蓮は泥中より発す

心身一如に生きるヨーガ教師の日記

No.714 せめて口惜しいと

顔をあらふときに気づきぬ吾のなかに無数の銀河散らばることを   筒井宏之

 

 

 

7月8日

PCが新しくなったので、これまで面倒でやっていなかったファイルの整理をしてみた。

最後は案の定写真を見たりしてなんの仕事にもならないのだが、子供たちが小学生の時に上京した折のスナップなどを見て「おお!」とか「へえ」とか一人で騒いでいた。

そしてまた、JK剣士がまだJKじゃなかった時の公式戦の動画を見てしまった。
ジュラシックパークに登場する生き物のように気勢が漲っている雄叫びを聴くと、私はいつもぐっと胸が詰まって涙が出そうになる。

今年の11月に新人戦があるそうなので、それがたぶんJKとして最初で最後の公式戦になるんだろうな。JK剣士としての勇姿を見たかったな。どんなにボヤいても詮ないことではあるけれども、7歳からの弛みない彼女の取り組みに、本当だったらあるはずだった花道が与えられなかったのは口惜しい。そしてこんなことに「悔しい~」と言ってやれるのも母だけだと思うので、盛大文句言ったろうと思う。

 

7月9日

今朝ホテルのまわりをふらふら歩いてみた。1階レストランの周辺などには緑がいっぱいで、何が植えてあるんだろうと観察してみた。正直言ってこういうところに植えられている西洋風の木のことはよくわからないのだが、流儀花のお稽古を始めた頃なんて植栽どころか花の名前もわからないし興味もないし、それで茶室でお花を拝見して「うーん」と唸っていたことを思うと興味を持てるだけでも進化したなと我ながら感心した。

その時実は人を待っていたのだが、すずめが二羽で遊ぶ様子を眺めたり木を観察したりしている間にどうやら虫に刺されたようである。先程入浴しようとして気づいたのだが、顔も含めて5箇所も刺されている。いい大人のくせに甚だ恥ずかしい。都会の虫は山陰の虫と違って自己主張をしないらしい。山陰の蚊は「ここにきたぞ、刺すぞ刺すぞ」と音で知らせてくれるので非常に紳士的で親切であることがわかった。

 

 

ふだんあまり私と接触がない人は、私のバーン!とした強い性質をご覧になって、それに対していろんなことを思っておられるようだ。今日は長女とランチをしたのだが、この娘は三つの稽古ごとでの姉妹弟子でもあるので、同じ師匠の薫陶を受けた者として繊細な話題を共有できるように思う。茶や花に向き合うシーンでは最大限の繊細さを発揮して生きていると思うし、もうこのとりくみも長いのでそれは生活に浸透していて付け焼き刃ではない稽古をしていると思っている。そうでなければ稽古場で普段の生活が透けて見えて恥ずかしいから。稽古は稽古場だけでするものでないことくらい流石にもうわかっている。そういうライフスタイルが私の調和をもたらしてくれていると思った。

いよいよ茶でもお教えしたい気分である。そうか、こいつはこんな側面があるのかと、びっくりする人があるかも知れない。