蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

No.733 秘密の修学旅行

8月30日

先週、Yogaの後輩Aちゃんが修学旅行にやってきた。

鳥取でここ数年やってきた講座の生徒さん数名で「東京へ旅行をする!」という単なる妄想からスタートした企画だったのだが、コロナ禍における職場やご家族の制約により自由に動ける人がYoga関係者ひとりになっちゃった。まあ、たったひとりでも決行できたんだから良しとしようじゃないの。

講座代表で東京にやってきたAちゃんは若くてすらっとした美人、そして独身。しかも恋人募集中(たぶん)という四拍子揃った逸材である。Yoga療法士としても不肖ツボイが絶大な期待と信頼をかけている期待の星。

ところがどっこい残念なことに、素敵な紳士と出会った経験がないがゆえに理想の男性像が定まらないのである。これは大問題だよ?!
よーし!それならツボイ自慢の東京の紳士のごく一部でもご紹介しようではありませんか!と思ったわけ。

でもこんなご時世だし、いったい誰にお願い申し上げたかはトップシークレットね。「これこれこういう人選を考えておりますが、どのようにお思いになりますか?!」と、リーダーのご意見は頂戴してみた。「うん、その方々なら間違いないね」と太鼓判を押され、白羽の矢を当てられちゃった各々方にご依頼申し上げたところ、どの紳士もバッチリOKだった。皆様とっても優しいのだ。

誰とご一緒したかはゼッタイ内緒だけど、どこに行ったかはちょっと書いとこうかな。

まず初日、ランチは四谷のカフェ○クニ。
素敵な古民家、静かで落ち着いた雰囲気、お料理ももちろん美味しかったし、ケーキが絶品だった。ショートケーキを選んだ理由は、ショーケースからどんどん減っていくから「これは相当美味しくて人気なんだな」と思ったから。

夜はオサレな帽子を被った紳士と、新宿○丁目へ。
名前は聞いたことあるけど初めて来る!しかも食後にカブキチョウというところを見せてもらった。ここはコロナよりヤバい菌が蔓延してるから気をつけて!ときつく言われたが、それは”エロ菌”という菌で、一度罹患したら最後、決して治らないそうだ… なんてことかしら。この時ご案内くださった紳士は、むかしこの街でその菌に感染してしまわれたという「エロ菌キャリア」なのだった。これって、触れただけで感染したりはしないのね?この街の空気からだけ感染するのね?不安でいっぱいである。

ここでは若いイケメン?ホストの大きなポスターの前でポーズを作って記念撮影したりしたが、私はおじさんの方が好みなので罪悪感で胸が痛んだ。街に人はほとんどおらず、「客引きは〜犯罪です〜」という警察によるアナウンスが繰り返し響き渡っていて、なんともシュールな雰囲気だった。

 

翌日は銀座へ。シックスの中のルルレモンへ参戦! 如何にもYogaのセンセイっぽいじゃないの。ほんとは銀座のSuriaにも行きたかったのだが定休日だったのだ。残念。なんだかんだいってルルレモン着たことない。あれやこれやと試着をして、それぞれ気に入りのものをお買い上げ。

銀座シックスからふらふら~と某靴店へ入る。私はここのハイヒールととても相性が良くて、常時愛用している。いつも9cmヒールばかり履いていると、7cmヒールを見てもこれ3cmですか?と聞いてしまうくらいに感覚が狂ってくる。しかしその日、前日夜の新宿観光でへばっていたいた私はまさかのローヒールを履いていた。お店の可愛いお姉さんに「いつもは9cmヒールしか履かないの!!」と訳のわからない言い訳をし、この夏九州地区限定で販売されていたというオレンジ色のド派手なサンダル(当然9cmヒール)を買ってしまった。

このオレンジ色のサンダル、とってもエロくて素敵だった。バーMarujinのパーティーに履いていこうと思ったけど、こんなサンダルを買っちゃう私は、昨日の夜、例のあの街であの菌に感染したんだと思った。

その後は三越ラデュレで遅めランチをし、渋谷へ移動。ここで第3の紳士の登場である。もちろん誰かは秘密である。どこで何を食べたかも秘密である。この紳士、名言を繰り出すことで有名な方で、この夜もすごい名言が生まれた。最高にすごいやつは職業がバレちゃうのでやっぱり秘密なんだけど、人間は自ら自分を奮い立たせて逞しく生き抜くべし!というお心を「ピンで立て!」と表現された。Aちゃん大感激である。目がうるうるしてたような。

うん。私もいつまでもこんな風にふらふらしてないでしっかり… あ、私はピンでふらふらしてるからいいんだよな。いいってことにしとこうや。よかよか。

ということで、修学旅行は大成功だった。はずだ。

No.732 ジュケン!

