買ってしまった…
「蛮行のヨーロッパ」
待てば少し安くなるかな~?と思っていたが、「絶版になって更に高値になり手が出せない」という状況になりそうな雰囲気が漂ってきたので、慌てて購入した。
601頁の大著ですよ! 持ち運びが大変。しばらく出張がなくて良かった。
サ―シャ・バッチャーニ「月下の犯罪」読了。
レヒニッツの虐殺に関しては言及が曖昧で(親族のためにぼかしたのだろうが)、消化不良の感がある。あとがきに紹介されていた、エルフリーデ・イェリネク「光のない。」を読んでみようと思ったが、これも絶版で値が上がっている…。
さて、本日、積読の山に加わった本たち。
今回は、人の心の「泥」に対する思いを深めてくれる、と思って選んだラインナップ。
ロバート・J・リフトン「ヒロシマを生き抜く」
津田敏秀「医学者は公害事件で何をしてきたのか」
アマルティア・セン「貧困と飢饉」
田中信尚「大逆事件」
宮迫道夫「ハンセン病 重監房の記録」
心ってどんなもの?という問いに、ヴィヴェーカナンダ大師が分かりやすい例えを示してくれている。
落ち着きのない猿がいて、ただでさえ落ち着きがないのに、更に酒を呑んで酔っ払った。そこへ蠍がやってきて、猿の尻を刺した。痛みで暴れまわってどうしようもない。
とまあ、人の心はこんな救いがたい様子をしているという。
どこぞにいる、芸が出来て清潔な品のあるおさるさんのように、心を躾けておかねば、うっかりと人を害してしまうかもしれない。
よくよく気を付けよう。
ああ、こんな風に心の奴隷になってしまいたくない、と思うためにも、読書は大事だと思っている。
月下の犯罪 一九四五年三月、レヒニッツで起きたユダヤ人虐殺、そして或るハンガリー貴族の秘史 (講談社選書メチエ)
- 作者: サーシャバッチャーニ,Sacha Batthyany,伊東信宏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/08/10
- メディア: 単行本
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