蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№ 762 ジャムセッション

10月4日
今日は朝から銀座へ。
おともだち男子(Yoga関係ではない)が、ルルレモンのウェアを見たいと仰るのでお供したのだった。

作務衣がいいなあと思っておられのだが、イケてるおじさんに「作務衣よりルルレモンがよろしかろう」と言われちゃったそうだ。年上なのに超イケてるおじさんに言われてしまったら、ぐうの音も出るまい。男は黙ってルルレモン、ってなもんだろう。

銀座シックスの開店前に近くの喫茶店で待ち合わせてお茶して、おしゃべりして、開店時間が来たので目的地へ乗り込んだ。8月にA子先生と一緒に来たので、1ヶ月半ぶりかな。宣言解除されたので、お客さんも品揃えも増えているとのことだった。秋冬ものもいい感じで出揃っている。人の買い物についてきただけのはずなのに、自分のウェアも欲しくなってしまうではないか!

さて、男子の買い物のお手伝いである。店員さんが声をかけてくれたので、私がしゃしゃり出て「Yoga用パンツとトップスはどれ?(Yoga関係者じゃないのに!)」と尋ね、パンツ数点、Tシャツ数点、パーカー1点を選び出してもらい、「はい、試着してきて」とまるで命令下達である。

着用したところに乗り込んで「それいいね、そりゃないわ!こっちの色も着て」などとうるさく指示をして、最後は「あれとこれで決まりじゃない?よしいっとけ!」という圧を発揮してお買い上げと相成った。

店員さんは、一体私たちのことをいかなる関係性にある男女だと思ったであろうか?
いつも一緒にデザートを食べるともだちなんだろうな、なんて微笑ましいんだろう、と思ったことだろう。ちなみに昨夜は一緒にバニラアイスを食べた。

そして容易に想像できると思いますが、ちゃっかり私も試着して、秋冬用あったかめウェアをゲットしちゃったよ。

 

 

さて、昨日指揮者のコンペティションを見に行って、そのことについて書くわと言っていたのだった。誰がどの視点で聴いて評価するかでまったく違う展開になるってことよね。私は素人の一聴衆であって、技術とか仕事の質とかオケとの関係性とかさっぱりわかんない。でも自分がすごく感動した演奏を聞かせてくれた人が高い評価を受けなかったのは、かなりショックだった。全身になにか強いものを感じさせてくれた演奏だったのに。

私はとてもしあわせなことに、大好きな仲間と楽しいジャムセッションをさせてもらっているんだなとも思った。ここには指揮者はいなくって、目を見て頷いて何かが始まる。私が音程を外しても、意味もなく大きな音を出しちゃったりしても「えええ?そうくる?!」と思うだけで合わせてカタチにしてくれる気がする。学生の時からあれこれと舞台に立つ経験はさせてもらってきたが、誰かと一緒に音楽を作り上げるのはとても楽しいことだから、そんな仕事を一緒にできればいいなと思う。思えば今日のショッピングも、そんなセッションのひとつだったのかもしれないね。

今回のコンペティションで悔しい思いをしたであろう人に、また別の機会が与えられることを心の底から祈っている。