蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

№232 今どこにおられるのかな

以前読んだ小説を再読中。
ある夫婦の話。
これは読みごたえのある小説です。おススメです。

今日は、お師匠さまのご主人様の一周忌にあたる。
ちょうど兵庫県伊丹市での定期演奏会に出演のため、山陰支部の方々が集って出かけていた時のことだった。

控室で着替えをしていると、先生の携帯がひっきりなしに鳴る。
先生はその時、楽屋で三絃の調弦をしておられた。

長閑に「先生、電話鳴ってますよ~」とお知らせに行ったものの、ご療養中のご主人様のこととは思いもしなかった。
容体が急変なさって、初めのお電話から間もなく、ご逝去の報が届いた。

先生、早くご出発なさって下さい、と申し上げる皆に対し、
「これまでの間十分に尽くして、もうなんの悔いもない。今日、ここに演奏を聴きに来たくて体を離れたのだろう。私は演奏して帰るよ」と(いうようなことを)仰った。
私はとても感動した。
ご主人様に、先生がどれほどお尽くしになっておられるかを、お傍で拝見させて頂いてきたからだ。

ご主人様をお亡くしになって悲しまれる間もなく、私共が準師範の試験を受験するためにお付き合いくださって、本当に有難く思っている。
ご主人様の魂は今、どこにおられるのかな。
芸に造詣の深い方でらした。
演奏に苦笑いされないように、精進しなくては…。
 

運命と復讐 (新潮クレスト・ブックス)

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