蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

№676 尊敬する仲間

この心は あなたへの愛でいっぱいなのよ
あなたは知らないのよ、私がどんな愛の犠牲を払ったかなんて
あなたから軽蔑されるとわかっていても、そうするしかなかったのよ
でもいつかは知るわ、どれほどあなたを愛していたか
私は死んでもあなたを愛し続けるわ

“La Traviata” 第二幕 第二場より

 

 

5月30日
連日の低空飛行の原因はオペラのせいだとJK剣士に言われてしまった。なんだと?!

ふと思い立ってボロディンイーゴリ公」とヴェルディラ・トラヴィアータ」のCDを交互に延々流し続けていたのだが、JK剣士が話しかけてくるたびに「会話に音楽が合ってない!」とツッコミを入れられる。そんなこと言っても仕様がない、聴きたいんだから。

イーゴリ公」の方はともかく「ラ・トラヴィアータ」は救いがないね…
しかし「道を踏み外した女」ってひどくない?なんで?アルフレードみたいなお坊ちゃまに心ほだされて、命まで落とすことになっちゃったから?それなら道を踏み外させた男の方が悪いじゃないのと思うけれど、すべて事は皆、自分を因とするのだから、こんなボンボンに惚れられてしまったヴィオレッタ、貴女は道を踏み外したことになるのか。

お気に入りは第二幕第二場、パリのフローラの屋敷で行われる舞踏会の場面である。会いたくない人と出くわしちゃったヴィオレッタが “Mio,Dio!” ああどうしよう、神様!と嘆き、だんだんと不穏な空気が増していくあのシーン。極めつけは札束を投げつけられたヴィオレッタがショックのあまり気を失い(女に札束を投げつけて侮辱するとは、お前はなんてダメな男なんだ、アルフレード!)、その場のみんなに総スカンを食ってようやく「ああやらかしてしまった…」と後悔するところ。

わりあい長いこの部分を繰り返し聴いて「あぁ”Mio,Dio”!」とか嘆息していると、JK剣士が「そんなん聴いてるから気分下がる」とか言いおる。それはちょっとどうなのよ、と思っていたが当たらずとも遠からずだったかもしれない。ではどうしたらよいのだろうか?暗いオペラ1に対して、底抜けに明るいノリノリの曲(ってなに?)9くらいの割合で、心身の低調化を防ぎつつヴィオレッタの歌声に耳を澄まさなければならないのだろうか。なんか面倒だな。

 

 

さて、昨日に引き続き今日も結構忙しい。米子にいるときはガンガンにリアルな用事をぶっこんでしまうので、週末はやたらと忙しい。朝イチでK山家へ伺い一級整備士の息子さんにオイルとワイパーのゴム(正式名称なんていうの?)を交換してもらった。その後急ぎ松江へ向かい、本社でツボイブレンドを入手。なんとこれまでマジックで手書きされていたのに、“Tsuboi Blend”と立派なシールが貼ってあるではないか!「ちゃんとシール作ってあげたからね」と門脇師匠のありがたきお言葉。うれしい、どんどん飲みましょう!でも今のところ闇ルートでしか購入できません、ごめんね。


師匠からアレコレ面白いお話を伺っていたら次の予定が迫ってきた。本日はモカ・イルガチェフ、今シーズン初の水出し、そして最後はエスプレッソをガッ!とあおって出発。

半年ぶりに認定ヨーガ療法士仲間のY先生とお会いした。同じ講座で学び、当地で私が最も尊敬しご信頼申し上げる先生である。それなのにお忙しくてほとんど指導をされない。実にモッタイナイ。そんなのヨーガ療法の大損害だよ。

ご自身の人生にもご本業(看護・介護関係)にもYogaの智慧を存分に活用しておられ、口癖は「Yogaってほんとスゴイわ」。わたしたちがYogaの専門家教育を受け始めてからもう10年以上の時が経ったが、彼女はご自分のフィールドにYogaを活用し、私はYoga指導に携わり、時間と経験を通じてよりこの伝承された智慧の広さ・深さに打たれるようになった。前はここまでとは理解できていなかった。こちらの器が小さいもんだから、ほんのちょっとしか受け取れなかったのである。ということは、多少は成長させてもらったのかな。前よりずっと人生はシンプルに、そして豊かになっていると感じる。

ヨーガ療法はどこへ向かうのか?指導技術はいかに上げるのか?人の成長に関するYoga的な捉え方に不足している観点について。来年の米子大会(2022年5月、ヨーガ療法学会研究総会が米子で開催される)での担当について。Yoga療法的アセスメントの進化について。お金と絶対者ブラフマン、人が自らに内在させるエネルギーとシンクロニシティについて… あとはJK剣士の元担任・Mティーチャー(英語の先生、日本人)がキノコを好きなことについて。彼女のお嬢さまはJK剣士が通うガッコウの卒業生なのだ。

でねY先生が、今日会った瞬間に「ん?ちょっとツボイさん、オサレ度が上がっとらせん?」と言ってくれたのである!なんとまあ。Yoga療法の先生はほめるときにもグサッと刺さることを言う人種で、決しておべんちゃらは言わんからね。ちょっとテレちゃった、えへへ。うれしいな。こんなことならもうちょっと気合いれて、東京にいるときみたいにハイヒール履いとけばよかったな。


はてさてJK剣士ですが、今年もインハイはなさそう。全中(全国中学校剣道大会)は中止が決まっているらしい。選手のみなさんはどれほど意気消沈しているだろうか。
前日カントクとお話ししたとき「俺なら絶対グレてた。だからお前がやりたいことをやるために、好きな道へ進め」と言われたそうだ。カントクがそんなことを言うなんて、とJK剣士も驚いていた。

大会という場が失われたということは、真剣に競技に向き合ってきた子供たちにとって底知れないほどダメージが大きかった。闘って実力のすべてを搾り出す場が与えられないんじゃ、もう別の道に活路を見いだすしかない。ということで、次なるチャレンジの場について検討を進めている。

今度はアメリカには行かない。マスターマリコもいない、日本語も通じないところへ行く、と言っている。そうでないとダメだとハハも思ってた。
次にJK剣士が飛び立ったら、ハハもライフスタイルの更なる改変に向けて調整を行わねば。ぼんやりしている場合じゃないねえ。