蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№756 オヤジ剣道

9月28日

昨日帰宅して、午後は半日JK剣士とデート。日吉津(ひえづ)、松江に行っておいしいものをたべ、雑貨屋さんで買い物をした。車内で色々聞かせてもらえてよかったな。

大人が自分の仕事について真剣に考えているのと同じように、JK剣士も自分が取り組んでいることについて真剣に考えている。南の島行きは書類を調えて出国時期を待てばいいだけなので、それまでに「これをちゃんとやってから次のステップへ行くぞ!」と決めたことについてずっと考えている様子。

秋は新人戦の時期なので、新しいチームでのオーダーを決めるべく部内戦が繰り広げられているらしい。でも後輩たちの試合が「オヤジ剣道」になってた、と不満気である。

オヤジ剣道?
剣道は数分間の試合時間があるわけだが、その間じっと睨み合って、どちらも攻め込まないまま時が過ぎ延長戦にもつれこんで、堪えきれなくなった方が一歩踏み込んで勝負が決まる。
あんまり動かず気合で闘う、というのは大先輩の闘い方(これをオヤジ剣道というらしい)であって、フレッシュな中学生や高校生がそれをやるのはちょっとなあ。今になってそこで踏み込むなら、制限時間内に踏み込んどけやああ!と思うらしい。たぶんハハが見ててもそう思う気がする。

当然そのことは先輩だけでなくカントクだって思っている。先輩たちは審判をしながらイライラし、カントクと一緒に「オヤジ剣道しやがって~」と言いながら、ダルいその試合っぷりを見つめているそうだ。

そして昨日のカントクのご指導は、「お前たちは一本への執着が足りないんだよ」というものだったとのこと。打たれたくない、負けたくない、という気持ちでモジモジして守りに入るんじゃないくて、一本をアグレッシブに求めて行けと。

カントク名言です。一本への執着。

たった一本で勝敗が決する怖さをみんな知ってるからモジモジするが、どちらかが一本取れなかったらどこにも行けない。

踏み込んだ人の凄さって、剣道以外でも感じさせられることがあるよよね。ジリジリ待って焦らす勝負もできるオヤジがあえて踏み込むと、周囲の人はビビって腰抜かすかもね。
そういうのができる人、知ってる気がするよ。こっそり応援したくなるよね。