蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

№598 身になるあぶら

ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす  笹井宏之

 

 

 

3月10日

出張6日目。今日は青山と赤坂と新宿に出没した。ちょっとなんていうか、夢みたいな1日だったのです…思い出してもじーんとしてしまう。アルファ波増し増し、セロトニンが大量に出てテロメアが伸びちゃう。また若返ってしまうな。

 

 

新宿に向かう途中でふとJK剣士のことを思い出した。
JK剣士は面白い話がダイスキ。いつもそれを私に振って笑わせてくれる。テストの珍回答みたいなやつがお気に入りらしく、先日見せてくれたのは6つのひらがなを正しく並べて意味のある言葉にしてねという設問に回答したもので、「ねたきりいぬ」とあった。ああ、確かにうちも愛猫二匹(ぷりんともなか)の看取りをしたが、ワンちゃんだともっと大変だろうなぁという万感の思いに水を差された理由は、正しいとされる回答が「たぬきねいり」だったからである!なんと?!

 

ちょっと待ってよ、センセイ。昨今どこの小学生がこのワードを使うのですか?
鳥取県西伯郡南部町池野では裏口にタヌキの親子(母さんと子供2匹)が訪れ、雪が積もればうさぎやイタチの足跡が山から林へ向かっていた。夜になればフクロウが鳴き、雨が降ればカエルが山から川や田圃へ向かって行進していた。そういう世界でも「タヌキ寝入り」って不自然な言葉だよ。そもそもタヌキさんとそんなに親しくないし。タヌキさんはけっこう警戒心が強いではないですか。それより「あんこムシ(あんこは我が家の猫で、私のことを平気で無視する)」のほうが生きた日本語だね。

だから何が言いたいかっていうと、この現在の日本においては「ねたりきいぬ」の方がリアルだってことです。私がセンセイなら花丸に加えて特別賞「あたらしいことばがうみだされたで賞」を授与し、この言葉の普及に努めます。日常生活で活用するためにもっと含蓄があった方がよいと思うので、①天寿を全うする前の犬の状態 ②人が成長の途次において、変容前にぐったりしているさま という感じで使ってみてはどうか。用例:JK剣士は将来のことを考え、ねたきりいぬになっているね。 みんなもぜひ使って普及に努めてね!

 
 

ところで昨日、長女ぶーちーとデートをして寮生活のアレコレを聴いた。いちばんの驚きはカラダにできるシミと食生活に使用する油(食用の油脂類)に対する考察だった。

昨年10月に洋平先生と再会したとき、青汁で乾杯しながら先生が「ツボイはさすが肌がきれいだな」という旨のことを仰ってくださったのだが、そのとき私はテレて「あらあらまあ洋平先生ったらお上手ね(ハートマーク)」と反応したのだが、勘違いも甚だしかったことが判明した。要するに洋平先生のお心は即ち、食生活が調っていることが粗雑体で確認できますね、と私のプロ根性をお褒め下さったのであろう。なーんだ、ちぇっ。

 

おなじ寮で起居する若者と同じ釜の飯を食べ、同じ風呂に入るぶーちー。みな若いぴちぴちした大学生なのに肌にシミがある人が多く、衝撃を受けたというのである。たぶんこれは食事における油脂類の選択に原因がある(当然他の要因だってあるが、粗雑体的にはということ)。

人のカラダはYogaの人間五蔵論では「食物鞘」と呼ばれるくらいで、素材はすべて食べ物由来である(それを生かしめるのはプラーナの力)。人の細胞再生に脂肪酸アミノ酸は必須であるにもかかわらず、特に油脂類に関して多くの人はあまりにも無防備かつ無頓着である。
我が家では、食材のうち油脂類に大変な資金を投入している。良質な油脂を積極的に摂取し、その管理に十分な配慮をする。

サラダ油などと言う出自のハッキリしない油は使わない。加熱調理には飽和脂肪酸を用い、植物油はジュースと同じつもりで鮮度にとことん注意が必要。

ちなみにコーヒーは豆の油分等を抽出して飲むものだから、植物油と同じで鮮度がとことん大事。このことは度々ここでも語っているとおり。古い腐った油になっているから酸っぱいコーヒーがあったり、お腹が痛くなったりするんである(なんといっても私はエイギョウブチョー of CAFFE VITAですからね!えへん)。門脇師匠のところでは焙煎後すぐのものしか販売されないので、それを豆で購入して飲む直前に挽き、淹れたらすぐ飲んで、1カ月以内に飲み切る。

オリーブオイルはどういう方法で絞ったものかを吟味し、冬季以外は冷蔵の状態で輸送・保管されているものを用いる。ほんとうに美味しいオリーブ油は実に高価なので、そのままを飲むくらいの勢いで短期間に消費する。だからあまり買わない(買えない)。日本オリーブが扱っているトルトサはとっても美味しかったなあ。

揚げ物をする場合は菜種油を用い、使用後はすぐに廃棄で使い回しはしない(だからあまり揚げ物をしない。マーガリンなどという工業製品は口にしない(ショートニング、植物油脂を用いた菓子類も同様)。チョコレートは乳化剤不使用のカカオ70%以上のもの、バターは木次乳業か輸入物のグラスフェッド。他にオメガ3や中鎖脂肪酸オイルを摂取し、必須脂肪酸全体の摂取バランスを調整している。飽和脂肪以外の油脂は当然すべて冷蔵保存、未使用のものは冷凍保管する。

と、こういうことに気をつけていると肌にシミってほとんどできないものである。シミができてから高級化粧品とかエステとかで何とかしようとするよりも、ふだんから口にするものの方がインパクト大で効果も高い。シミだけの問題ではなく、体内の細胞再生すべて(特に脳)に影響があると思うと、口にするものを体外にある段階から吟味することの影響は計り知れない。食事とは即ちクスリなのだから。ただ、あまりにもベタ過ぎて、ほとんどの人は真剣に捉えない。ダイエットに関しても斯くの如くである。

ハッキリ言いましょう。ときどき教室に行ってYoga Asanaをやってるだけでは質の高い健康もパフォーマンスも手には入らない。体操はこの一瞬の姿勢や呼吸に、ダイエットは今この時あなたが口にするものの選択に還元されて、あなたに真の利益をもたらすものであらねばならない。
そして最終的には、物質的なものをすべて凌駕する力をもつ思考(無意識に考えている傾向)を二極の対立から解放し、至福の状態にしておかねばならない。体操・調気法・瞑想に加えて、理論・養生法までお伝えしなければならない理由はここにある。


よく肌のことを褒められるが、こういうわけがあるとは思ってこなかった。なるほどそういうことだったのね。かよちゃんきれいだねって言われてるわけじゃなかったのね、とほほ。