8月29日
いつもの五反田で朝を迎える。昨日朝チェックアウトしたくせに、また舞い戻って同じ日の夜にチェックインとは我ながら甚だ面倒くさい。ご苦労さんなことである。

さて、なにゆえわざわざ寝台列車まで使って帰ろうとしていたかの一番の理由は、行きつけのバーMarujin20周年パーティーへの参加が第一の理由。でももう一個あったわけ。それはズバリ、JK剣士の受験である! 

南の島には誰がいるでしょう?大王さまがいます。あ、それはあれか、ハワイか。カメハメハってちゃんと言ってるもんね。今この瞬間、あなたの頭のなかでとある曲が流れたでしょう。この曲のタイトルなんだったっけ?って思っていますね。私もそうです、同じです。なんだったっけ?

♪南の島の大王は その名も偉大なカメハメハ… それでなんなんだっけ?
今ここがどこかというと、五反田の星乃珈琲店。このお店ってWifiないんだよね。今この時代にWIfiないってCAFFE VITAでしか許されないかと思った(VITAはコーヒーを飲むところであって、作業なんてしてはならないコーヒーの聖地)。ということで私はこのPCでこの歌の詳細について調べることができない。もやもやさせてごめん。でも私ももやもやしているから”もやもやわけ”ってことで勘弁ね。

ハッ!またもや無駄話で文字数を稼いでしまった。JK剣士の受験の話だったな。

そうそう、JK剣士が南の島に高跳びしようとしてる。高校の最後の年を日本で過ごすのダルいなあって思って、そうだ留学しようって考えたけど、我が家はほら、ふらふらしてばっかりのハハの稼ぎが悪いからゼッタイ行けっこないよね?!とは考えないのがJK剣士の不敵なところ。
そしてJK剣士はネットの海のなかから「南のとある島留学」についての情報を探り出した。なんていうサーチ能力かしら…さすがエージェントNo.007の大ファン。

その島は発展途上国で、学力でなく根性が求められるところ。JK剣士が行くならズバリここしかないだろって感じ。事前の面談の際にハハは聞いてみた。「受験では何が問われますか?」と。担当についてくれた男性はその国にいる間に体型が約2倍になった感じの安定感いっぱいの方で、ハハの問いにこう言い切った。「停電、断水、劣悪なネット環境、そして独自の文化に負けない根性です」と。

根性。
ナニコレー暑い~、と人が言うところで防具を完全装備して激しい動きを繰り広げる根性。ありえんわ、めっちゃ寒いーというところで裸足でいて平気な根性。ハハがフラフラしてるからろくに食べるもんもない時になんとか飢えを凌いじゃう根性。サビねこ・あんちゃんがお尻を顔に向けて鎮座ましましても拒否せず静かに耐えてやる根性。

目標を見失ってヤサグレた同級生に無視されて落ち込んでも、立ち直ってそいつにとことん話しかけ返事をさせちゃうばかりか、最後はその子の人生相談を受けちゃう根性。

こんくらい根性あればなんとかなんじゃないの? ということで今日が受験だった。
学力はもうマジでナンチャってな感じだったらしいが、適性検査的質問があったらしい。「嫌いな友達はどんなヤツ?」とか「親や先生に言ってやりたいことはどんなこと?」とかいうようなこと。いったいどんな適性を測ろうというのか...

しかも親にも適性試験があった。親の試験前に「ちゃんと読めよ」と言われた文章には、「どんなことがあってもガタガタ言わずに堪え抜く根性が、親のお前に、まずあるのかア?!」ということを至極丁寧な表現で示してあった。
このハハは皆さんがよくご存知のとおり森のこりす的小心者なので、南の島のJK剣士のことを思ってドキドキして夜も眠れないことが、もしかしてもしかすると万が一にもあるかもしれない。その小心さが、もし、本日の適正試験に可憐に表現されていたとしたら、JK剣士は南の島にハハの心弱さのせいで行けないかもしれない。

「あなたの子供が南の島に行っとるとき、どれくらいの頻度で連絡取りたい?」という問いに母は「月1」と書いた。そんなことではきっとダメだったんだ。「生きていることはテレパシーで確認できるので、帰国まで無連絡でOK」くらいのことが書けないといけなかったに違いない。自分のこりす的可愛らしさが憎い。

ごめん、JK剣士。ハハがこんな森のこりすじゃなかったら… 
嗚呼!私、もっと暴れん坊に生まれていたらよかったのに!

