蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№752 留学準備

9月23日
昨日はおやすみの日だったんやね。

明日はJK剣士の懇談がある。
JK剣士の学校は2学期制なので、この懇談が終わったら数日の秋休み。この度からとうとう米子H斗も懇談をOnlineでやってくれることになった!すごい進化だ。なのでハハは今日、五反田からカントクMセンセイ=2組担任と向かい合わねばならない。ちょっとドキドキ。

数年前から「明日でいいことは明日やる」という姿勢で生きてきたふらふらな私であるが、最近めっちゃ調子いい。朝なんて6時に目が覚めちゃったりする。
ちなみに私は目覚まし時計やアラームという無粋なものが大嫌いである。なので常にハラ時計に従って生きているが(たぶん某国営企業で1日中ラッパの音で支配されていた反動だろう)、最近パッと目が覚めちゃうんだよ。

しかも起きてすぐに仕事しちゃったりできる(注・Yoga指導ではない)。いったいぜんたい私どうしちゃったの?という感じ。いやー、なんだか人並みで嬉しいなあ。

それで昨日なんて朝からすごく余裕があったので、鼻歌まじりに「JK剣士・南の島留学のための書類」というメールを開いて見た。

ううっ……

めんどい。
めっちゃめんどい。なんじゃこれは。

急に気が遠くなった。目が霞んで字が読めなくなった。あたまがヘンになって読んでる文章のイミがわからなくなった。ので、まずは最上階の大浴場に体を沈め、その後五反田駅の明るいカフェに移動して、人様の視線がある場所で必死に書類を読み進めてた。

まず学生長期ビザ申請、パスポートの延長手続き、キャッシュパスポートなるものの作成。とりあえず、まずはそこまでを頑張るぞ。ハハだけ頑張ることは絶対にしないぞ。母に似てのんびり者のJK剣士のお尻を叩いて、できることは自分でさせるぞ。

そしてなんとハハのパスポートは期限が切れてた…。ウクライナフィンランドに行ったきりどこにも行ってないなんて、すごくもったいない。絶対にあって欲しくないけど「もしもの時はすぐに保護者様にご渡航いただけるよう」に準備万端整えておかねばよ。

もしものためじゃなくて、JK剣士を理由に南の島に行っちゃおう!と企んでいる大人たちが数名いる。来年は状況がどんなふうになってるんだろうね。南の島でビキニで泳げるのか?!

 

 

 

№751 集中力全投入

9月22日

さて五反田にいます。今回もいつもの宿。
最近はずいぶん慣れてきて、お気に入りの部屋の向きなどもわかってきた。
この度は予約時に注文をつけたところ、前回と同じ部屋を準備してくれた。大崎駅方面を向いていて、眼下にJRの線路が見える。

滞在が長いし日中部屋で過ごすことが多いので、北向きの部屋は気分が沈む。一度なんて窓の下にに大きな室外機があって猛烈にションボリした。そのとき決めたのだ。部屋に注文をつけようと。ガマンはしていいものとせんでいいものがある。1泊2泊なら飲んだくれているうちに滞在が終わってしまうかもしれないが、コロナ禍で都会に避難している田舎者は事情が違う。なのでよかったよ、うん。

 

 

さて昨日はJK剣士推薦動画(剣道編)について書いたが、今日はJK剣士推薦ドキュメンタリーについて書いてみようかな。いつもかつもフラフラして家にいないことが多いハハが珍しく家にいると「一緒になんか見る?」と誘ってくれる心優しいJK剣士。この度は、ドイツで薬物のネット販売をして20代早々に捕まってしまったイケメンの物語。

ズバリこの人はオタクだった。
ところでオタクの人は「オタク」という名称を蔑みの言葉のように思っているのであろうか?私の愛するオタクは、私が彼を「オタク」と呼ぶと「ワケもなくディスられる」と言う。What?! ちょっと待ってよ、オタク!何か誤解してる。

私が会うことを許された「生きたオタク」はこの愛するオタクだけ。なのでこの場合の”オタク”と言うワードは限りなく固有名詞に近い。そして私にとってオタクとは茶人と並列である。

用法例:あの方はお茶人らしいね⇨へー、すごいじゃん!
    あの人はオタクらしいね!⇨へー、すごいじゃん!

