蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№672 ハラとこころ

おにぎりをソフトクリームで飲みこんで可能性とはあなたのことだ  雪舟えま

 

 

 

 

5月26日
昨日は超低空飛行でお二方との予定を延期させて頂いた。ほんとにすみません…
その前の晩、スヤスヤ寝ていると誰かが鼻のあたまをベロリと舐めてきた。間違いない、こんなことをするのはあいつだけ。ズバリあんちゃん。しかしこんなことをされるのは、あんちゃんが生まれてこの方初めてである。いよいよJK剣士の不在がつらくて堪らないのであろう。でも毎晩舌とか肉球を押し当てられるのはちょっとなあ。早くJK剣士に帰ってきてもらわねば。


さて、調子悪かった件について。たまたま幸いなことに朝から柔道整復師のY先生(ラージャ・ヨーガの大先輩)と鍼灸師のI先生の予約を入れてあったので(エライぞ私)、起きてすぐにしくしく痛み出した胃をさすりながら治療を受けに行った。しかもはしご。米子滞在中の大事な他力によるセルフケアなので、一か月前から予約してあった。

ちなみに鍼の方は帰宅直後に一度診てもらっているのだが、あまりにも調子が悪いので中三日空けて二度目の治療である。常人よりよほど元気な私の不調は、たぶん一般の人からすると「調子イイ」レベル。ごく一般的には60点で「健康」と見做すところ、私は「95点」でなんかおかしい…となる気がする。大したことない不調に大騒ぎして、原因に直接アプローチする治療を選択するお蔭で、私はいつもだいたい元気である。

さてこの度の不調の原因は?やっぱり私のアタマだった…やっぱりな、そんなこったろうと思った。先週「プチ食中毒」になったのだが、原因食材を食するときに私は考えた。
「もしかして、これヤバいへん?」 
先生のお見立てによると正にその思考が毒なのであった。

そもそもほんまもんの食中毒やったら、そんな可愛い症状では済まないのである。それを「疑い」がほんまもんの症状にしたというワケ。

いや、でもね、と先生は仰る。こんなことツボイにしか言わんよ?と。まあそうでしょう、私も生徒さんには言いません。かつて「マジな食中毒」になったJK剣士に「気分の問題だあ!」と言ってのけたが、ほんとに腐っていたことがあった。あれはまったくもってハハが悪かったが、腸の問題は本来腸自身の受け容れ能力にある(はずなのだ)。

のだめカンタービレ」という傑作マンガに、天才ピアニスト・のだめが作る猛毒カレーが登場する。これは真夏のパリで放置された数日前のカレーがただ腐っていただけ、という代物なのであるが、周囲の人間がみな次々に食中毒で倒れていくなか、のだめ本人だけはまったくなんともなかったというエピソード。心身が傍若無人的健やかさを誇ってさえいれば、基本的には何を食べても大丈夫なのである。人間かくありたい。うん。

牡蠣が大好きな私は当然数回牡蠣に当たったことがあるが、これはたんに食べすぎなのであって牡蠣のせいではない。だから牡蠣はやめない。私の心の状態を牡蠣が反映しただけであって、牡蠣はなんにも悪くないのです。でもよいこのみなさんはマネをしないでください。なにかあっても「ごめんね」しか言えませんので、ご自身のハラと相談してくださいね。


すべての不調は自分のせい、という伝統的Yogaの厳しい立場に立って一応生きている私。この度はふたりの先生にお助け頂き、「今日はもう休んだ方がいいんじゃないの」という珍しいお声掛けを頂いたので、ご無礼して美女二人とのデートの約束を延期させてもらったのでした。それぞれ仕切り直しで後日楽しんでまいります。


ところで、JK剣士が帰って来るので、今は米子空港の狭い到着ロビーでこれを書いています。今晩からあんちゃんはJK剣士のうえで寝て、JK剣士の顔をぺろぺろするでしょう。ハハはやっと安らかに眠れそうです。家に帰るのは二カ月ぶり。どんな気分がするだろうねぇ。

お、ANA385便はただいま無事、米子空港に着陸致しました。
お帰り、JK剣士。