合否は一週間後にわかる。



よいこのまめちしき:南の島にいるのはハメハメハ大王で、先述の歌は「南の島のハメハメハ大王」というあまりにもまんますぎる曲名だった。なのでハワイとはなんの関係もない(はず)。もしかしてJK剣士がいくのは、このハメハメハ大王がいる島かもしれない!

 

 

 

 

 

 

 

No.731 葉山で、謎の美女二人と

時として獣のわれを許す汝の背には肩甲骨とう翼   筒井宏之

 

 

 

 

8月28日

予定では今日まで上京中で、滞在を伸ばすかどうかいまだに迷っている。22時近くに出る寝台列車サンライズ出雲」に乗るか、どこかに泊まって数日後に帰るか葛藤中。なぜって、明日の晩に予定されていた行きつけのバーMarujinの20周年記念パーティーがお流れになってしまったから。本当の記念日は6月だったのを延期しての企画だったのに、マスターもとっても残念でらっしゃると思う。もう少し先に仕切り直しはできるのか?今年の開催は難しいのか? この感じじゃ誰にもわからんね。


さて、今回の東京滞在はいつもより短めの上にスケジュールがキツキツだった。山陰の生徒さんの修学旅行が企画されていたり、葉山に住む謎の美女の御殿にお招き頂いたり、いろいろと盛りだくさんでスペシャル感いっぱい。順次書いていきたいと思うが、今日のところはまず葉山の御殿を訪問したことについて書いておこうかな。


そもそもお招き頂いたのはN夫師匠でらしたのだが日程調整がうまくいかなかったご様子で、もうひとり別の美女とこりすのような私が二人でお邪魔することになった。ウワサにはかねがね聴いていたのだがもうこりゃ眩いばかりの御殿である。しかも英国風。雪隠のトイレットペーパーホルダーの装飾が松ぼっくりで、「わお!松果体がこんなところに!」と思ったが、よくよく見回すとこの松ぼっくりのモチーフがふんだんに使われている。これってやっぱりあれかしらね、第三の目が人間のホントの目だってことを英国の方もわかっておられるって言うことかしら?

謎の美女二人と森のこりすが集いハートランドビールで上品に乾杯。その後はご当地の葉山ビールが「焼け石に水」状態で即座に消え、各人が予め御殿に送りつけておいた日本酒2本が空になった。そこでお招きくださった美女が取り出したのが焼酎、しかも三岳である。三岳うまいよねー!!そしてまったく割らずに生でぐいぐい三岳を呑む美女とこりす。酔っ払って呂律も回っていないのにクダを巻く自分と、御殿の豪華なソファで丸くなって寝落ちした自分の姿がばっちり記録されていた。

解散後、3人とも記憶をなくしたらしい。湘南新宿ラインで大崎まで行くつもりの私がハッと気づくとそこはなぜか恵比寿だった。なぜ湘南新宿ラインで恵比寿?と思っているうちに渋谷。これは流石におかしいと思って飛び降りて振り返ると「宇都宮直通」とある。ヤバい。ほんとにヤバかった。

そしていつもより何十倍もフラフラして成城石井でおにぎり(うめ)とお約束の杏仁豆腐を買って帰って、食べて、また気を失った。

ここまで呑んでもまったく二日酔いとかじゃないから。自分の肝臓はじめ他の内臓の皆様方の健康度に惚れ惚れする。しかし松ぼっくりに取り囲まれていながら、私の第三の目は完全に活動休止してましたね。

空けた日本酒は少なくとも一升瓶じゃないから。リーダーにこの優雅な酒盛りのことを語ったら「なーんだ、一升瓶じゃないのか」と言われたけど、私たちは美女とこりすなんだから、リーダーのような大酒飲みのおじさまと一緒にされるなんて心外だわ。ぷんぷん。

 

 

 

 

No.730 夏休みそろそろ終わり

君といふ空間にふと立ち入れば雲ひとつなき夕ぞらにあふ   筒井宏之

 