と、かくのごとくどちらも称賛の対象である。同時にどちらも、たぶん怖いくらい細部にこだわる人である。そのことをこんこんと愛するオタクに言って聴かせ「オタク=リスペクトの言葉」である旨を解説したらわかってもらえたようだ。よかったよかった。

と言うことで、オタクは驚くべき集中力を「いったいなぜそこに?」と思えるところに全投入できちゃう類いまれな人材である。ここまでのオタク解説ちょっと長かったね。

麻薬をネット販売しちゃった人も、要するに最初はただのオタクだったと思う。
麻薬を自分でやったこともなく見たことすら(!)ないのに、誰とも会わずに販売ルートを構築してしまった。そこに至るまでの作業そのものが猛烈に面白かったんだろうなって、ドキュメンタリーを見ていて強く感じた。

ネットで買えたらいいのになあ、と思ってる人がいたのであろうことは容易に想像できる。そこに「ネットで買えちゃうよ!」という環境を作り上げちゃったのである。いやはやまいった。

誰にも会わず、当然誰にも手伝ってもらわず薬物ネット販売を行いながら、学校を卒業した後は超マジメかつ有能なウェイターとしてイタリアンレストランでも働いていた彼。最後はあまりの注文の多さに辟易し、手が回らなくなって寝る暇もなかった(のにちゃんと毎日仕事には行ってる)。警察に踏み込まれたとき「あー、これでようやく休める」と思ってホッとしたそうである。子供部屋から押収された薬物の在庫は1トンにもなった。

初めは単に面白かったんだと思うが、釈放された後の彼はもうそんな純粋な子供じゃないと見た。DARCでの指導をさせてもらったり、再犯防止についても考えるヨーガ療法士として、思うところの多い映画だったよ。皆さんもお暇があればぜひ。今ならNetfrixで見れるみたいです。


「Shiny_Flakes: こうして僕は麻薬王になった」

 

 

No.750 一緒に涙を

9月21日

昨日は京王線に乗って千歳烏山へ。しげにいちゃんに会ってきた。

現し身を離れた=遷化・入滅といってもいいはずのしげにいちゃんは、絶対者ブラフマンと共にいつも私たちと一緒にいてくれる。でももう一緒にご飯を食べに行ってはくれない。人間のからだという軛を離れた存在だから。

なので写真に向かって香華を手向け掌を合わせるとき、どうしても、「なんで行っちゃったんだよう!」と思う。今日もそのようにテレパシーを送ってきた。


さてさて、今回の上京前日、JK剣士が「一緒に見て欲しい動画があるにー(*米子弁です)」と話しかけてきた。こういうときはタイミングを逃さず「うんうん」と応え、サクッと仕事に段取りをつけねばならない。そして一緒に、ハハのものよりグレードが高いJK剣士専用PCを覗き込んだ。

今年、ちゃんとインハイあったんだよ。石川で。
そこで福岡代表の中村女子学園が、なんと!5連覇という偉業を達成した。4連覇を超えるって、ほんっとに大変なんだよ!
JK剣士推薦動画は、その中村女子学園が2021のインハイ出場を勝ち取るまでの物語。

大将=部長のMさんは、インハイに繋がる大会前に左手首を怪我してしまった。それでも大将としての役割を果たし続けようと必死に挑み、あるときは堂々と勝利を納め、あるときは闘うことを許されず、苦しいなかでも叶えたい夢を見つめて一歩一歩進む。

「去年闘えずに去った先輩たちの無念を晴らしたい」ということも、彼女の大きなモチベーションのひとつ。その先輩たちからの激励がOnlineで行われた様子も紹介されていて、そのなかにRさんがいた。

JK剣士が初めてゼンチュウ(全国中学校剣道大会)に出場した時、遥々佐賀まで応援に行った。しげにいちゃんと奥さんもわざわざ足を運んでくれた。

大会の花は団体戦で、JK=当時JC剣士も団体戦に出場しているので、ほとんどの人は個人戦を見ないで帰る。でも当時JCだった剣士に「もったいないよ、ここまで来たのに個人戦見ないなんて」と言われて、急遽滞在を伸ばし女子団体戦も観戦した。

その年、敢闘賞をもらったRさん。でも間違いなく彼女は優勝しか目指していなかった。
何が起こるか分からないのが全国の舞台。JK剣士曰く「怖いくらい強い」彼女にとっても勝負は終わるまでわからない。女子個人決勝戦を見て帰ろうとした時、階段の踊り場で保護者に縋って号泣する女子学生がいた。もしかしたらRさんだったかもしれない。

