蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

№586 それでも

かんぺきなかたちのひとをみつけても遠い島だとわりきってやる  笹井宏之

 

 

 

2月28日
昨夜はM社長と今年初めての会食。なので新年会。マスターマリコが遠いところに行ってしまってからはふたりで飲んでいたけれど、このたび謎の美女をご紹介下さった。大人女子三人の夜は更けるにつれだんだんと濃密になっていき、強いお酒を呑まずにおれないほどの色っぽい話になった。
Marujinのカウンターにつくなり「ウィスキー、ストレートで」という男前なオーダーをしたはいいがすっかり酔っぱらっちゃって、二杯目は「笑わないでください」と前置きしてカルーアミルク。M社長に爆笑されたが、心優しいマスターは「バーで飲むカルーアミルクはすごく美味しいんだよ!」と慰めて下さった。いや、ほんとに美味しかったです。1次会でデザートも食べないくせに、ここでカルーアミルクとは…。いや、すごい会でした。M社長、この度もありがとうございました。

Yogaのセンセイなのに、お酒を呑むツボイセンセイがスキ!
とM社長が言って下さる。しかし、私も超!ストイックだったことがある。アーユルヴェーダの専門教育を受けていた数年間、あの頃がいちばんヤバかった。教え通りのライフスタイル(朝から色々やることがある。行とか浄化法とか)を貫いていたし、朝4時とか5時に起きて30分瞑想、乳製品以外の動物性食品は摂取しない、お酒など言語道断である。自衛官時代、朝まで吐くまで飲んでいたこの私がエライ変わりよう。河合隼雄さんが「人間の変化は180度で起こる」と書いておられたがホントそんな感じ。要するに極端だってことか?

ところがどっこい、規夫師匠に叱られ?ちゃったんです。これが噂の、「ヨーガ教師に対する瞑想禁止令」。バカになって子供に遊べ!というミッションを、根がマジメな私はちゃんとやろうとがんばってきたつもり。10年近くかかったけど、努力の甲斐はあったかもしれない。評価は娘たちがすることだろうが、関係性の良さと絶妙な距離感は、師匠の指令に従うことで生まれた副産物かな。

 

 

今日は午後から、約5年前に出会った二人の男性と会食。お二人とも亡きおにいちゃんと面識がおありで、偲びつつ飲茶を頂いた。お兄ちゃんに強く勧められて参加した、とある勉強会でのご縁だった。この会に対して思うところはたくさんあるが、ここには書かない。すべての視点は尊重されなければならないが、私はこの視点を採用しない。ただそれだけのこと。ただ、そこで出会い、今も親交が続く方々は間違いなく柔軟な方々だ。このようなご縁に恵まれてしあわせであったと思う。

 

 

昨日、今日ととても濃密な時間だったので、気怠い脱力感に包まれている。
かつての自分だったらここでキリっ!と瞑想でもしていたかもしれないが、今の自分はオリジナル・ラブの“The Best Day of My Life”を流しながら、アロマキャンドルを灯したお風呂で「ノラネコぐんだんコミック」を読んで爆笑してみる。

ヒグチユウコも天才だが工藤ノリコも天才である。日本の絵本業界はほんとうにがんばっている。あの大人気絵本の原点がこんなバカげた4コマ漫画にあったとは、よいこの皆さんは到底思うまい。駄洒落かオヤジギャグかというネタになぜここまで笑えてしまうのであろうか。決して笑うまいと固く心に誓っても、思い出し笑いまでしちゃうんだよね。そして笑った自分に「バカじゃない?!」とツッコんでまた笑える。あんまり笑ってるから、JK剣士がその本を手にとってやっぱり笑ってる。あー、ヤレヤレ。

私は”笑いヨガ”が大の苦手なんだけれども、それはたぶんいつもこんな風に大笑いしながら生きているからだろうか。うそわらいでも肉体にいい影響がある、というエビデンスはあるそうだが、ウソわらいなんてしなくて泣きながらでも誰かに抱きしめてもらえた方がいいし、泣くひとにそっと寄り添える自分でありたい。


ほんとのこというと、私も今は泣きたい気分。
今日、7年おつきあいさせてもらった生徒さんが亡くなられた。去年の今頃までふつうにレッスンをしておられたのに。15年悩んできた腰痛をYogaで克服されたのに。
でも肉体の生き死には、絶対者ブラフマンが取り仕切っていることだし、ほんとうのわたしたちは常に、今ここですべてと共に在るから泣かなくてもいい。

でも、それでも。現身で迷妄の世界に共にいる夢を見ていることも、尊い。だから誰かと会い、語り、味わい、手を伸ばして触れ、大きな声で笑うことをちからいっぱいやりたい。



昨日までとは少しずつ違う
今日のことは 憶えていよう
The Best day of My Life.  
It's the Best day of My Life.