蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№667 旅の効能

葉の匂いざあと浴びつつさきほどの「君って」の続き気になっている  江戸 雪

 

 

 

5月21日
ぶーちーに見送られて品川を出発したところ。次は約半月後にここに帰ってきます。この場所にいないとリアルに会えないぶーちーを含む皆さん、元気でいて下さいね。お許しあれば氣を送ります。テレパシーで許可ください。

東京に滞在しているあいだにお友達二人が旅に出て、なんだか素敵に変身して元の場所に戻ってこられた。ひとりは愛するオタク。そうそう、秋田を目指して燕三条に辿りついたところでJK剣士が帰国したので、その後のことを書いてなかった。ご心配の皆様もおられたことでしょう。ごめんね!

愛車ミッドシップツーシータ(いわゆる軽トラ)での長い旅は、彼のお尻をだいぶ疲れさせたと思う。余談だが「なぜ彼はミッドシップツーシータ(いわゆる軽トラ)」に乗っているの?」という素朴な疑問が都会の読者様から寄せられた。それはアレですよ、愛するオタクはたんぼや畑を所有する兼業農家だからなのよ。ミッドシップツーシータ(いわゆる軽トラ)は農家のマストアイテム。無くてはならないもの。007が上着に手を差し入れたら銃が出てくるように、JK剣士が竹刀を持っていなければ「おにいさん」と声をかけられちゃうただのJKになってしまうように、ミッドシップツーシータ(いわゆる軽トラ)の無い愛するオタクはありえない。二人はセットなの。


さて、オタク旅。燕三条で畳のお部屋に泊まって疲れたお尻を癒した。新潟ではたんぼと豊富な水に目を見張り、新潟県民の皆様は「雪国で我慢強いのか、頭良くて親切です」とのこと。さすが上杉謙信の国。上杉謙信は女性だったという説があるのご存知?興味がある方は「雪花の虎」を読んでね!

山形は特に何のレポートもなく通過(山形出身者のみなさん許して)。そしてちゃんと約束の地・秋田に辿りつきました!! 聖地・田端のヒミツの場所で仕事して、そのあとリーダーたちとご飯食べてたら「泣く子はいねかー!」となまはげの写真が送られてきた。「悪い子はいねがー!」と言われたらドキッとしたかもしれないが、誰かを泣かせても自分が泣くほうじゃないからなまはげの館に鎮座ましまします何人もの(いや、ほんとめっちゃおるよ…)なまはげを平静な心で見ることができた。そしてヒミツの場所でみんなに「見て見て!愛するオタクがなまはげの写真送ってくれたぁ!」と見せて回った。

この旅で避けては通れない!と私が強く主張したのが「永平寺・金沢・なまはげ」だったので感無量である。ありがとう、愛するオタク。私になまはげを見せてくれて。このご恩は松江のカレー屋Spiceでランチターリ全部乗せ、もしくは京橋(注・松江)の珈琲館でアコーディオンサンド(1.5人分のクラブハウスサンドイッチ)でお返しするよ!

秋田で味噌たんぽを食し、翌朝フェリーに乗って24時間の骨休め。勝手に前へ進んでくれるからよかった。そして福井へ。敦賀かな? 兵庫県へ入り城崎温泉で一泊。翌日無事帰宅したらしい。翌日は社内のプレゼン大会のために写真撮影をしたとか。愛するオタクは、その豊満なボディからは想像もつかないフットワークの軽さを持っているのである。素晴らしいよね。この週末、ビジョンクエストを無事コンプリートして一回り大きくなった(いや、腹回りじゃなくて)生オタクに出会えるのが楽しみ。


ところでこの愛するオタクは千家流のお茶なかまなので、昨年から「茶事やろうでー!」と盛り上がり、私は茶事の懐石のために成城石井で(山陰で入手しがたい京都の)白味噌まで買って渡したのに、なんだかんだで春が来てオタクは4キロ重量が増し「もう秋まで茶事はなし」とかいうのである。ええー!なんで?!やるって言ったやん!と反論すると、「太ったし暑いし、袴とかはけん」と言う。オタクデブ化のあおりを受けて今期の茶事中止宣言である。今年11月の炉開きまで我慢か?ああ、今年も単衣や絽の着物は出番なし…着物の着方忘れそうだわ。東京にもってきて着ようかな。だれかデートに誘ってください、着物着ていきます。

 

 

さてもうお一方は南の島へ。ほら、何千年も生き続けてきた大きな杉があるところ。現地からテレパシーを送ってもらった。銀座を歩いているとき、なにかが届いた気がした。写真もいくつか見せて頂き、また、お帰りになったその方はなんだか元気が溢れているように見えたよ。その地の氣って確かにある。きっとすごいところなんだろうな。インドは招かれないと行けないという伝説がYoga仲間のなかで語られている。たぶんこの島も、そのようなところじゃないだろうか。


さて、先日の晩、急にお腹が痛くなってのた打ち回ったということを書いたが、あれ、実は食中毒だったらしい…。軽いやつだったから吐いたりはしなかった。下から下るだけなら勝手に下らせておけばよい。ただ水分摂取を上手に行えばよいだけである。アーユルヴェーダでも「ちゃんと出る分はどんどん出しとけ」と言われ、出ない毒素の方がマズいことを教えてくれている。もしかして皆さんも何かにあたるとか、二日酔いになることがあるかもしれないので生き延びる術を書いておこうかな。

ただの水だとカラダが受け付けないので、糖とクエン酸を含む水分がよい。私はO塚製薬の回しものではないのであの有名なドリンクはここではお勧めしない。はちみつとレモンを混ぜて飲もう。あの晩私ははちみつレモン代わりに岐阜県八百津町内堀醸造りんご酢を飲んでいた。りんごジュースとりんご酢の混合液ですごく飲みやすく、そして超絶美味い。いやホントよ?五反田の東急ストアにも売ってあった。さすが。りんごにはペクチンという食物繊維が含まれているので、これを摂取しようと思ってわざわざ持参していたのだ。

いくら軽かろうと食中毒は食中毒である。その後まだ完全には回復していない。私の愛しい腸内細菌が大多数死んだ気がする… 明日、鍼灸治療を受けたときに叱られちゃいそう。なにゆえかようなことになったのかはとてもじゃないが書きたくない。大人のクセに恥ずかしい。皆様もなにとぞご自愛ください。食中毒ヤバいよ。

 

文章を書いているあいだに名古屋まで来た。家に着くのは4時間後。