蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№860 人間に備わる力

14泊15日の講習合宿を無事コンプリートしました。

 

14泊したのは日本から来た二人だけですが。後の皆さんは基本的に通いで、少し遠くにお住まいの方が数泊だけ一緒に泊まっていかれました。

 

スト2Daysで、買い込んだり恵んでもらったりした食材を使いまくって、まるでブッフェみたいなランチをしました。さすがに二人だけでは食べきれないので、最終日まで一緒だった4名の受講生でなんとか平らげようとがんばりましたが、案の定使い切ることができなくて、余った玄米やふりかけなどは現地在住の方にプレゼント?しました。

 

JK剣士が、
(最近私のBlogを読み出してくださった方に対する解説:「JK剣士」とは、剣道部所属の女子高生であるうちの子の愛称です)

 

そう、JK剣士が海外に行ったとき人間存在からひじきが不足し、ひじきを熱望するという熱病に罹ったので、私もきつく言われてひじきのふりかけをわざわざ持ち込みました(「ひじきは必ず持っていくべし」)。しかし私はひじきの熱病は発症せず、発症したのは牛乳への熱病でした。

 

でもアメリカの牛乳もとってもおいしかったです。私が住む山陰ですと、岡山・蒜山高原ジャージー牛(茶色い牛)のミルクは乳脂が浮かび上がるほどの濃厚さで、少し黄色い(バニラアイスのような)ですが、これと似た感じでした。

 

そう、私はひじき欠乏症には罹らなかったので、持参したちょっとお高いひじきのふりかけを友達にあげました。すると「いいの?!」とひどく感激してくれて、喜びに打ち震えているように見えました。気のせいかもしれませんが、遥々アメリカまでひじきふりかけを持ち込んだ甲斐があったと、こちらもジーンとしてしまいました。

 

講習会の話に辿り着きません。そのことは後日改めて書くとしまして、今日はその周辺の話だけにしておきましょう。

 

ひよことは言え独り立ちした私たち(私はこりすだけど)。明日から100人の人に対して行ったセッションの記録をつけていきます。同時に日米の受講仲間との交換セッションで腕を磨かなくてはなりません。この2週間、自分にまつわる様々なお悩みや症状を次から次に取り上げましたが、重要度が低い積み残しのネタはたくさんあるはずですし、日々生きていればいろんなことがあるわけですから、そういうときに仲間に頼って私という人間存在の「修正」を行ってもらおうと思います。

 

最後に大事なことを書いておきます。


Yoga(体操じゃないよ?)をお教えさせて頂くとき、どんなにミラクルな事象が発現したとしても、それをもってYogaが効くなどという確たる証拠だなんてことは決して言えません。絶対に。

 

腰痛一つとってもそれは非常にパーソナルなものなのであって、あなたの腰痛と近所のおじさんの腰痛は同じ30年ものであったとしても、まるで違うわけです。

 

その一つ一つ異なる、同じ病名に雑に分類されているもの、もしくは自分自身もよくわかることができない内的な悩みに対してあるはずの「その人だからこその理由」に思いを致したいわけです。そのときすべてを明らかにする必要はありません。

 

その人が楽になることが目的なのであって、病気や症状がなくなることだけが重要なんじゃないと、よくよくわかった上で寄り添いたい。

 

人間というのは実に複雑で、愛すべき存在です。

それを単に肉体のみの側面から見たり、社会的役割の一つの側面でだけ見て考えることは、あまりにも雑で乱暴です。症状も悩みも、単純に「悪いもの」と断ずることもできません。それに命にはそもそも伸びゆく力、病や症状や不具合を修正したり直す力が備わっています。生命には必ず、セットで付与されているパワーです。その、絶対に備わっているパワーを削いでいるものはなんなのか?

 

だから見つめたい。なぜ今そうであるのか。それをあなたはどのように感じ、受け止めているのか。あなたのこころの底のほんとうの望みとはなんなのか。

 

あなたという存在に耳を澄ます。それがなによりも大事。


とてもパワフルなツールをゲットして日本に帰るよ。明日朝、サンディエゴを出発します。