカレー屋さんは食後にちゃんとこれを出してくるので「さすがだな!」と思う。フェンネルそのままだときついと感じる方は、細かく砕いた氷砂糖を混ぜると食べやすい。まあでも精製糖の害を考えるとそのまんま頂くのが良いと思う。生姜は粉末と生では作用が違うので、体質や効能に応じてチョイスするのがいいです。

*スパイス情報はこちらのサイトがわかりやすいです
https://www.ayurvedalife.jp/spice_of_ayurveda.aspx


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