蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№800 むくろおかをなせり

3月22日 @日本某所

 

常に意味のない話題を臆面もなくふりまきつつ、本日記念すべき800回という大台に乗ることができた。

いつも読んで下さっている寛大な皆様と、Blogをお書き、と背を押してくださったお師匠さま方、そしてここまで私を支えてくださったたくさんの方々に、改めて御礼申し上げます。ありがとうございます。これからも楽しんで書きます。


だからっておめでたいネタではなくてですね、今日は、今ハマっていることについて書きます。

こりすは幼少時から筋金入りの安野光雅ファン。
今と変わらず愛くるしい幼こりすだった幼少時に読んだ(見た?)、シンデレラの絵本の挿画が安野さんによるものだった。

独特のあの感じが小さなハートを鷲掴み。某国営企業からお給料をもらえるようになってから、少しずつ安野作品を揃えていった。その中に、実に豪華な「繪本平家物語」(布張り装丁だよ!)があり、それを求めたことがこの物語にちゃんと向き合った初めである。教科書で出会った敦盛のことなど、それまで綺麗さっぱり忘れていた。

そのずっと後、古川日出男の現代語訳に出会ってまたまた「やっぱり面白い!」と改めて思ったのだが、平家一門にたくさんいる〇盛

=清盛、重盛、宗盛、知盛、維盛、資盛 以下略
(ああ、頭がクラクラしてきた...)

の、「重盛以外」の人々にいまいち感情移入できず甚だ困った。えーっと、あれは何盛だったっけか?てな具合である。

 

 

ところがこの度!
長女ぶーちーのお蔭で「アニメ平家物語」なるものの存在を知り、この「何盛だっけ?問題」に大変容が起きたのである。

そりゃあもう大変な数の登場人物がおり、膨大な量のエピソードがあるわけだが、このアニメが至極上手に情報を刈り込んでわかりやすく見せてくれていて、きっと必ず「もっと知りたい・読みたい・原文で琵琶の音と共に聴きたい」という人(特に若い人)を増産するパワーがあると信じる名アニメである。

一回見ただけでは言葉などもよくわからないと思いますので、通しで2回は見て頂きたい。2回目を見るときには現代語訳が手元にあるとなおよろし。

 

 


悪行はいつか必ずや暴かれるであろう!
と単純に言い切っちゃうほど私は純朴な人間ではないが、身口意にわたって非暴力を貫くことは絶対的に大事だと思うわけです。

奢れるものは久しからず、盛者必衰の理は顕れるもの、と平家物語は語る。
今どこかで、「自分は正しい」というあり得ん正義感をふりかざし人を傷つけ恥じない誰かの悪行に、苦しくつらい思いをしている人たち。自他の区別をせぬ尊き絶対者の力を疑わず、希望を失わずにいてほしい。どうか。

 


ちなみに本日のタイトルは、倶利伽羅峠の戦いに惨敗した平家の有り様を語る言葉。
もうこの言葉とその節回しが、どうにも耳から離れぬ。

はっきり書くとどうにもやり切れぬので仮名でボカしてはみたが、この戦いのあと海を流離し一族諸共滅していく悲哀がこの言葉に詰まっていると感じた。

エピソード8「都落ち」11:40〜。
ほんとみなさん、アニメ見てね。

 

 

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