朝がくるまえにあなたの窓という窓をみがいて帰りますから 笹井宏之
7月10日
今日は広尾のカフェへ。ヨーグルトがご自慢だそうだ。でもヨーグルトはサイドメニューのようで、それを真正面からドーン!と受け止め難い空気を感じ、やむなくスープランチを頂戴した。おいしかったけれど、門脇珈琲のようにウリをそのまま「これでもかあ!」というほど味わいたかった。何しろ門脇師匠のところでは、コーヒーを3杯も頂きそれが当たり前の空気感だから。
ウリを売るっていうのは簡単なようでいて難しいらしい。でも色気は素敵な紳士とデートするときだけ発揮すればよくて、それ以外の余分な色気は事故の元だ。だから他のことは全然何もできないような涼しい顔をしていればいいんじゃないかな。小器用に生きれば自分を傷つけることになる。そんな気がする。
JK剣士は警報解除になってようやく登校したらしい。JK剣士ひとり、猫二匹で豪雨の中留守番するのは本当に心細かったと思う。一緒にいたら温かい美味しいものをたんと食べさせて、BBC版「シャーロックホームズ」を見て、猫も一緒に丸くなって眠ったのに。家庭というのはしっかりしたものに見えて案外脆弱なものだ(少なくとも私にとっては)。確かなのは一人一人の掌のぬくみ。明日帰るから、JK剣士をしっかりハグしたい。
ちなみに今日は長女と一緒に五反田の萬龍軒に行った。東京でのお父さんがわりの人と一緒に。食事の後オンラインレッスンが入っていたのに、紹興酒をたくさん頂いてしまった。体操のセッションを飲酒後にやってしまったのは生まれて初めてで、具合が悪くなったりはしなかったが終了後に顔色が真っ青になっていた。血圧などの関係だろうか。やっぱり昔からいけないと言われていることはやったらいけないんだな。これも人体実験で、経験。
ここでもカミナリが光り、強い雨が降り出した。
雨は嫌いじゃない。でもカミナリが鳴るときは、あたたかいいきものがそばにいてくれたらと思う。