 

 

8月27日

ずいぶん長い夏休み、20日もお休みしてしまったよ。でも、昨日謎の美女ふたりに喝を入れられたので、再開すると心に決めた。
きっと洋平先生もご心配くださっていたことと思うけれど、この間もブログのことやそれに纏わることごとに心を置きながらいろんなことを考えられたので、とても豊かな時間だったと思う。

見たまんまだと思うが、私は素直でシャイな森のこりす的人間なので、師匠に「やってみなさい」と言って頂いたことは真正面から受け止めて必死にやっちゃうのである。できるようになったら「もういいからやめろ」と言ってくださるのはN夫師匠の愛のご流儀だと思う。日々文章を書き連ねることで、なんだか変なプレッシャーやらしがらみやらが生まれて苦しくなっていたこともサボっていた間に理解できた。だから生まれ変わった?(そんなの簡単にできないことは重々わかりながら)今度はひたすら自分が楽しいように書こうと思っている。


ところであの人、そうJK剣士。元気にやってます。長崎県で育った私は、夏休みというものは8月31日までだと思い込んで生きてきた。でもね、雪の降る地域は違うんだよね。なので鳥取で育った我が子たちの夏休みは8月20何日とかに始まるのだが、なんだか不当な仕打ちのように思えてならなかった。今年、JK剣士は8月18日に二学期が始まった。なんだか全然お盆気分が抜けてないような?

二学期が始まるとすぐ、後輩たちが全中(スポーツをやってる中学生の憧れの舞台)に出発した。夏休み中は高校生の先輩たちが胸を貸して稽古に励んでいたわけだが、ブログをサボっている間の私の最重要ミッションはJK剣士の送迎であったので、毎日の行き来の中で色々と話を聞いていたわけだがまたもや「JK剣士名言」が繰り出され、毎日感心しきりであった。

曰く、保護者は我が子の剣道に口を出すなかれ 
=「そらないわ!」という試合を見せられてもひたすら「頑張ったね」と言い続けるべき。なぜならば、マスクをした上にフェイスガードを装着し、防具をつけて力の限り闘っているのは親じゃないんだから。

曰く、先輩は意地と背中を見せねばならない。
=どんなに強い後輩に対してであっても、先輩なら負けちゃいけない。たとえ勝てなくっても絶対に負けない!!という気持ちをもってないとダメなんだ。

 

他にも色々あったが、この二つが一番ジーンときて記憶に残っている。

最後に一つJK剣士面白ネタをご紹介。
剣士はティラミスが嫌い。なぜかというと、空気の取り込み量が半端ないため、息を吸った拍子にティラミスの上に乗ってるココアの粉が鼻腔に侵入して激しくむせかえるから。これが「何の攻撃だ?!」というくらい苦しいそうである。当然ティラミスだけでなくパンケーキなどの上に振りかけられている粉砂糖も同様とのこと。

コロナ禍におけるマスク利用により、肺活量が最大限に活用されているのだろうか?マスクにも効能があったということか? ただし。これは高校生剣士の一部にしか生じない特異な事象だと思われるので、よいこのおじさん、いえ、みなさんは決して真似しないようにしてね。

 

 

 

 

 

No.729 負けてはならぬらしい

夏深くなりゆきわれはさみどりの光といふを抱きしめにけり   筒井宏之

 

 

8月7日

ずいぶんサボっちゃったよ。いろいろあって気分落ちまくりだったんです。でも元気になったので再開します。もしご心配くださっていた方や、「ちゃんと書きなさい~」とご立腹しておいでだった方がおられたら本当にすみません。ごめんね。

 

今月2日以降、米子における私の最重要ミッションはJK剣士の送迎である。毎日暑いからか、それとも他部との体育館利用のバトルゆえなのかわからないが、最近は連日県立武道館(県立武道館だけど県庁所在地じゃなくて米子にある)で稽古をしている。小道場だとエアコン完備で快適だが、主道場でエアコンなしでめちゃ暑いそうだ。この暑い毎日にあのコスチュームを着込んで長い竹の棒を振り回し闘うなんて、本当に頭が下がる。

先週末は中学生の中国大会だったので、それに備えて高校生の先輩方が逞しい胸を貸してあげていた様子。今年は中学に期待の大型新人が入部し、1年生ながら大将を努め5年ぶりに5名揃った中学女子団体チームを西部地区大会優勝に導いた(県大会では準優勝で涙を呑んだのけれど)。JK剣士が中1だったとき以来の快挙で、なんと言っても団体戦は5人全員が最低でも揃ってないとお話にならんのだよね。