だからその動画でRさんが現れたとき、佐賀でのことやJK剣士とのこれまでを思い返して、胸が詰まった。この高校に進んだRさんは昨年インハイに出ることすらできなかった。インハイがなかったから。剣道をするために選んだ学校で、自分の剣道を披露したい最も大きな舞台が奪われる苦しさは、たくさんの人が味わった。

「そんなんしゃーないやんか、もっと大変な人おるんやから」
と言われればそれまでだが、彼女たちには彼女たちにしかわからない苦しさがあった。そのことを完全に理解することなんてできないが、それを感じとる感受性は持っていたい。

 

JK剣士は南の島にトンズラしようとしているが、剣道を棄てるわけじゃない。だからこんな動画を私に見せて、自分はもう見たはずなのに私と一緒に涙を流す。

この子達の剣道にかける思いのなんたるかも、誰かのほんとうの哀しさや悔しさも、他の誰かが十全に理解することはできない。でも、単に想像にしか過ぎなかったとしても、気持ちだけは寄り添っていたい。寄り添おうという意思を持っていたい。ただ話を聴くことしか出来ないのだとしても、、ただそっと抱きしめるしかないとしても、聴かせて欲しい。

後輩たちの5連覇を心の底から祝いながら、本当はその偉業を自分たちが達成したかったというRさんたちの無念の思いにも、心を寄せていたい。
悔しくて身も世もないほど泣けるくらい何かに打ち込めることを、美しいと思って生きたい。



 

 

 

No.749 いのちの風

9月21日

昨日、午前中の便で上京。
かつて1日に5便飛んでいたANA米子便も、今は朝夕2便しか飛んでいない。やれやれ。
そして一時期に比べれば搭乗客もとっても少ない。

昨日は朝7時半に家を出たので、それまでにあれこれ済ませておきたいこともあり4時半に起床した。前日も早く寝ればいいものを、Online Lesson後に事務仕事をしたり、うっかり読みかけの本を開いてしまったりで就寝が遅くなったため4時間半の睡眠時間。ふだんたっぷり寝ているのでこの短い睡眠時間は心身に堪える。

人間は熟睡時にしか出ない脳波があって、その時に治癒やアンチエイジングが起きる。
たっぷり寝るリズムでダラダラ生きている私にとって、たった4時間半の睡眠時間では熟睡の状態に至れていない気がする。間違いない。なので今日は若返りができなかったかもしれない。まずい。

Raja Yogaをしていると皆様だんだん年齢不詳になっていき、「加齢と老化は別のハナシ」「老化は病気なのよ」というAyurvedaの教えを体現なさっておられる。私ももちろんかくありたい。なのでこの睡眠不足をまずは機内で解消しようと決めた(本当は、私の年齢・健康状態では日中寝ないのがAyurvedaの教えである)。

 

うつらうつらしているとCAさんが声をかけてきて「鼻マスクやめろ」と仰る。
ちょっと待って。
冒頭にも書いたように搭乗客はめちゃ少ない。少なくとも横並び6席には私しかいない。真前にも真後ろにもいない。寝ていて呼吸が阻害されると、私の免疫力とか自律神経の働きにまで影響が出るはず。しかも私は寝ると決めていて、当然誰とも喋ったりしないし独り言も言わない(たぶん)。なので「息が苦しいから無理です」と答えて目を瞑った。

もしかしてもしかすると、こんなこと書くとものすごく叱られたりするのだろうか?

呼吸とはYogaにおいて生命の風と言われている。
(ちなみにAyurvedaは「生命の智慧」という意味)。

今、映画「エベレスト」に影響されてJ・クラカワーの「空へ」を読んでいるが、高度が上がり酸素が希薄になると人間の認知機能や身体の状態がどれくらい劣悪な状態になるかが繰り返し書かれている。それを読まなくても、自分の専門上、浅い呼吸がどれだけ悪い病態を引き起こすかは熟知しているつもりだ。

「睡眠中に呼吸が止まると、低酸素状態や自律神経の乱れを引き起こし、基礎代謝など身体細部の重要な機能を阻害します」
これは睡眠時無呼吸症候群についての解説。
止まるわけじゃないけど、阻害されても影響はあるよ。なぜなら呼吸は生命の風だから。
だから鼻マスクで仮眠していた私を叱らないでほしい。

