蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

ひとりで悩むのもほどほどに

数年前から、ご縁あって成人発達理論を勉強しています。
両親との関係性に葛藤があり、子どもの頃から、
「人が本当に大人になるって、どういうことなんじゃい!?」
と思ってきました。
この疑問には、成人発達理論を通して納得のいく説明が与えられたと思っています。
安易に語ると誤解を生みそうなので、ご興味のある方は直接お尋ねください。

ここのところ悩みの多かった芋虫も、そろそろ蛹になれそうな兆しが見えてきました。
きっかけは、人との対話です。

人が成長するには、「適切な課題」と「支援」が必要です。

葛藤が生じた時には、発達段階が上がると言われています。
葛藤が無い場合、成長は横這いとなります。

病気、転職、離婚…
人生で生じる様々な葛藤。
それを乗り越える度に、人は成長していきます。

ヨーガでは、「人は病気と不幸からしか学べない」と言い切ります。
過激な表現ですが、当たっていると思います。

しかし、
精神的にも、実存的にも、葛藤が多すぎても発達は止まってしまうと言います。
そこで重要なのが、「適切な支援者の存在」です。

今朝のお稽古で、曲の半ばで涙が溢れ、歌を歌い続けられなくなってしまいました。
(筝曲は、歌がうたえなければなりません。「箏歌~ことうた」といいます。)
10数年やってきて、こんなことは初めてでした。
もしこれがお茶の稽古なら、堪えてやり切れただろうに、
「歌」というものが、心に強く響くのかと思います。
師匠にお詫び申し上げて、しばしお時間を頂きました。
「何事があっても淡々とやり抜きなさい。
解決策はあるものだし、無い場合は時が解決する。」
とのお言葉を賜りました。
御年81になられる師の言葉には、重みと慈しみがあります。

この師とのやり取りを受け、
東洋哲理の先輩弟子にお時間を頂き、鼻水をすすり上げながらお話をさせて頂きました。

人に相談ができなければ、
迷子の猫のように、心が追い立てられていく。
そのことは理論では分かっていましたが、実際にご相談するのは難しいものです。
葛藤を生じさせる経験は、過去の経験と似ているようで異なるもので、
人に話せる程味わい切るには時間がかかります。

私は器用には生きられません。
自分に嘘をつくことができません。
このことで苦労もしてきましたが、
同時にこのことが、私の仕事や活動を強く支えてくれていると思います。

人それぞれの生き方があります。
人それぞれ大切なものが違います。

悲しい時、苦しい時に、「聴いて」と言える存在を持っていてください。
家族や友人には、その役目を求めないほうがいいでしょう。
私は、その時々の葛藤を通じ、師匠に出会って来たような気がします。
その時々でご相談申し上げる方は異なりますが、
心の中で常に対話を繰り返しています。
その対話が、徹底的な「芋虫化」を可能にしてくれたのかもしれません。

師や先輩弟子は、自分より先に変容した姿を見ていて下さる存在です。
今、自分のことが信じられなくとも、信じられる人がいれば堪えぬける。

私自身も助けを求め、助けられつつ、
同時に人を助ける者となれますように。



*今日のおすすめ
成長を語るなら、この本は読んでおかねばですよ!

加藤 洋平  
「成人発達理論による能力の成長  ダイナミックスキル理論の実践的活用法」
 2017/6/15 日本能率協会マネジメントセンター