蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

№611 つらいことの価値

やむをえず私は春の質問としてみずうみへ素足をひたす  笹井宏之

 



3月24日
今日は亡きおにいちゃんの5回目の月命日だった。まだ5カ月しか経ってないんだと思うとほんとに驚いてしまう。すごく長い時間が経ったようなのに。

JK剣士の渡航準備でハハはほとんど介入しないようにして見守っているのだが、こんなときおにいちゃんがいたら強い味方となってアレコレとお世話を焼いてくれたのだろうと思う。今日は二人でそんな話をした。「あー、しげにいちゃんがいたらなー」というワードはしょっちゅう三人の口から出てくる。しかししげにいちゃんは今やカラダという軛を超越した偉大な存在であるので、海外旅行保険よりもずっと心強く安心である。

 

 

先日都会の知人がとうとう禁断の白バラ牛乳に手を出してしまったらしい。もう後戻りはできない。木次乳業の牛乳も飲んで欲しいな。あれ以外の飲みたくなくなるし、これなら牛乳もアリだなって思える。
牛乳といえば明治か森永だったとおっしゃるそのお言葉を伺ったとき、明治か森永は牛乳じゃなくてチョコレートなんじゃないかと思った。なーんにもない山陰だが素材はどれもこれもピカイチ。なんといまや全国のセブンで白バラ牛乳が入手できるってほんとなの?!大山乳業さん、がんばってるんだなあ。それともダジャレ知事のお蔭かなあ。


ダジャレって言えばJK剣士。巣鴨の安い宿の話をしていたら、「そこはヤバいよ。鴨が屋根に巣をつくっているかもしれない」とか言ってくる。自分の国語力が恥ずかしくなんない?完全に滑ってるよ。あと、冷凍庫で眠っているすごく立派な栗をどうしようかと悩んでいると「嫌いな人に『これでもクリえ!』っていって投げつけたらいい」と言うので、それにも言葉を失ってしまったではないか。わざわざこんなことをここに書く自分も恥ずかしい。素面じゃ聞いてらんないからだれかビール持ってきて。でもY用さんやA木さんは喜んでくれるような気がするからあえて書いてみた。

 

 

昨夜のオンラインレッスン(グループ)でショックなことがあって、センセイは落ち込んでいる。ある方が、股関節と膝の痛みがよくならない、筋トレしてるのにと仰る。もう何年もこのクラスには参加して下さっている方。なんだかヘンだぞと思ったので、以前やっておられた朝晩のヨーガはやっていないのかと問うたら「やっている、リラクゼーションとして」と仰る。

一応ヨーガ実習を毎日やっているのに痛みが軽減せず、筋力が適切に増していかないのには考えられるいくつかの要因がある。

そのまえにえーっと、Yogaで筋力は上がるし、眠れるようになり痛みは軽減します。わかっていてくれますよね?ただしそのように指導すれば、という注意書きがつきます。

推察するに、

1.Pranayama(調気法)の要素が抜けている
2.適切な負荷がかかってていない(アイソメトリックでなく、ただのストレッチになっている)
3.雑念から離れていない(集中できていない)=項目1と関連する
4.緊張と弛緩の意識化ができていない=項目1、2,3と関連する

というところだろう。

効果がもたらされないのであれば指導者として重大な責任があるので、いったいどんな筋トレしているの?とお聴きすると、

「最近カーブスに行ってるから、そこで教わったやつ」

という重大発言があった。
がーん…

センセイもう立ち直れない。今日はここでお仕舞にしたい。
でも救われたのは、そのあとお話下さったK山さんが「昨日は(ハムを作ってる)現場の応援に出て、疲れから足に痛みが出ましたが、簡単な実習をやったら無くなりました。快調です。」とフォローしてくれたこと。

K山さんは二度の手術を経験された重い腰痛もちだった方で、深い絶望(とかいうと大げさだが、ご本人にとってはホントのこと)を抱いた状態で出会わせて頂いた。さんざんいろんなことをやってきて、よくならなくていいかげんくさくさしておられたので真正面からどーん!とYogaに騙されてくれたと思う。あまりにも腰が痛すぎて当初サボってばかりだったK山さんの腰痛はまず半年ほどで軽快し、いまはまったくない。


さとちゃんもそうだし、K山さんもおなじ。一番最近だとリーダーもそうだけど、さんざん苦しんだ方のものごとへの向き合いかたってすごい、といつも尊敬の念を抱かされる。

Yogaでは「不幸か病気しか人間を変えられないんだよね」と言い切っており、それゆえに「だから不幸も病気も悪いだけのことはないんだって」と諭す。確かに。

出典は失念してしまったが、ある聖典に、神様二人が人間のふりして旅をする話がある。お金持ちのお家で牛乳を乞うたら想像通りだと思うが冷たく断られた。これも想像通りだと思うけど、そのあと貧乏そうなおうちで同じことを頼んだら、やせっぽちの牛から絞った乳を快くごちそうしてくれた。

そのあとの神様の発言。
「お金持ちはもっとお金持ちになーれ。貧乏なおじいさんはもっと貧乏になーれ。」

ななななんてこといいますの?!と思ったでしょ?
私も前は思ったよ。賢い人はもう答えがわかってると思うけど、富むことで心が貧しくなる者はどんどん富んで滅びるがよいし、貧しくとも心豊かなものはますますその心が豊かになるようにっていうことですよね。

別にYogaが財を否定しているわけじゃないから、そこんとこ勘違いしないようにってお師匠様がいつも言ってる。ガッポリ稼いで素敵なアシュラムを寄進したり、ひとを助けている人もたくさんいるからね。自分のことばっかり考えるのがマズイということ。

だってほら、わたしのなか(心臓のなか)には、あなたがいてくれるのだから。

だから私もその方の痛みがよくなりますように、カーブスがもっと栄えますようにってお祈りすることにする。