蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№68 耳を澄まさなければ聴こえない

春らしい1日でした。

昨夜、ここ数年ご縁頂いている方の夢を見ました。
今、その方への投影を弾き戻す作業が、自分の中で急速に進んでいるのを感じます。
「ゴールデンシャドウ」と言われる、強い憧れを持って見ていたものに対する、自分のなかの夢が醒めたような感覚です。心が縛られていたのが分かります。

良い投影も厄介なものです。
心のエネルギーを多く奪っていくことは同じです。
なのでしっかりと自分に引き戻していくことが大事なのですが、今日まで私は誤解をしてました。憧れなら、自分に力を与えてくれるのかなと。
そんなことはありませんでしたね。やはり私から力を奪っていき、私はある部分、自分の事を見失っていました。

シャドウに支配されて、目覚めているはずなのに違う夢を見てしまう。
違う夢を見ていることを、夜見る夢が教えてくれる。
面白いなあ、と思います。
やはり自分自身の中に、じっと耳を澄ませていなければなりません。

先日、鳥類学者・川上和人さんの本を読みました。洒脱な文章がとても愉快で、身近な生きものなのに、鳥について何も知らなかったことを教えられました。
ふくろうや小鳥が可愛らしく首を傾げるあの仕草は、警戒や獲物の捕獲のために、耳を澄ませているのだそうですね。
私もぼんやりしないで、耳を澄ませねば聴こえない音に意識を向けていましょう。