JK剣士が通っている米子H中高はそもそも学生の人数が少ないし、鳥取県でたぶんたった二つ?しかない中高一貫私立校で、意味不明な都市伝説が蔓延していて入部してくる人が少ないのである。曰く遠征が多すぎて大金が要るとか、稽古が厳しすぎて挫折して転校する羽目になる可能性があるとか?我が家もそうやって脅されたけどぜんぶウソだったわ。なので女子はここ数年団体が組めなかった。ほんとによかったよね。

 

それでね、中学生に胸を貸して練習試合をするとき、大型新人がどんなに強かったとしても先輩ならば決して負けてはならぬとJK剣士は言う。意地と背中を見せねばならぬのだと。カッコイイなあ先輩!もちろんそんな発言をしたJK剣士は、大型新人相手にちゃんと2本勝ちしていた。エライ、いや当然か。

いつもふらふらしているハハとしては大会に際してお餞別を包んで差し上げることくらいしかできんのだが、中学生も高校生もこれからも頑張ってほしい。とにかく公式戦が無観客であっても再開されてよかった。今後もご健闘をお祈りしています!

 

 

 

 

 

No.728 出版の狼煙

音を食らう仙人たちのあいだでは意外と評価の高いエミネム   笹井宏之

 

 

 

7月31日

リーダーのご本が出版された。
お祝いを準備していたのだが訳あって(東京でフラフラしていたせいで)当日にお渡しすること叶わず、お詫びして後日差し上げることとした。

2年前の夏は洋平先生のゼミナール真っ盛りだった。Zoomの小部屋に振り分けられたとき、リーダーと出会った。「統合医療ってさあ!」というネタで盛り上がった気がする。この後もなぜか何度も小部屋で遭遇した。なにゆえ?! この小部屋では他にMっちやMおさんと出会った。O先生とは秋のオフ会の前にやったトライアルセッションで初めて出会って、領域が似通ってるからめちゃめちゃ仲良しになった。オフ会の前にレッスンするはずだったさとちゃんは癌が見つかった。さとちゃんに画面上で会えるのは翌年になってからだ。とにかく洋平先生のゼミナールではいろんな人と不思議なご縁を繋いでもらった。


このBlogはオランダへの狼煙でもある。「出たぞー!」とここでしっかり洋平先生にご報告しとかないと、狼煙としての役割果たせないでしょ。

先生、リーダーがご本を出版されたましたよ!すごいでしょ! 
そういうお前はいったいなにやってんの?と思ってますね?はい、ごめんなさい...でも書いてます。進んでないだけで。リーダーの本のAmazonレビューは書きました。「この商品に関するご経験を掲載していただいたことで、当社並びに Amazon でショッピングする数百万人というお客様方が大変喜んでおります。」って褒められました。そうか、数百万もの方々がこのレビューで... マジで?

きっとオランダにも本が飛んでいくはずです。なんなら私が飛ばします、ラブレターを添えて。だから先生もレビュー書いてくださいね。

 

他にも先生にちゃんとご報告したいことがあって、それはまだここにはかけないシークレットなので、米子に帰って岩塩をふったスイカ食べながらメールします。

洋平先生に、とても感謝してます。
オランダに会いに行かなくっちゃなあ。もし行ったら、先生は飲まないだろうけど私はハイネケン飲みますよ。そしてイヤって言っても無理矢理、靈氣しちゃうよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No.727 サボってるあいだ

人間のいのちの奥のはづかしさ滲み来るかもよ君に対へば  新井あきら

 


7月31日
3日間サボりました。色々あって考え込むことあり。
今はのぞみ車中。この列車は広島止まりらしいが、そんなのぞみがあるとは知らなかった。岡山で降りるのでなんの問題もない。

前回乗り込む列車を間違えてしまったので、今日は慎重にチェックして乗ったのに、私の席に人がいる…なにゆえ? 車掌さんに助けてもらって、私の席にいた人が特急券をこれから買おうとしている人であることがわかった。頼むから切符は買って乗っておくれ。結局車掌さんが気を遣ってくださって仮に座っていた席に変更してくれた。やれやれ。

 

