蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

白い兎と黒い兎

鹿児島への旅を終えて、鳥取に戻りました。
本日の鹿児島の気温は15℃とのことでしたが、山陰は7℃。
特急やくもを降りて一番に感じたのは、山陰の空気の清冽さでした。

鹿児島では晴天時には灰が飛散している訳ですが、マスクを着用しておられる人をあまりお見掛けしなかったように思いました。肉体はその土地の在り様に添っていくのでしょう。人の順応力は本当に凄いですね。滞在中、晴天の日は鼻の粘膜に刺激を覚えました。ホテルに戻ってネティ・クリヤ(鼻の浄化法)を行うと血の混じった粘液が出ましたので、新しい刺激に戸惑っている肉体を感じたものでした。

毎朝起床直後に一連の浄化法を行うのですが、プラーナーヤーマ(調気法)は窓を開けて外気で肺を洗うつもりで行っています。今の自分の粘膜では、鹿児島では同じことをできないでしょう。

ヨーガ行者は、自然が突き付けてくるものとも調和することを求めていたと理解しています。
寒いと感じる自分、暑いと感じる自分を客観視して、肉体の力をどこまでも活用してその状況に適応すること。それがヨーガなのであればいったいいつになれば、確かにヨーガができた、と言い得るのでしょうか。

さて、表題の兎について。
私の住む鳥取県には因幡の白兎伝説があります。少々不遜な兎がシャチに皮を剥かれて…というお話です。
この度、鹿児島で「黒兎」がいるということを知りました。
国の天然記念物、絶滅危惧種IB種(環境省第4次レッドリスト)に指定されている奄美大島・徳之島の固定種とのことです。耳が短いのですね。
近年生息状況は回復傾向にあるとのこと。
鹿児島のご当地キャラ「薩摩剣士隼人」にも登場していました。(アイくろちゃん)

これまで意識が無かったことに心が開かれた時、世界が少し広くなったことを感じます。遠く離れた島に生きるこの兎さんたちの仲間が増えることを、私も祈ります。

 

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