蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№804 サヨナライツカで号泣

4月2日

最近よく映画を見ている。

JK剣士と映画視聴三昧だった年末年始もそうだが、あんまり見過ぎるとなにを見たのか印象が薄まっていく。その中でも強烈な印象を残すものが、人に勧めてもいいかなっていう映画になるんだろう。

 

で、今になってパンデミック映画を二つ見た。みなさんきっと知ってる「コンテイジョン」「アウトブレイク」である。これまで見たものの中で私的に最高峰なのは、ジョセ・サラマーゴの小説「白の闇」を映画化した「ブラインドネス」だな。

 

で、感想。うわ!デジャブ!って感じでした。
これをイメージしてなされてる対策があるのではないですか?って感じでした。人間、一度見たものは脳内のどこかにインプットされて出番を待っているらしいではありませんか。だから「あ!こうしよう!」と思ったベースに映画があっても不思議じゃないよね。正直そう思った。

 

うわ!デジャブ!、からの連想で(ここからもうパンデミック映画の話じゃないから)、小説にめちゃハマって、予告編見ただけなのに見たつもりになっていた映画を、この度初めて見た。あれ?見たことあるはずなのに覚えてない、と思ったのであるが、単に見てないだけだった。

 

時はベトナム戦争終結した頃。バンコク支社で働き、この支社を東南アジア支社に格上げしようと頑張る日本の某航空会社社員が主人公。将来の夢は社長らしい。ビッグじゃないか!

 

有能でイケメン(西島秀俊が演じる)、誰もが認める「好青年」。このワードがニックネームになっちゃうほどの好青年っぷりなのであるが、実のところこれは演技である。演技なので、嫌味なほど好青年っぷりが行き届いているのである。戦略的好青年というわけですね。

ゆくゆく社長になりたい好青年にとっては妻が重要である。良家のお嬢様との結婚が決まっており、バンコクで暮らす彼の元に毎晩20時に電話がかかってきて、好青年的会話を交わす。

 

とーころがどっこい!!

バンコクに、そりゃもうすごいイイ女がおったわけです。

この、みんなが振り返るいい女にロックオンされた。

映画なんだからこちらも演技と思いつつ、いやこの人(女優さん。あえて誰かは明かすまい)いつもこんな感じかも?と胸が震える小悪魔的可愛さ、しかも綺麗で色っぽい。いや、それを通り越してエロい。トトちゃんの小さなハートもバクバク。これで惚れなきゃ男じゃないよ!

彼女の初めての登場シーンやバンコク市内をデートするシーン、何度も繰り返し見ちゃった。二人ともすごくハッピーなのが伝わってくる(その時は)。イイなあ、トトちゃんもバンコクでデートしてみたい〜。

 

でも結末は哀しいよ。

感想を一言。「主人公よ、おまえはバカか!」
お断りしておきますが、これはあくまでもこりすの主観であります。

ネタバレで申し訳ないが、オヤジになったかつての好青年に対し長男が「親父はなんでそんなにカッコ悪いんだよ!」と言っちゃうシーンがある。

息子よ、よう言うた!!
まさにそれ。

しかしあの西島秀俊を、ここまでダッサイオヤジにして見せてくれた監督もえらい。「ほんとのしあわせっていったいなんなんやろか...」という気持ちにさせられるパワーは、この”西島秀俊ダッサイオヤジ化”効果により、小説より上回っている。

 

社長になる夢は叶ったが、人生それだけでよかったのだろうか?

見る方によって多様な解釈と感想があろうと思います。こりす的ピュアなハートをお持ちのかわいいあなた、一度見てちょうだい。
今ならAmazon Primeで見れます。

「サヨナライツカ」



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