蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№810 噛むことと呼吸?!

引き続き「BREATH 呼吸の科学」を読んでいるわけですが、伝統的なYogaの世界で教えられてやってきたことの、新たな意味を改めて知ってビビってばかりです。

 

しっかり噛め!

ということはよく耳にしながら生きてきましたが、それがなにゆえそんなに重大なのかは誰も教えてくれなかったですね。

このことについてしっかりお話しする前にひとつ質問があります。
あなたの舌(ベロ、もしくはタン)は、お口の中でどういうポジションにいますか?

は?

と思ったでしょ? 意味わからなかったですよね。

では問いを変えます。あなたの舌は、上顎にくっついてますか?それとも口の中でだらんと下に横たわってますか?

今度は、え?と思いましたね。ふふふ、私は心が読めるのですよ。
そんなこと、これまでまーったく考えたことなかったでしょう。

うちの子(生徒さんたち)はこのことを日々うるさく言われています。言われてない時は忘れてるカモですが、「舌」と聞いた途端に「おーーーっといけねえ!」と思い出して正しいポジションに戻せると思います。たぶんね、先生信じてる。

 

噛まないことも、舌がだら〜んと口の中でサボっていることも同じ問題に直結なのです。
それは噛む力が低下するために、顔の骨が劣化・老化し、結果的に顔の奥にある空洞(副鼻腔)が狭くなっていくことにつながります。

 

呼吸が始まるいちばん最初の場所、顔の奥(副鼻腔)が拡がることで、呼吸が変容します。呼吸が変われば自律神経が調う、その先にあるのはホルモンバランスの調和、そして免疫力向上。治癒、改善、若返りです。そして呼吸の質は、吸ったり出したりという単純な動作のみで改善することはできないのです。

 

歯列矯正などもこの問題に大きな影響を与えてます。私は今日、我が人生の謎について深くガッテンしたのです! JK戦士がお腹にいるとき、生まれて初めて副鼻腔炎という病態に直面、その後何年もの間非常に苦しめられたのですが、この症状が発現する1年ほど前から歯列矯正を始めて数本の歯を抜いているのです(現在は、この点に配慮した矯正治療をやってくれる先生もちゃんといるそうです)。

 

歯を抜く=口の中狭くなる=顔小さくなる=副鼻腔狭くなる=膿が溜まる=細菌が繁殖=炎症が起こる=呼吸の質下がる=免疫力落ちる、というロジック。

 

顎がちっちゃいとか小顔って、なんだか良さそうだと思ってるのは先進国の人の錯覚だった! 進化的にはこれはまさに退化、このせいで様々なトラブルが頻発しているのだそうです。信じられないくらい、いろんな病気に繋がっているのです。

 

でも今更どうしたらいいんじゃい?!と思いますよね。
あるのです、解決策が!

 

1、奥歯は「時々」噛み締める(意識的に。この点に関してはガムを噛むのもいいらしいですが、添加物を摂りたくないので断固却下。)

2、しっかり噛むものを食べる(イカとかさ)

3、舌は上顎につける(上顎を下で押し上げる。この時、歯は合わさりません)

 

舌は筋肉の塊です。焼き肉がお好きなor仙台出身あなたならよくご存知ね。舌を「筋肉」としてしっかり使うと、口元がキュキュッ!と引き締まってきます。顔のたるみも軽減します(マジです)。二重顎が引き締まり、輪郭はスッキリするでしょう。モテてしまったらすみません、責任は取れません。

 

お顔の骨量も増えますので、絶大なアンチエイジング効果があります。普通は骨量って減るだけ・弛むだけだからね。逆行だからアンチエイジングだもんね。

 

口蓋が押し上げられることで、顔の奥の空洞は次第に容量を増していきます。このことが呼吸の質を桁違いに上げてくれます。感染症や花粉症の軽減も期待できます。ざっくりいうと風通しが良くなるわけです。

 

そういえば、某生徒さんがかつてストレスでめっちゃ歯を食いしばってて、奥歯はヒビが入ったらしいけど年齢よりうんと若くみられてる。Yogaを始めてから食いしばりもなくなったけど、今後はアンチエイジング的意識的噛み締め&舌トレで、年齢不詳の若さを保ち引き続きみんなを驚愕させ続けて頂きたい。見た目と中身ってイコールですからね。イカ好きだって言ってたから、きっと大丈夫だ。

 

舌は上顎に! 忘れないでねー
ではまた明日。