前回は27日(火)に書いたんだったな。京王線に乗って仙川に行き、気合の入った中華料理(冷麺と麻婆豆腐)を食べ、しげにいちゃんに誕生日祝いを伝えた。7月28日は56歳の誕生日のはずだったからだ。宿に戻って夕方から5件のオンラインセッション。
生徒さんのお悩みは多岐にわたる。こちら側の力量や経験値でどんな事例に触れさせて頂くか変わってしまうということに、自覚的でなければならないと思う。

その日はクライアントさんのお一人が体調不良とのことで、SOSが入った。Ayurvedaに基づく養生法をお教えし、「靈氣頼む」とのことだったので朝と夕方に遠隔で靈氣をした。靈氣に関して私はまだまだ駆け出しなのでこちらからお願いしてやらせていただくばかりだったが、最近は「やってよー」と求められるようになった。受けた方によるとなかなか効く?そうである。エネルギー・ワークに関してはまだまだ素人の域を出ないが、靈氣をしながらMessengerで「こんな感じじゃない?ここが痛いんじゃない?」とお尋ねすると「そうそう!」とお返事があり、「熱くなった」「軽くなった」という反応がもらえるから嬉しい。どういう方法であっても、双方が安全に健やかにハッピーになれるのは素晴らしいこと。

28日(水)、午後から人と会う。いろんなネタですごく盛り上がる。夜はCAVAを初めて飲んだ後、酔ってパン屋に入ってしまう。普段だったら絶対食べないパンを食べた後気を失って、気づいたら3時だった。

29日(木)、長女ぶーちーとカレーランチの後、思い立って大学見学に行く。キャンパス内で生息していたこりすをゲット。知る人ぞ知る”モラリス”、法華経の教えに通暁した偉大なるこりすである。中庭で石橋湛山さんと偶然出会い、お写真を撮らせて頂く。
戻って夜までずっと読書。寝る前にO先生と打ち合わせ。この日は、MおさんとK原さんからいかにも楽しそうなお誘いがあった。

30日(金)、突然思い立って日本橋三井記念美術館へ。重要文化財本阿弥光悦「雨雲」や野々村仁清のうさぎが飛び出る水差しなどを堪能する。三井の廊下で三菱一号館美術館のポスターを見て、タクシーに飛び乗って移動。国宝の稲葉天目を見た。

曜変天目茶碗で現存するものは3つのみと言われ、その全てが日本国内にある。静嘉堂文庫、h藤田美術館大徳寺龍光院である。藤田美術館のものは数年前にサントリー美術館で拝見した。この度は静嘉堂文庫所蔵のもので稲葉天目と呼ばれ、曜変天目の最高峰と評されるもの。

でもなー、なんかなー。好みじゃなかった。なんだか釈然としなくて、一旦帰ろうと有楽町駅方面へ歩き出したものの、思い直して丸の内・丸善本店へ行って曜変天目に関する文献を入手した。OAZOの前で熊に襲われそうになった(嘘です)。

その後某所で会食だったので、このことについて散々聞いてもらった。評判なんてものは誰かが勝手に言い立てるものだから自分なりの審美眼を養っていくしかないよね、という話になった。「最高峰」と言ってもらえなくても、私は以前拝見した五島の曜変天目が好きだ。一眼見て心を奪われて、そこから立ち去るのが辛いほどだった。そういうものに出会っているからこそ、「好きじゃないな」と思うこともできる。本物を直に見るのは貴重な体験なので、ぶーちーにもこの機会にこの茶碗を見ておいて欲しいと思う。


どんな目で見るか、いや、”見ることができるか”は自分の在り様が決める。

心の質には3つあるとYogaでは教えている。純粋で善なる性質(サットヴァ)、怒りに満ちた粗雑な性質(ラジャス)、妬み恨む怠惰な性質(タマス)。この三つを誰もがすべて持っているけれどもその割合が異なる。どの質を主に持って、ここに立っているのか?

誰かのことが気に入らない(と見える)時、あなたは自分のなかを見つめる必要がある。心は鏡のように用いるべきだ。そういう人になるためにYogaやAyuruvedaの実践はある。

人を慈しみ、ともに悲しみ、ともに喜ぶ、という行為が心を洗い、純粋な性質に近づけてくれる。しかし残念ながら今生ではどうにもならない人もこの世にはいるとのことなので、そういう人からは走って逃げてそれに関する記憶は捨てろとYogaは言ってくれているので、ちょっと感心するよね。