 

 

 

 

No.748 助演JK剣士

9月20日
朝の便で上京のため4時半に起床。眠い。

先日、JK剣士は文化祭だった。今時はやりの「無観客」ってやつで親は見に行けない。
クラスで映画を作ったとのことで、文化祭前日(公開前)にこっそり見せてくれた。

剣道部員でハハも当然知ってるGくんを主演とする、完全内輪ネタ学園恋愛モノである。まあ文化祭なんだから内輪ネタで盛り上がらなければそれは絶対ダメよね。

 

映像の中には表現されていないが、主演のGくんは「インハイ剣道個人2位、数学検定1級、奇跡のイケメン、瞬間移動可能」のすごいやつなのである。話に聞くところによるとその「Gくん設定」だけでB5の用紙がいっぱいになったそうなので、他にもここには書ききれない才能が溢れんばかりに詰まっているらしい。そして学園モノときたらこれはもう転校生である。外せない設定だよね!

 

JK剣士もちゃんと出演していた。しかも2つの役で出演してなかなかの活躍ぶりである。
作品冒頭、美少女が不良(死語?)に絡まれたところに颯爽と現れるのが主演男優Gなのであるが、その「絡んでくるチンピラ的学生」の一人がJK剣士であった。木刀を手に「オラオラ~」と言っただけなのに、Gに木刀を奪われてメーン!でやられてしまうダメダメチンピラ。

木刀、と聞くと世間一般の皆様は「こわっ!」と暴力的なイメージを描かれるかもしれないが、我が家(そしてたぶん米子H斗剣道部員のおうちすべて)の玄関には、常に竹刀2本と木刀がフツーに置かれているので傘などと特別違わないノーマルアイテムである。これは余談だがJK剣士に毎晩「おふろだよ〜」と声をかけると、「はーい」と返事をしてまず外(駐車場)に出て行き素振りをしてからお風呂に入る。お風呂と素振りはセットなのだよ。

 

さて、映画の話。
チンピラを退治した後、教室で転校生としてみんなに紹介されるGを見つめる学生たちのなかに、なぜか頭部が馬の女子学生がいた。それもまたJK剣士であるとのことであったが、歩き方と体格を見れば頭部が馬だろうがゴリラだろうがはたまたカエルであろうが「あ、JK剣士!」とわかってしまう。

今、部活動では基礎体力錬成の期間中とのことで、ひたすら地味なエクササイズを繰り返しているJK剣士たち。あるとき大臀筋がひどい筋肉痛になり車に乗り降りするのもイヤだと言っていた時があったが、その時学校の階段で撮影したシーンにはあまりの筋肉痛のつらさで代役を立てたそうだ。役どころは馬女子だが、代役はスカートを履いた男子だったらしい。その部分をもっとしっかり見ておくべきであったと今更後悔しているハハである。


作品を視聴した先生が、「これでカンヌに行けるね」って言ってくれたらしい。愛だね。

 

 

 

No.747 新しいなにか

9月19日

またずいぶんとサボってしまった。でもこの間、これまでにない感覚を体感した。
あれ?なんだか違うところに足を踏み入れたような、と思っているところ。

Yogaで専門家教育を受けてシュラバナ・マナナし、そしてニディディヤーサナへと至れるように何度も何度も繰り返し「自分で語る自分自身の物語」を聴いてもらった。それは過去を素材とした、今この瞬間を生きる私の現在の物語。

 

ドロドロした醜い物語(そして今ここにいる愚かな私)に散々つきあってくれて、決して見棄てることなく寄り添ってくれた先生方には頭が上がらないな。

 

ここに生きるということは誰にとっても生半可なことじゃなくて、そもそもこうして人間やってることが病そのものなんだ。そういう理解のもとに、誰もがみんな仲間だと思って寄り添える。そういうYoga教師という仕事は、ほんとに素晴らしいと私は思ってる。

でもここに至って、もう過去由来の物語をここに持ち出さなくていいんじゃないの?ということに気づいた。

これって私にとっては大事件だって言えるくらいすごいことなんだよ?
だからこの数日はそのことを、この身にひしひしと感じて過ごしていた。決してただ単にサボっていたわけでも、やさぐれていたわけでもない。私はもう過去に毒されていない今を生き始めているんだってほんとに思えたから、この新しい景色と空気を見て吸って感慨に耽っていたんだよ。

