蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№876 ともだちのミヤモトさん

7月29日

 

今、すごく涼しい。
なぜって新幹線に乗ってるから。

 

いつもの環境とぜんぜんちがーう。快適?いや、ちょっと寒いな。

毎日あっつい家の中で過ごしているとリゾートな服が欲しくなる。この夏入手した服は見た人によってはドン引きするようなリゾートスタイル。先日出張に来て行ったら「すごいね」って言われました。でもその人が、心の中でマジですごいと思っていないことは私にははっきりわかったのであります。

 

そして今日もまたそのリゾート着で新幹線に乗ってます。だって家の中で来てもアホっぽいんだもん。そして新幹線の中でリゾート着を着たら寒い。自宅か仕事か移動しかない自分の人生が、ものすごく寂しく思えてきました。

 

さて、かれこれ3か月ほど前になるでしょうか。ある日我が家の剣士と食事をしていましたら、突然「ミヤモトさんがさ〜」と言い出すわけです。

 

ミヤモトさん

 

誰それ

新しい友達できた?ずっと部屋でグダグダしておったではないですか。いったいいつの間に。

 

と思いつつ疑念を胸に隠したまま話を聞いていますと、何やらおかしいのです。そのミヤモトさん、ここいらの人じゃないね? しかも其奴、只者じゃねえな。

 

新しいお友達・ミヤモトさんを皆さんにもご紹介します。
宮本武蔵さんは天正12(1582)年に、播磨国美作国あたりで生まれました。
13歳から本格的な剣術修行を開始しました。

 

そう、我が家の剣士は部屋でグダグダしているように見せながら、「五輪書」を通じて宮本武蔵さんと親交を深めていたのでした。残念ながら一方通行の片思いなのでしょうが、この友情とそこから吸収しているゆたかなものに関し、私は大変感心したのです。

ミヤモトさんも、こんな風に自分の書いたものを読んでもらえて草葉の陰?で喜んでおられることでしょう。もうすぐ関西のお盆ですし、もしかしたら遊びに来てくれるかもしれません。喜んでお迎えしたいと思います。


ほんとは彼女が言っていた名言をここでご披露したいのですが、それは著作権に抵触するので控えます。機会がある方は直接聞けるといいですね。彼女の口からミヤモトさんの話を聞いた大のおじさんが感動していました(もちろん私も)。YouTubeチャンネルあったら見るわ。フレッシュな感覚でミヤモトさんと対話する現代の若い剣士のチャンネル、どう?

 

ちなみに彼女が新しい友情を見出した「五輪書」は、6−7年前に亡きしげにいちゃんがプレゼントしてくれたものです。「漫画で読む五輪書」とセットで頂いたそうです。当時漫画のだけは読んだが、意味はぜんぜん分かってなかったとか。もちろん今だってわかってないと思う、との謙虚なお言葉。

 

実は昨日はしげにいちゃんの誕生日でした。

今は現身こそ無いけれども、霊妙な存在として時に遠く時に近く寄り添ってくれていると感じますので、この誕生日を私たちは今も大事にしています。剣士が全国大会に挑戦した時には、どんなに遠くても必ず駆けつけて応援してくれました。この本をもらったのは、全国大会出場のためにどれくらい貢献できるかを、先輩方に厳しく見極められていた厳しい時だったと記憶しています。勝てるようになるまで、口も聞いてもらえなったらしいよ。

 

あの頃の写真を見ると、手負の獣のような目をしている。しげにいちゃんは生物学上の親である私よりも子供たちに影響を与えまくった人なので、敏感に何かを感じ取って「五輪書」をプレゼントしてくれたんだろうなあと思います。

六親縁が薄い代わりに、師匠や友人に恵まれた私。その方々が私に連なる人にも影響を与えてくれ、何年も前に起きたことやもらったものがある日突然深い意味を帯びる。

 

人の生きようの、不思議でゆたかなこと。

ひとつのこととまた別のひとつのことに、いったいどんなつながりがあるのでしょうか。私もまた人を大事に、出会い見出したなにかを大事に、今は会えない大切な誰かとの記憶もいつまでも大事にしたいなあと思います。

今日はこのあと、シンクロニシティに関する本を読みながら目的地を目指します。
剣士とミヤモトさんの交流が、今後さらに深まることを祈りつつ。

 

 

 

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