蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

No.737 帰って女を抱くまでが

9月3日

メモ機能に「Blogネタリスト」を作っていて、それを見つつ「今日はなにを書こうかな~」と考えるのだが、書き始めるとネタがだんだん脇道にそれて行ってリストは手付かずのまま残る。元来人間がふらふらしているから斯様なことが起こるのであろう。まあ、しょんなかばい。リストが空になっても困るもんね。

 

 

さて、昨日●印(使用済みの意)をつけたのは「映画エべレスト~帰って女を抱くまでが」というメモである。昨日はこのことについて書くつもりの前フリで発汗について語ったら、止まらなくなってしまった。なので今日はちゃんとこのエベレストネタについて書きます。

 

映画『エベレスト』は2015年の映画。1996年に起きたエベレスト大量遭難事故を映画化したもの。1996年5月の登山シーズン中に12人が死亡してしまった事故で、死亡者の中には日本人女性も含まれる。

 

7月末に出張から戻ると、JK剣士が「すごい映画を見てしまって夜眠れなかった」という。なになに?と訊くとこの「エベレスト」とのことで、一緒におやつを食べながらすごい勢いで、この映画を視聴しその後ネットで情報収集した結果を語ってくれるJK剣士。

事故で亡くなった方の中に難波康子さんという方がいる。日本人女性では2人目のエベレスト登頂者、日本人として2人目の七大陸最高峰登頂者。全世界でも44人目、全世界女性では7人目ですよ!が、残念ながら下山中猛吹雪に遭い遭難死された。

ネットの海のなかでは、今もその山で横たわる難波さんの遺体写真まで見ることができるという。一人一人が登るのもやっとの超過酷な山で遺体を回収する作業などできないので、そこらここらに遭難して亡くなった方のご遺体がそのままになっており、登山時の目印になったりもしているらしい。知らなかった。

JK剣士は映画を見てショックを受け、難波さんの遺体の写真まで見てさらにショックを受け、夜寝ようとするとその事を考えてしまい眠れなくなってしまったらしい。これはリーダーシップについての映画であり、人が目標を達成した後の虚脱感についても考えさせる映画なのだという。JK剣士も夢を叶えた後の挫折感にしばらく苦しんだが、そのことを思い返しもして尚更辛かったんだろう。レビューを読むと、2時間の映画があまりにもつらすぎるので通して見ることができず、4日かかってようやく見ることができた、と言う人までいるそうな。

当然、ハハにも見ろっていうことになるわよね。見ましたよ、もちろん。一緒に。
この後、完全ネタバレです。まだ見てない人は読まない方がいいかも。

JK剣士は2回目の試聴なので当然展開がわかっている。30分おきに山場(ポイントオブノーリターンに踏み込む山場)がやってきて「もうやめとけー!!」と言いたくなるのだとか。第一の山場直前、JK剣士が「そこまでにしとけー!」と叫んだが無視して視聴を継続。天候が悪くてもう今回は無理かも、と思った翌日一転快晴となり、登頂に向け熱烈な期待が募るシーンでは「あああーここで晴れちゃったから!!」と騒ぐ。そのリアクションがもうネタバレ。

「ちょっとこれはマズイんじゃないの」という小さな事件が頻発し始める。これからもっと高度を上げようとしているのにちょっとお腹の具合が悪いとか、事故防止のために協力しあおうよって話し合っても喧嘩になっちゃったり。準備されているはずのものが準備されてなかったり。どんどん時間が迫ってくる。14時までには下山を開始しないと生きて帰れないと言われているのに。

 

「俺には来年はもうないから、今回どうしても登りたいんだ!」という人を止められなかったガイド。心優しいがリーダーとしてはどうなんだろう?ということでこのシーンで一時停止してハハは尋ねた。「ねえねえ、JK剣士の中で一番すごいリーダーって誰?」
「カントクMセンセイ」、と即答。
重ねて尋ねる。「じゃあさ、この場面でMセンセイならどうすると思う?」
するとJK剣士はビンタを張る動作をして見せながら、「バチコーン!!!ってビンタして、有無を言わさず『帰るぞ』って言う」との答え。道場でそれをやったら今時は体罰と言われるだろうが、エベレスト山頂付近でやったら後々命の恩人と言われるに違いない。

そしてJK剣士が言う。「無事に帰って女を抱かないと、男って言えないんだよ」
…ナニそれ、いったい?

映画「ザ・ロック」でショーン・コネリーが言うセリフなんだって。「ベストを尽くすよ!」と言うニコに、ベストを尽くすだけじゃ足りないんだぞ、とこの名言を述べるそうです。なるほど。

 

映画「エベレスト」視聴による学び、まとめます。
・リーダーは断固たる態度でチームを守れ!命のためならビンタも張れ。

・目標達成後の、その先の目標までちゃんと考えとけ。
 そうでないと達成の瞬間に腰砕けになるぞ!

・行くだけじゃだめ!無事に帰って女を抱くべし。

 

これくらいのネタバレではびくともしないトラウマ映画です。まだ見たことのない人は是非見てください。
最後に、この事故でお亡くなりになられた難波さんをはじめとする方々の魂が、絶対者のもとで安らいでいることをお祈りするとともに、私たちに多くの学びを遺して下さったことに深く感謝します。