蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№664 お礼参り、そしてシャツ問題

そこをなんとかおねがいされてくらくしてひかりをあいしそこでくらした  望月裕二郎

 

 

 

 

5月18日
今日は驚くほどアクティブな1日だった。私にしては相当に珍しい。先月今月とずいぶん長いこと東京に滞在させてもらったが、こんなに動き回ったのは今日が初めてかもしれない。

お昼、日本橋たいめいけんでオムライスを食した。JK剣士が昨年6月にしげにいちゃんに連れて行ってもらったそうで「いちどは食べとけ」と勧められたのだ。伊丹十三お好み?のタンポポオムライスなるものを頂いた。チキンライスのうえにどーん!とりっぱなオムレツが鎮座ましましていて「どうやって切るかわかりますか?」と店員さんに訊ねられたので初心者らしくいいえと答えると、横一文字に切って開いてとのご説明であったが、どう考えてもそれしかないだろうと思ったのは初心者の負け惜しみだろうか。

食後は大手町を目指す、つもりが三井記念美術館に寄ってしまう。どうせどうせ開いているはずがないのに、未練がましく寄ったらやっぱり開いていなかった。ほんとだったら!今は茶箱展をやっているはずで、それをすっごく楽しみにしているのに…。
もっといえば近美や国博の展覧会だって楽しみにしていたのに。連休はそれをはしごして具合が悪くなってもいい!と覚悟を決めていたのに。

数年前のGWに、3つの美術館(根津、新美、サントリー)を回ってすごい絵画のはしごをしたら、脳がヒートアップして最後のサントリー美術館を出たところで吐きそうになった。今年の展覧会ラインナップは私の心を鷲づかみで期待大だったのに(これを見ずに米子に帰れるものか!)。ここで超マジメな国民ならば「仕様がないよ」というところかもしれないが、某師匠の弟子たる私は不良国民なので腹立たしいことこの上ない。

 

さて、閉まっている三井記念美術館を恨めしく通り過ぎマンダリンオリエンタル東京の出店へ入る。生姜とレモンの入ったはちみつを、ある方のプレゼントに購入。この三点セットはAyurvedaの教えによると浄化のためのクスリなので、お疲れのときにペロッと舐めてもらえると免疫力も上っていいだろうと思って。そしてビール並みにお高い炭酸水を飲みながら、三重県のアンテナショップ「三重テラス」を眺めて屋外のソファでぼんやり佇んでみた。

幸い雨も降らなかったので、予定通り徒歩で大手町をめざす。日本銀行の前を通り、猛烈に空気の悪い高架下をくぐった。次なる目的地は将門の首塚。昨年11月にお詣りに来たら改修工事が始まっていて、首塚はパネルで覆われて仮宮が安置されていた。

ここに初めて詣でたのは昨年の6月。その時はしげにいちゃんとJK剣士と三人で詣でたのだが、私がしげにいちゃんと東京を歩いたのはそれが最後になった。はじめてきたというしげにいちゃんも「ここはすごいな」と言っていたっけな。
昨年の3月から5月は上京もできず、私はどうしても、なにがなんでも6月に東京に行きたいと思ったことを思い出す。そのときなんだか「ここに来い」と呼ばれたような気がしたので、まったくの初めてだったのだけれど来てみたのだった。気のせいだろうと笑って頂いて構わないが、それ以降も毎月「ここに来い」と呼ばれているようで、11月まで毎月詣でたように思う。11月は大事な方のご加護をお願いしたい気持ちもあり(お願いごとなどほんとはしないものだけれども、どうしても)仮宮に手を合わせ、別日に神田神社に詣でた。そのとき心に留めていた方もご無事に物事を済まされたので、改修工事が終わったら御礼に上がりたいとずっと思ってきた。

今回は近くの横断歩道を渡る前からなにかしらの氣をビンビンと感じるように思い、とても驚いた。なぜなのかはわからない。新しくなった塚はちょっと凄かった。今日カラダで感じたことをここに書くことはしないけれど、気になる方は直接聞いてもらえれば。そしてできればぜひご自身でも足を運ばれて欲しい。私が言わんとしていることがきっとご理解できると思う。久々に手を合わせ御礼申し上げられてよかった。来月もたぶんまた訪れるだろう。


さて、その後意を決して、この面倒くさがりの私が表参道まで足を伸ばした。ある方へのプレゼントを手配し、お気に入りの靴の試し履きをした(山陰にはこのブランドの専門店がないんだもん!)。一番気になっていた靴はサイズが店頭になかった。4足試したかったのに2足しか履けず仕舞い。2足のうちいずれかを購入したかどうかはナイショ。

その後、秘密の場所に潜むJK剣士とおやつを食べながら話をした。「サイズがなくて取り寄せで、1週間かかるって言われてさあ」と話すと、「ママはジェームズ・ボンドみたいな紳士とお付き合いをするといいんだよ」とアドバイスを受けた。なぜ?!

MI6の諜報部員ジェームズ・ボンド、コードネーム007は素肌にシャツを着る色気だらけのイイオトコである。女性にプレゼントをするときにはサイズを聞かず、「君のサイズを眼で計ったのさ」と云ってジャストサイズをプレゼントしてくれるそうである。しかもMI6の経費で。なのでママも素敵な紳士に靴をプレゼントしてもらいなさいというワケであるが…全然イミがわかんない。わが娘に素敵な紳士を探せと言われるとは思わへんかったね。しかしそういうプレゼントをしてもらった暁には、私からも「あなたのサイズを眼で計ったのよ」と言ってスーツをプレゼントせねばならぬそうである。それは大変だ!我が眼力を磨くところから始めねばだよ。


ところで今日は最後に「素肌にシャツ問題」について書いておきたい。〇衛隊では制服は官給品で、ダッサイシャツも一緒に支給されてワイシャツの下に着ろという指導がなされる。丸首もしくはU首。これさ、最高にカッコ悪いよね。先日某所で若い男子の胸元から丸首シャツが覗いているのを見てしまい(だってボタンが開いてたんだもん)、「ちょ…それって」と萎えた。ないわ、それないわ。〇衛隊みたいにご指導されて叱られるんじゃなかったら、ゼッタイないわ。

なので全国の素敵な紳士、及び紳士になりたいイケてる男子の皆様、シャツは素肌に直接着てください。007の映画をよく見て、エロい魅力あふれる紳士についてのイメージをたたき込んで下さい。JK剣士によると「そういう目的ならば『カジノロワイヤル』を見ておきなさい」ということだそうです。


ところでさっき、急にお腹が痛くなってのた打ち回った。たまたま部屋にJK剣士が来てくれていたので心強かったが、お腹痛いときにひとりだと凹む。具合が悪いときには誰かにそばにいて欲しいし、そばにいてあげたい。すごくそう思う。