蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№643 好きにさせよう

春芽吹く樹林の枝々くぐりゆきわれは愛する言い訳をせず   中城ふみ子

 

 

 

4月26日

先日こちらに乗せたエイリアンのごときトロピカルフィッシュが何者であるかが判明した。大阪南部に住むお屋形様から「それはイラブチャーであろう」と天の声が届き、JK剣士からも「鯛の仲間」という解説がきた。フッと意識が24歳頃の那覇・公設市場に飛ぶ…そういえば魚屋さんの氷の上にあげな感じの魚がぎょうさんおった気がする。

あの時私は、那覇基地第83航空隊に現地訓練に行っていた。国産輸送機C-1に乗って、よく覚えてないけど小牧(愛知)―防府(山口)―芦屋(福岡)-新田原(宮崎)―那覇、と移動した気がする。それは空を飛ぶバスみたいなもので、各駅停車なのである。民間の飛行機とは違い「うるさい・寒い・荷物は全部自分で運ぶ・トイレ使えない」という条件のもとに運ばれてゆく私。
そしてたぶん民間航空会社なら運行取りやめの天候でも飛ぶ。そりゃそうだよね。一度、防府(山口)~小牧(愛知)ですごく、ほんとうにすごく揺れて、乗り物酔いとは無縁の私も吐きそうになった。しかもその日、朝からまったく何も食べていなかった(前日飲み過ぎた)。一緒に搭乗したセンパイはすべて男性。「これに吐け!」といってナイロン袋を手渡してくれるが、センパイ(男性)が飲み過ぎて吐く世話はしても自分が介抱されるのはゼッタイにイヤ。なので必死に堪え抜き、小牧にランディングしたら吐き気が収まった。我ながらすごいと思う。ちなみに今も、民間航空機に搭乗しどんなに揺れても余裕のよっちゃんである。そもそも危なかったら離陸してないさー。そんなリスクは侵さないからビビる必要ないよ。

あーまた余談に走っちゃったよ…そう、公設市場にいたあの青い魚はイラブチャーだったのであろう。そしてJK剣士が三枚におろしたのもイラブチャー英語圏ではなんと呼ばれているのか?)で、きっと刺身で食べたんだろうというハナシでした。それだけ…

 

 

JK剣士の帰国日をいつにするか?

という熱い議論のようなものが本日展開されていたのだが、おりしもJK剣士はマスターマリコに連れられてハリウッド観光中。送られてきた写真はあの、例の、私ですら知ってるハリウッドスターの手形足型の刻み込まれた道の写真であるが、さすが躾の行き届いたJK剣士はずばりニコラス・ケイジのものをハハに送信してきた。「キャー!ニコ―!」とひとりで大騒ぎである。よかった。渡米させてほんとによかった…。

ニコの手形足型に比べれば些末なハナシではあるが、いつ帰って来るのか、どの便にするのかというのは一応ちゃんと考えないといけない問題である。なぜかというと、留年ギリギリの日程で組んであるから。天の采配により学校に感染者が出て予想外の臨時休校となり猶予は生まれたが、それもわずかなこと。来年留年しちゃったら二回目の二年生として試合なんて出れないし、スポーツ奨学生としてこの学校を選んだのにいったいなにやってんの?ということで、きっとJK剣士はJKをやめちゃうだろう。ハハとしてはJK剣士がJKどころか剣士ですらなくなってもともとのH(本名)のままでいっこうに構わんし、思うようにせいと考えてはいるが、そこまでして「今」この滞在を延ばすことがそんなに大事とも思えん。ハハはアホだけれども「ん?なんか違う」という感性には忠実だから。

なので留年はしない日程で帰り、インハイ予選の場には居ることにするということで決めた。帰国してその後どうしても「やめます」ということになっても、それはそれでよかろうと思う。先のことを今考えてもムダだからそもそも考えなくていい。ただ、渡米の経験をしたその瞳でもって、以前いた場に立って、改めて見て思うことをしてみなければ。

しかしハハは今回思ったことがある。ズバリ、「やっぱ好きにさせよう」。
長女ぶーちーにもJK剣士にも、である。だって自分がこんな感じで毎日毎日フラフラ~としているのに、子供たちにだけああだこうだ口を出す資格などそもそも私にはないのだから。

 

 

今日は朝から不思議な感覚が起きている。頭がおかしくなったと(いや、まえからおかしいけど)ご心配をおかけしたらいけないので詳細は書かないが、あまりにもビックリしたのでマスターマリコにはご相談した。そうすると即座にかくかくしかじかのことであろうというご回答があったので、なるほどーと思っているところである。
Yogaをまなぶなかでなんどかこのように「噂には聞いていたが」という体験を実際にさせてもらった。こういう経験をすると、人間存在というのは実にシンプルだなあと感動する。

ちなみに今日のレッスンで「腰って痛かったけど治るよねぇ」というハナシが、腰痛を治しちゃった人たちの会話として展開されていたが、毎回バカ話しかせず笑い過ぎてハラがよじれるこの公民館教室で「やっぱカラダが痛いのはアタマからきとるんだわ」という発言を聴くと魂消るのである。ええと、いったい私は、あなた方になにを教えさせてもらったでしょうか?と思ってしまうのだが、ハッキリ言って私は何もしておらず、これこそ絶対者のお仕事であったという、そういうことなんだろうね。

すべて真理につながるようになっているのかもしれない。
ただ個体により時間差はある。
それだけのことなんじゃないかと。