娘が目標を叶え、個人で全国中学校剣道大会へ駒を進めた。
本日は開会式。明日午後から、県代表の一人として個人戦に出場する。
出るだけで満足してはならないけれど、正直1年前、ここに来ているかもなんて、全く想像すらしなかった。
いったい彼女の中で何が起こったのだろう。
昨年秋の新人戦、あっさり初戦敗退。あんなに意気込んでいたのに、「強くなった」と言われながら公式戦では勝てない。
試合後に1人そっと試合場を出て、薄暗い通路に座して静かに肩を震わせていた。
あの姿を今も覚えている。
全中の場には、1年の団体出場以来2度目。
強い先輩方に必死でついて行って、「連れて行ってもらった」と言われた。
でもそれで十分だった、夢の舞台。
でも今年は夢なんかじゃない。
悔しい思いをうんとして、自分で掴み取った。
鳥取は確かに人口も少なく、試合数も少ないけれど、それでも結果は結果。
いったい何が起こったのか。
いつかその体験を言語化して、強くなりたいともがき苦しむ後輩に伝えて欲しい。
できることならば、私も聞いてみたい。
彼女の中で起きた変化を。