蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№764 酔っぱらいの真理

10月7日

昨夜某所でお酒を飲んだ。いろんな某所でお酒を飲むのはいつものことだが、昨日は久々にバーに行ったのだった。

最近、米子滞在期間が短く、向こうにいるあいだに夜のレッスンやらセッションやらをしこたまぶっ込んでしまうので、21時以降にレッスンが終わったあとにバーMarujinに行く元気が出ない。なので実に久々のバーでの飲酒だった。

初めてのバーではマンハッタンを飲む、というのはしげにいちゃんが言っていたことだが、その前に多少の日本酒を嗜んでいたからかそれとも元来アホだからか、バーカウンターに座った瞬間に「えーっと、初めてのバーでは何飲むのがいいんだったっけ?」と思考完全停止になって、そこにふわ~っと浮かんできたのは、

カクテル〜マティーニ〜007
〜「ボンド。ジェームズ・ボンド」(注・自己紹介です)
〜「マティーニ。ノットステアで」(注・キメ台詞です)

という連想であった。なのでオーダーはマティーニで決まりである。

行きつけのMarujinで飲むマティーニは「キッツ~!」という大人な味わいで、キリッと気分が引き締まる。正確に言えば、気分だけが引き締まるというべきであろう。気分以外のすべては体内のアルコール濃度の高まりと共にぐずぐずになっていくからね。あはは。

昨夜私がどこのバーに行っていたかは、今度Marujinのマスターには打ち明けちゃおうと思う。開店記念だったとかでグッズまでもらったので、それをマスターにプレゼントしよう。でもここでは内緒にしておくね。有名なところなんだって。

なんだか飲みやすいマティーニで、いつもと違ってするーっと飲めた。そしたらね、バーテンダーのおじさまに「当店は初めてですか?」と尋ねられた。「私は初めてです」と答えると、「では初めての来店の記念に、余分に作ってしまったからこれをサービスでどうぞ」と2杯めをサービスしてくださったわけよ。たまごの黄身が使われているという、甘めの飲みやすいカクテルだったね。

マティーニをカーッと飲んで、2杯めのそれをぐいーっと飲んで、20時がきたから帰った。
ホテルの玄関にちゃんとついたのは覚えている。次、気づいたら1時だった。頭の中でわんわん音がする。そんなに飲んだっけ?!と思いながら、乳酸菌生成エキスを飲んでまた寝た。

朝になってもう一つ思い出した。帰り道で、自分は全然酔っていないと主張し、もういっぱい飲みたいよう!と騒いだことである。人間、「自分は酔ってません」という時は間違いなく酔っているものである。これはもう酔っ払いの法則であり、覆せない真理であります。

無事帰って来れてよかった。一緒にバーに行った人は、何か私にひどいことをされなかっただろうか?ちょっと怖いから、ほとぼりが冷めるまで聞かないでおこうっと。えへへ。