蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№755 あわてて帰って

9月27日

米子空港に降り立って、預けたスーツケースが現れ出てくるのを待っていたらあることに思い至った。

客室の金庫に入れておいたものを、取り出し忘れている。
その中にはズバリ家の鍵が。

ガーン。

今週金曜にまた上京する。なんと中三日ですぐ移動である。
なしてまたそげなキツいスケジュールを組んだかというと、すべてJK剣士のためである。

2学期制をとっているJK剣士のガッコウでは、9月末にとっても不思議な数日間の”秋休み”なるものがある。ガッコウが休みだったらなにがあるでしょうか?そうです、剣道部のお稽古があります。お稽古があるということは送迎というミッションが生じます。そのために文字通り飛んで帰ってきた。場合によっては半月も東京でふらふらしている私なので「なんで帰るの?」という当然すぎる問いかけもあったが、そういう訳なのでした。

 

ということで、冒頭のシーンに戻る。
朝からバタバタするのは基本的に嫌いなのにわざわざ午前中の便で帰宅したのは、12時に稽古が終わるJK剣士の迎えをするためだった。なのに家の鍵がなかったらどうするんだよう!

走馬灯じゃないけど、頭の中でいろんなことがぐるぐる回った。
このままスーツケースを転がして鬼太郎電車(JR境線)に乗り、JK剣士のいる米子H斗まで行って「鍵忘れたにー」と言って、てへ!っと笑ってごまかすとか、庭木をよじ登って二階の窓を破って家に侵入するとか。

まあでも結果的に、これもまたJK剣士の送迎のために、他の家族が休みをとって在宅していたので難なく家に入れたのだった。やー、よかったよかった。

そして予定通りJK剣士を迎えに行って、半日JK剣士サービスをした。たくさん話をしてくれたので、忘れ物をするくらいドタバタで慌てて帰ってきた甲斐があった。報われた気分である。