昨日鍼治療に行ったとき、不調からリカバリーする力がついてきているからきっともうすぐ感情的にも爆発しなくなるよと言われた。私はYogaを通じて心身の意識化を学び、子供の頃からずっと長い間押さえつけて抑圧してきた力を解放した。だから活き活きと発露し爆発する自分の内的なエネルギーを、今ここに自由に生きていることを寿ぐように表現してきた。
でも今、次の表現方法を提案されているような気がする。

それは活き活きした力そのままに、まるで別のカタチに見える、なにか。

 


目を閉じれば 心の中に

まだ触れたことのない何か生まれる

耳を傾けて欲しい

そのメロディこそ きっと あなたへのラブソング

古内東子作詞 LOVE SONG)


*シュラバナ・マナナ、そしてニディディヤーサナ:
聖典などに基づく心理の言葉や教えに触れ、その教えを自らの過去の振る舞いと引き比べて熟考する。そこから深い理解、悟りに至る伝統的ヨーガの瞑想法。
単に心を集中させることはこの瞑想に至るための準備段階に過ぎず、一つのテーマに沿いつつ自らについて考え抜くことが本来の瞑想です。

No.746 タダでは起きない

9月14日

11日の夜に心がめちゃくちゃささくれだってから数日が経った。ささくれは無事治療されて今は大変心が安らかである。

ささくれネタには当然「お相手」があるわけだが、この方は決して逃げない方なのでがっぷり四つに組んでお相手してもらった。ある角度から見ると、私のこの「こだわり抜いて向き合おうとする」性格は悪いもんじゃないよ、と長女ぶーちーが慰めてくれた。私はアホだがちゃんと相手は選んで向き合う。場合によっては一目散に走って逃げるというスキルもYogaで身につけた。だからこういう「ドーン!とぶつかってやる!」と思える存在が身近にいるのは本当にしあわせというべきだろう。

JK剣士は強くて優しいので、こころのなかで「うちのハハってマジでアホやな」と思っても決して言わないでくれる。剣の道で鍛えられていて断然ハハより賢いのである。なのでメソメソぷんぷん(こりすのささくれ方はこのように可愛いのだよ)しているハハに頻繁に声をかけ、食べ物を与えようとし、ハグしてくれた。JK剣士よ、おまえはほんとにやさしいなあ、と感激。

Ayurvedaでは怒っているときは食事するなという。怒ってる人が作ったものも食べるなという。その教えに従ったわけじゃないが(だって今思い出したからね)、結果的にこりす的ちっちゃなハートが胸いっぱいになってなにも食べられなかった。

Ayurvedaではさらに、季節の変わり目は断食したほうがいいよって教える。ただし各人の体質によるので誰でもやたらめったらやっちゃダメ。まあ私の今のからだの状況なら24時間くらいならよかろう。土曜の18時から月曜の14時頃まで、コーヒーとMCTオイル&グラスフェッドバター以外なにも食べなかったので約1日半の「オイル断食」をしたことになり、このときのAsanaがまあ驚くほどからだがしなやかに動くので「断食やっぱりすごい~」と思った。

転んでもタダでは起きないのが正しいYoga療法士の在り方。
季節の変わり目で断食もできた。もうひとつ、信頼する仲間と喧嘩できたことで過去の記憶(Yogaでいうところの心素の内容物)が動き、「あーそうか、自分にはまだこんなトラウマがあって、今でもこうして肉体と感情が抑えがたく突き動かされるんだな」ということが理解できた。

以前、米ボストン・トラウマ・センターのトラウマ・センシティブ・ヨーガ講習を受けたが、アメリカの方はポーズにばっかりこだわるし、Veda聖典をあんまり読んでないのか、この講習で教えることが伝統的ヨーガ&ヨーガ療法そのままであることを全然ご存知ないようだった。
まあYogaが西洋医学的にもトラウマにいいんだよって言ってもらえるようになったのは、いいことだと思う。
私は客観的に見ても過去にけっこうキッツイ方だと思うが、Yogaで救われた。同じような過去を持ち苦しむ方々に、ちゃんと役に立てる療法士でいたい。

今回は仲間に救われた。お二人に心からの愛と感謝を捧げる。
愛してるよ!