蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

№652 サボる、という安全装置

さみだれはあしたさみどりひるはしろゆふべうするり夜のふけて金  松平盟子

 

 

5月5日

こどもの日だなあ。JK剣士からは何日も音沙汰がない。元気にしているんだろう。今日も昨日に引き続き長女ぶーちーに会う。ランチでもと思ったがお休みの店も多いので探すのが面倒。客室にきてもらうことにした。しかし本日は清掃日なのでどこかに一時退避せねばならない。



今日は午後から秘境田端へ向かう。この1年、会う人会う人に秘境田端の自慢話?をし続けてきた。ハッキリ言って私などがエラそうに自慢するのはまるでお門違いなのであるが、部外者の私が語らないと知る人ぞ知る関係者だけのヒミツのまま終わってしまう気がして、CAFFE VITAと同じく勝手にエイギョウブチョー気分で語りまくっている。あ、VITAは公認でした。名刺作らなきゃ。この場所も門脇師匠のコーヒーと同じくハナシを盛っても盛っても盛り切れない。というか、なにぶん素人であるため深く理解していないから伝えきれない。くっそう、モヤモヤするなあ!

ということで、本日も秘境田端の見学ツアーである。“無”関係者でありながら見学に同席し、エラそうにドヤ顔して、いえ神妙な顔をしてしずしずと人のあとについていく。先だってマスターもっちがこちらを見学なさったとき、これまで知らなかった事実をはじめて知ってしまい、エイギョウブチョーのふりをしている自分が一番ショックを受けた。今日ももしかするとそんな感じで新たなことを知り、新たな衝撃を受けてしまうかもしれない。

いやしかし、人生は毎日が刺激的。何歳になっても生きてて飽きない。今後も楽しみ。ちょっと、いや、だいぶワクワクする。

 

 

さて今日はJさんとマスターマリコが遠隔でやり取り(ヒーリング)を行うと伺っている。そのことについてのご話をお伺いするのも楽しみ。Jさんの不調の原因に思いを致すに、人の成長発達はゆっくりでなければ、いう言葉が身に染みるように思った。

Yoga実践をはじめとしてなにごとかにとりくむとき、順調にそのことに邁進できないことで自分を責める人は多い。「三日坊主で…」と言い訳なさる場面に数限りなく居合わせてきたが、三日坊主も10回繰り返せば既にひと月分である。そうやって人はよちよちと実践を積み重ねていくのであって、なんにも恥ずかしいことはない。

だっていつも思うんだけどさ、茶歴ん十年とかいいつつも実際稽古した回数ってなんぼよ?茶会に居合わせた回数や時間をトータルしてもたいしたことにはならんのに、まあエラそうに「何年になります、おほほほ」って言ってる。なので毎日毎日実践をマジメにできなくっても恥ずかしくなんてないのである。「やりたい、やろう。やるぞ、いやしかし、ああ…」と思いながらサボりつつ葛藤しつつ、実践は積み重ねられていくのだ。

 

そしてサボることには、実は自分を守る効果がある。
もし環境を先に完全に変えてしまったら、良くも悪くも逃げ場がなくていろいろ大変なことが起こる。それは悪く言えばストレス性疾患で、よく言えば好転反応である。

かつて某国営企業でセンセイをやったとき、GWの連休が明けた頃から学生たちが不調を訴えるようになったことを思い出す。腰痛、腹痛、ケガ、風邪、仲間同士の諍い…バリエーションは多彩なようで根っこは単純である。

4月あたまにやってきて、4月末には連休でいったん帰省できるからそれを励みになんとなくやり抜ける。教育訓練もまだまだお試し感があってやることもイージーだったのが、休みが明けても逃げずに無事帰ってきた学生たちをよしよしと受け入れてからのち、だんだんと過酷な訓練と精神的負荷を課していく。5月半ばで7月の卒業なんて永遠みたいに先に思え、そもそも7月末までの間にいったい何をさせられるかが闇のなか。説明されたとしてもちんぷんかんぷんで心身は混乱する。ここに慰めてくれるお母さんはいない上、お姉さんのような班長は鬼より怖い(私じゃないよ)。

 

そうしていったん沼の底に沈めるようにして、身も心も生まれ変わらせるのが環境変化のちからだと思う。なんども言いますが良い方の変化もあります。例えば今のJK剣士。今、マスターマリコの下で心は解放されているだろう。でも帰ってきたらある意味地獄。いったいここはどげなことになっとるわけ?!と、これまでずっと当たり前に生きてきた場所がすっかり変質して見えるだろう。

 

だから環境変化をさせずに実践で変化を一つずつ引き寄せるのは、大変なように見えて安全だともいえる。「やりたくないなー」という心の底に在るものをじっと見つめながら、わたしという存在が全体として変化に対応するのを時間をかけて待つのは、とても大事なこと。

 

ということでね、自らどこにも行かずに環境変化を自分の身に起こしちゃったJさん、ほんとにすごいよ。ほんとにお疲れさまです。じっくり心身を癒してね。また靈氣やろうね。