蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

№612 印象にのこる春

とびはねている犬 こども 全世界共通語 ねえ、ひかりましょうよ 笹井宏之

 

 

3月26日

“一筆書き人生”を是としている私。行って帰ってクルっと一周しながら用を済ませたい。という抑えがたい欲求のために、ここ二日JK剣士を送って行って近くで読書をしながら待機しようとしたのだが…

米子ってほんっとに!(ここ強調)カフェが少ないんですよね。必要ないんだろうね。JK剣士の通う米子H中高の近くに以前はファミレスがあった。そこには電源とWi-fiと水と、とてもじゃないが飲めないコーヒーがあった。なので長期休みで毎日送迎を要するときにはそのファミレスで稽古が終わるまでの3時間、仕事したり個人セッションしたりして(ダルシャナだけの場合ですね)有意義な時間を過ごせた。のに、ファミレスが消えた。ある日更地になってた。なぜなの?!

 

それでこの二日、私は車中でとことん本を読んでやろうと決め「インテグラル心理学」を手にJK剣士を送り、近くのスーパーの駐車場に陣取ったのだが…やっぱりダメだった。ここ数日すごく天気がよくて車内がポカポカして、少し窓を開けると春のやや冷たい風が舞い込んできて心地よく、気を喪っていた。私いったいなにし来てるのかしら。
なので今日は諦めて、行って帰って家で家事をしながらこれを書いている。そしてこのあと、また行って連れて帰る。

 

「お母さんは忙しくなるばかり」という名著がある。ご年配の知人に「今どきの若い人は恵まれている」系の話をされいつも釈然としなかったのだが、この本を読んで胸がスーッとした。太古の昔、家伝三種の神器などがこの世に存在しなかったころ、お母さんの仕事に車の運転は含まれていなかった。送迎とは実に大変な家事(育児?)なのである!

ちなみにスクールバスが春やすみをとっている間、行きと帰りの送迎をして賞味80分が失われる。その間私は何をしているかというと、JK剣士がバカ話で話しかけてくれれば一緒になってバカになるか、ひとりで“Just two of us.”を絶唱するかである。なぜに米子市の中心地と呼ばれる(東京だったら山手線のなかくらいの高級住宅地ということになっている)地域に住まいながらわざわざ送迎をするのかというと、JR境線というのが非常に不便だから…

と書きかけて、そういえば長女ぶーちーは中学高校の6年間、そしてこの2年間、雨や槍や雪、そして時には大粒の雹が降るなか一人黙々と道を歩んでそれぞれの場所に通い続けたことに思い至った。ハハがJK剣士を送迎するのは、単にJK剣士にある意味根性がないからかもしれません。同時にハハの仕事のやり方が変わって時間に余裕があるからに相違ありません。今後上京するたびに、ぶーちー根性の8年間に敬意を表して美術館を驕り続けてあげなければ。

 

 

で、お母さんが忙しいハナシに戻りますが、これもまた秀逸だった「存在しない女たち」という本に無償の家事労働のことが詳細に書かれていて、家事の6割は女性がやっているそうな。まあそうかもな。これ、女性の稼ぎが世帯収入に占める割合とは関係ないらしい。夫がいる家庭だと家事労働時間は週7時間増えるとか。男女の家事労働時間がもっとも平等なのは独身の男女らしい。

それで私は考えた(JK剣士の送迎はともかくとして)。
あれやん、某国営企業の独身寮に住んでるつもりで生きればいいんやん。

かつて私は「営内」と呼ばれるその居住区のトップにのぼりつめた女。単に序列の問題なのでここに居続ければいつかは誰もがなれるから別にどうっちゃないんだけど、住んでるやつらが全員実弾射撃ができる花のような女子の園のトップに君臨するというのは、結構面倒なものだったです。そしてそのむかしとったキネヅカ?を生かして掃除当番表とかをつくって万事平等にビシッと…

と思っていたのに、JK剣士が海外に高飛びすることになった。
JK剣士がそばにいると、おかしな動画を見せられて私が大笑いしてしまうゆえに更におかしな動画が繰り出され、笑い過ぎて腹筋が痙攣し二人ともがのた打ち回ってシカバネになるまでくだらない動画を見続けることになる。こんなことでは本など書けない!

ここのところ洋平センセイが「いったい書籍やPDF化はどうなっているのか」というテレパシーを送ってこられるのをビシバシ感じる。PDF化はオタクの協力を得てダンドリしています。独立することに相成ったオタクに仕事をあげるため、こういうことにしてみました。そして本のことですが、東京に行って自主監禁に入ることにしました。JK剣士が帰国する6月3日までに、6月3日までに!!!K原さんにデータ渡す!!(あー、言っちゃった)。

 

確定申告も無事終わったし、秘密の場所での仕事も資料作成はしばらくなさそうだし、今しかないって感じ。だから3月末に米子脱出して6月中旬まで、ときどきしか米子に出没しないこれまでとは逆な感じ。米子のひとは感染症に対して非常にセンシティブだから、帰ってきても最低限のしごとをするだけになると思う。そして季節の移ろいに合わせて衣替えをしLokiに行って髪を切って、また東京へ行く。いや、戻るのか。

人生で幾度か、印象的な節目となる春があった。今年も間違いなくそうなる予感。ただ今回は行った先にぶーちーがいる。だからちょっとうれしい。