蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№237 自分にしかできない

昨日は府中でのセミナーを開講した。
クラスは少人数の方が、ご参加者の皆様の満足度が高いことを申し上げていたので、こじんまりしたアットホームな雰囲気の中で行わせて頂いた。

ヨーガを何度かやったことがある、と仰る方もおられたが、やはり私のスタイルとは全く異なるものだったようだ。
初めての実習には戸惑う方が多いのだが、実習後のディスカッションを伺うと、皆様が驚くほど「自己の客観視」を行っておられたように思う。

反省点の1は、ご参加者の中に妊婦さんがおられて、彼女に十分に手を掛けて差し上げられなかったこと。
妊婦さんのヨーガの目的は、「(その方にとって)良いお産をすること」なので、プログラムもまったく異なるし、安全性の面からも特別な配慮が必要だ。
今になって、全員にマタニティ・ヨーガをして頂けばよかったと思っている。
まあでも、お産の前に瞑想や呼吸法を体験して頂いたことで、お産の展開がよい方向に向かってくださる事もあるので、ご安産を心からお祈りしている。

反省点の2は、やはり寒さを感じられる方がおいでになったことだ。
東京でのレッスンは常にこの点に苦心する。
横たわって行うのに、エアコンだと床近くが温まらないことが多い。
ヨーガ・マットは収納に場所を取るが、使用すると実習の質が全く異なる。

自分の愛用のマット(6mm厚)を持って出張に行きたい…といつも思うが、
約173m×61cm×6mm、重さ1.3kgのマットを抱えて都内を動き回るのは、さすがに躊躇してしまう。64式小銃より全然軽いけど…

やはりヨーガの良さは、継続することで体感される。
昨日初めて出会った皆様と、近いうちに再会できること、お悩みの症状などの改善に貢献できることを祈る。

余談だが、「壺井のヨーガの最大の特徴はなに?」と、敬愛するノリオ先生に聞かれた。
それは、求める目的のために、ヨーガが「道具」として、最大限にクライエント様に役立つことに真剣にコミットしていることだ。(みんなそうなのだと思ってきたのだが…。どうやら違うらしい。)

なぜヨーガ教室に通って、例えば腰痛に何年も悩み続けるなどということが起きるのだろうか?
ヨーガはセルフ・コントロール力を高める技法。
あなたが自分を癒す以上のことを、この世の誰も出来はしない。