蓮は泥中より発す

अद्वैत :非二元に還るプロセスの記録

№592 静岡の理学療法士さん

 

3月6日
新幹線が名古屋を出たところ。今は静岡に向かっている。
これからO先生と合流し、はじめてお目にかかる方とセッション。

昨日は洋平ゼミ関西合宿だった。関西メンバーズを代表するA木さんの素晴らしさが遺憾なく発揮され、22時に「かみさんがまっとるから」とウソかホントかわからない言い訳を残して去っていったとき、なんだか急にションボリしちゃったな。やはり毎日古墳をめぐりコーフンしつつホラ貝を吹き、修験の道でシッディ(超能力)を手に入れんと努力している男はハンパなかったわ。

東のもっち、西のA木という二人の偉大な才能が確認され、自分のダジャレとボケツッコミのライン発達の低さに衝撃を覚えた合宿だった。「今ツッコむとこやろ!」と厳しい指導を受け、「こんなん常識や」とダメ出しをされたときには自分の未熟さに思わず泣きそうになってしまった。ボケツッコミの虎の穴があったら入塾して修行をしなくてはならないのではないか。そうすることで私という至極マジメで小心な人間にもダイナミクスが生じ、自分というものの世界の多様性が増すかもしれない。


今回の合宿のキーワードは現在流行中の「鬼滅の刃」。そこから話題を膨らませてマインドフルネスやシャドウについて対話を行い、私も最後にAsanaを用いて心身を鎮める実習指導を行った。
大変申し訳ないことに私はこの「鬼滅の刃」にほとんどと言っていいほど触れていないため、「全集中の呼吸」という非常に重要らしいワードのことも理解していないのだが、ここまでの皆様の対話や提示された資料を拝見しながら「きっとこのようなものであろう」と天からビビーと降りてきた妄想に従って、全身を用いて意識化を十分に為しながら、雑念や外界の事象に気を逸らさずに集中することを体験して頂いた。

やはり肉体を通じての実践は絶大なパワーがある。人を変えずにおかない説得力を持ったパワーだ。しかしながらこれは、ウィルバーも言っているとおり、聞くのとやるのではまったく違う。ときどきサラッと体験してやった気になってみたり、地図だけみてその地を訪れないのではもったいない。実際に身体を動かして体得したなにかは人を裏切らないと、私は信じている。ここは愚直に学び、愚直に毎日実践することでしか見ることのできない世界をぜひ見て欲しい。

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静岡でセッションを行い、今は品川に向かう新幹線のなか。

O先生の後輩にご紹介を頂きセッションを行った。鋭い眼力と熱いハートを持ち、ハートの熱が熱すぎるが故に不整脈が出てしまうイケメン理学療法士を、私はジョニー・デップK田(敬称略)と命名した(すみません、いつもながら生意気なことで…)。

思い詰めて就寝中に胸痛が出ることのある私には彼の苦しみがよく理解できる。しかし彼と私の違うところは、ジョニー・デップK田が「あ、おかしい。怖い。」と真っ当な恐怖心を抱くのに対して私は「痛いなー(棒読み)」と思いながらそのまま寝ちゃう点である。私のピュアな恐怖心はいったいどこに消えてしまったのか。だって怖くないんだから仕様がないよな。しょせんカラダなんて皮みたいなもんだから、どうってことないじゃん?

しかしまあこんなイケメンでは、そっと触れられただけで痛いの痛いの飛んでいってしまう女子(年齢問わず)がたくさんいるのではないか。静岡の理学療法士さんの質は怖いほど高い。さすがO先生を生んだ土地である。しかもジョニー・デップK田はO先生の教え子だというではないか!O先生へのリスペクト増し増しである。

静岡駅のカフェでご自身はケーキ(ロールケーキなのにモンブラン)を食べ、私にはビールを飲ませて下さるそのお心遣いにも胸がきゅん!としてしまった。男女が向かい合って語り合いながら、男性がロールケーキ(モンブランなのに)、女性がビールという絵も実に微笑ましい。そしてうちのリーダーの自慢話をふたりで盛んにしていたら、43分発の新幹線に乗らないといけないのに既に34分になっていた。1分で新幹線改札口までダッシュし、1分でハグしてホームに上がったら既にひかりはそこに停車していた。

ということで、静岡発ひかり520号7号車からお届け致しました。
明日こそ、シンクロニシティに関する続きを書きますね。