蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№880 あたらしいこと

8月2日

 

そういえば、8月1日で開業16年目を迎えました。すっかり忘れていましたが、なんだかんだいって長い時間が経ったこと、ここまで続けられてきたことを感慨深く思います。


そして、朝ヨガLIVE配信を始めました。
これは少し前から構想としてはあったもので、準備を調えてようやくスタートになりました。

 

ついでにも一個付け加えると、自分のレッスンを「ツボイヨガ」と言い切ってしまうことにしました。

かなり逡巡したのですが、IHヒーリング等々のセッションでなぜか度々こういう表現を選択するようにという示唆があり、それが異なるプラクティショナーの下で繰り返されたこと、ヨーガ療法士の勉強を始めた時からずっと一緒だった友人にキツく説教をされたことがきっかけとなって、思い切ることに決めました。

ヨーガ療法、そしてラージャ・ヨーガの学びを始めた時から、インテグラル理論も同時に学んでいたこともあり、さまざまな情報を得てそれを指導技術に反映させてきました。とは言え、これは新しいことを自分が始めたわけではなく、難解な伝統的ヨーガの智慧が現代的な知見でようやく説明がついたものを、今の言葉で表現しているだけだと思っています。

例えばポリヴェーガル理論や、それを活用したトラウマへのアプローチ、神経可塑的な知識、テロメアに関すること、そして脳波に関する知識などは、既にYogaは昔から体験的に知っていました。そのことを、今の言葉で言い換えをしてわかりやすく伝えているだけです。グルが書き残したものや聖典の知識などは難解なのですが、現代的な知識を学んで読み解いてみると「なるほどね〜」と非常に明快な使える知識になります。

 

この3年間、オンラインでのレッスンに移行せざるを得なかった時、ダルシャナと呼ばれる「指導における対話」をとても重く考えてきました。今ももちろんそれは変わりなく、それぞれの症状や疾患の一時的でない改善に向かうためには、ただ体操しているだけでは無理で、観念を変え、ライフスタイルを変えていくことが必要になります。

 

だからこそ、対話重視、少人数もしくは個人での指導を重点的に行ってきましたが、ここのところあまりにもクラスには来ない友人・知人から健康相談を受けることが多かったので、とりあえず調えてもらうだけでもできればと思い、対話や理論教育のない単なる体操指導をやることにした、その第一歩が朝ヨガなのでした。

 

どんな症状の方が来るかわからないので、誰でも安全に行えて、自律神経系の調整ができ、1日を通して脳波が高ベータ波になりにくくなるようにという効果を狙った動き(ブリージング・エクササイズ)だけを行っています。繰り返しますが、体操だけで中長期的に患っている症状の改善にはなりませんが、やらないよりは断然マシです。それと、なんの病気もないけれど活力が低下している人や、呼吸筋をコツコツ鍛えたい方には最適かと思います。

日本時間朝6時なのは、LAの友人にとって夕方のリフレッシュタイムになることも想定しているのでした。

 

ところで今朝は、朝ヨガ後にNY在住のSさんと話をする機会がありました。ハーブの専門家で、女性の健康に強い関心を持っている方です。

先月から「女性のためのクラス」というものを立ち上げ「みんなの女性学」というネーミングを考えてもらって楽しくやっているところなのですが、この活動に彼女が加わってくれるのです。とても心強いご縁で、嬉しく思っています。「初めまして」だったにも関わらず、2時間もぶっ通しでおしゃべりしてしまいました。

 

これもまたLA在住の友人が繋いでくれたもので、ほんとに昨年・今年と渡米して良かったなと心から思い、初めての一人渡航でびくびくしながらよろめくように出かけて行ったけれど、そのことが今ようやく花開きつつあると感じます。

 

先日とあるセッションで、プラクティショナーがとても悲しい口調で「ああ、痛かったね、苦しかったね。でももうこれまでのような目には遭わなくていい。もうそんな思いはしなくていいんだ」と言ってくれたことがとても印象に残っています。泣けた。

自分の経験をつらいと感じ、そのように記憶していることも、私という人間にとって必要なことだったのだと思うわけです。全く同じ体験を、別の人がすればまた別の部分にフックがかかり、違う記憶となって残っているのだと思います。私には、このようである必要があり、それは大きなものの仕事の一部なのでしょう。

 

まあ、とにかく順調に体験すべきことを体験し、粛々とこの「生」を歩んでいるのです。それは間違いない。信頼していますし、予想ではまだ先がありそうです。

 

ところで、NYのSさんが「こっちではエナジェティックなことがなかなか受け入れられないのよねえ」と言っていて、そんなの日本でもおんなじだよ〜と言ったら驚いてました。「気」という言葉が感覚で理解できるだけ、日本はマシかな?でも靈氣のことも日本人はほとんど知らないしなあ。

 

ま、私の友人たちはなんでもかんでも全然OKですけどね。
自分の生きる世界が、どれくらい世間と差があるのかわかる気がするなあ。

 

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